■「出ちゃった!」、240km/hオーバーはアウディの指定スピード違反!(笑)

●EV嫌い…とか言ってらんなくなってきた! このクルマでエンジン車があればなぁ〜 by 清水和夫

Audi RS e-tron GTプロト
Audi RS e-tron GTプロトタイプを城里の高速試験路でテストをする清水和夫さん。

日本では2021年4月6日に発表され、同年秋に発売が予定されているアウディの電気自動車「Audi RS e-tron GT」のプロトタイプを、日本自動車研究所(JARI)・城里(しろさと)テストセンター 高速周回路で試乗する、国際モータージャーナリストの清水和夫さん。

城里テストコース
谷田部に代わり、現在の最高速テストの聖地、城里テストセンターはこんなところ。(画像はJARIのWebサイトより)

最高速テストの聖地としては、ほぼ週1で通った「谷田部」のイメージが強い元OPTION誌の私。城里テストセンターはいまだ未踏の地。

でもやっぱり、道が斜めにせり上がっている高速試験路のバンクを見るとワクワクします。

「今日乗るAudi RS e-tron GTのプロトタイプ、アウディから言われた制限速度は200km/h…あ、240km/h出ちゃった!」(清水)

●RS e-tron GTはポルシェ・タイカンの兄弟車、相当スーパードライビングなEV!

Audi RS e-tron GTプロト
Audi RS e-tron GTプロトタイプを試乗中の清水和夫さん。「これ、ヤバいね!」

日本自動車研究所・城里のテストコースに来ています。Audi GT e-tronプロトタイプのテストドライブです。

これより高速周回路、200km/hまで出していいということなので、電気自動車としては相当速いスーパードライビングなのかと思います。プラットフォームはポルシェ・タイカンと同じJ1。

Audi RS e-tron GTプロト
Audi RS e-tron GTプロトタイプのサイドビュー。美しいスタイリングです。

カッコイイね! なんだろ、このカッコ良さは。全長に対してホイールベースが長いし、前後のオーバーハングが少ないということが、このカッコ良さに起因しているのかなと思います。

世界中のプレミアムブランドがEVにいくのが分かるね。静かでトルキーで、ハンドリングが物凄く良く、エンジンがガタガタ振動しないということで、クルマってしなやかになるんですね。

Audi RS e-tron GTプロト
Audi RS e-tron GTプロトタイプのフロント。イケメン!

今バンク内、160km/h…え、これで160!? 風切り音しかしないね。カンタンに180km/hいっちゃうな。

ヨシ、200km/h…220km/h…240km/h! 今日は200km/hまでって言われていたんだけど、出ちゃったね! ま、200km/hオーバーではバンクの中がちょっと心配なんだよね。

●タイカンよりしなやかなRS e-tron GTプロト

シャシーいいなぁ、タイカンよりこっちのほうが全体的にしなやかかな。対してタイカンはポルシェのターボ系GT2みたいな感じがしたけどね。

アクセル戻してもそんなに回生ブレーキは強くないね。アウディはあんまり回生が好きじゃないんだよね。どっちかっていうと、デフォルトはコースティング派かな。まぁこれはまだプロトタイプということなので、これからいろいろ日本向けにチューニングすると思います。

●ドライブセレクト、コンフォートは乗り心地良し、ダイナミックでドカーン!

Audi RS e-tron GTプロト
Audi RS e-tron GTプロトタイプのドライブセレクト。通常のおススメはコンフォート。

ドライブセレクトは「efficiency(エフィシェンシー)」にするとアクセル踏んでもそんなにスピード上がらないし、かなり出力をセーブしている感じ。しかし「comfort(コンフォート)」にすると加速性能がもう少し高まるけど、サスペンションは変わらずちょっとしなやかな感じ。

そして「dynamic(ダイナミック)」にするとどうなるか?っていうと、ステアリングのゲインが上がってキュッキュキュッキュとゴーカートみたいに曲がる。

お〜〜〜来た来た来た! これはマックスパワーですね。ブレーキの感じもいいし。

まぁドライブセレクトは、デフォルトのコンフォートが1番いいかな。ゆっくり行くときはエフィシェンシーで航続距離を伸ばす。ドライブを楽しむときはダイナミック。乗り心地を良くしたいときはコンフォート、だね。

●聞こえるのは風切り音のみ、スピード感無し

ン〜やっぱ楽しいな、このクルマ! これでエンジン車が欲しいなって感じ。

Audi RS e-tron GTプロト
Audi RS e-tron GTプロトタイプでも200km/hオーバーで走るとタイヤは人肌、40度くらいか?

このクルマ、ヤバいのはスピード感が無いこと。エンジン音がしないから。感覚的には今100km/hでも、実際には150km/h出ているからね。

『EV嫌いの清水和夫』だけど、もうなんか最近、そんなこと言ってらんなくなってね、ちょっと好きになっちゃったみたいな感じがあった…んだけど、このRS e-tron GT乗ったら、やっぱヤバイな!

Audi RS e-tron GTプロト
Audi RS e-tron GTプロトタイプのリヤビュー。お尻もセクシー!

別に環境問題がどーとかというよりも、エンジン車にはできないことをやっているので、クルマとして新しい魅力があるよね。

ポルシェGT3よりもレーシングカーみたいな低重心なので、200km/hでハンドル切ってもクンクン行くし、スタビリティも高い。今までのクルマの常識を変えるようなEVです。

RS e-tron GTの、新しい電気を使ったモーターの4輪駆動システムは、これが『21世紀のアウディクワトロ』なのかなと思いますね。

Audi RS e-tron GTプロト
Audi RS e-tron GTプロトタイプ「相当ヤバいゾ!」

でもまだ、このクルマでいいエンジンがあれば…みたいなことを未練たらしく考えていますけど、どーでしょうか?(清水)


嫌いなハズのEV車に興奮気味に試乗する、清水和夫さんのすべてのインプレッションは動画で!

(試乗インプレッション:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの)

Audi RS e-tron GTプロト
Audi RS e-tron GTプロトタイプの主なスペック。

■SPECIFICATIONS
車名;アウディRS e-tron GT プロトタイプ
全長×全幅×全高:4989×1964×1395mm
ホイールベース:2900mm
トレッド:フロント1702mm/リヤ 1667mm
最高出力:440kW(598ps)/ブーストモード475kW(646ps)
最大トルク:830Nm(84.7kgm)/ブーストモード 830Nm
駆動方式:4WD(クワトロ)
乗車定員:5名
ラゲッジルーム容量:350L
0-100km/h加速:3.3秒
航続距離(WLTC見込み値):500km以上
価格:17,990,000万円(2021秋に日本発売予定)