■スタンダートの「KLX230R」にも新色

カワサキモータースジャパンは、気軽にエンデューロレースなどが楽しめるオフロード専用レーサー「KLX230R」に、2022年ニューカラーを設定。

また、その派生モデルとして、新採用の前後サスペンションなどで足着き性を高めた新型「KLX230R S」を発表しました。いずれも、2021年12月1日(水)に発売されます。

カワサキがオフロード専用バイク新型KLX230R S発売
カワサキ・KLX230R S

●扱いやすく軽量なオフロードレーサー

KLX230Rは、誰もが本格的なオフロードライディングを楽しめるように開発されたオフロード専用バイクです。

公道走行不可のファンライドバイクながら、いわゆる競技専用モデルのモトクロッサーなどと違い、扱いやすい特性を持つエンジンや車体などを採用。

カワサキがオフロード専用バイク新型KLX230R S発売
新カラーを採用したカワサキ・KLX230R

特に、山道や林道などを耐久レース的に走破するエンデューロレースなどでは、初心者から中級者まで幅広いユーザーが楽しめることが魅力です。

232cc・空冷4ストローク単気筒エンジンは、最高出力19psを発揮。低中回転域からの力強いトルクを生み出し、シンプルな構造によりオフロード走破に理想的な設計となっています。

また、コンパクトで低重心が魅力のペリメターフレームは、オフロードライディングで高い操縦安定性を実現。余裕あるロードクリアランスとロングストローク・サスペンションなども、高いオフロード性能に貢献します。

KLX230Rには、兄弟モデルとして公道仕様のオフロードモデル「KLX230」もあり、フレームなど共通部分も多いのですが、軽量な樹脂製タンク、アルミニウム製スイングアームなど各部をアップグレード。

カワサキがオフロード専用バイク新型KLX230R S発売
公道仕様のカワサキ・KLX230

より軽量な車体(19kg軽い115kg)、より大きなサスペンションストローク(フロント250mm/リヤ251mm)、より余裕あるロードクリアランス(300mm)により、さらに高い悪路走破性を実現します。

「軽量」「パワフル」「扱いやすさ」の三拍子が揃った、まさに「オフロードアドベンチャー」に最適な1台なのです。

●雨のレースなどで効果を発揮!?

今回新発売される「KLX230R S」は、いわばKLX230Rのローシート仕様ともいえるモデルです。新しい前後サスペンションの採用で、シート高を925mmから900mmに変更することで、足着き性を向上。これにより、より幅広いユーザーがオフロード走行を楽しむことができます。

カワサキがオフロード専用バイク新型KLX230R S発売
KLX230R Sの左サイドビュー

オフロード専用モデルでも足着き性がよいことは、特に初心者にとって雨のエンデューロレースなどで効果を生みます。たとえば、雨の日のオフロードコースでは、路面がぬかるんでしまい、そこを他のバイクが走ることで大きな轍(わだち)ができてしまいます。

その轍に前輪を入れてしまうとやっかいで、慣れていない初心者などは、ハンドルを取られて転倒してしまうことも多いのです。

上級者であれば、前輪をウイリーで浮かしながら轍をパスすることも可能でしょう。でも、初心者は恐怖心もあって、なかなか難しい。

そこで、大きな轍などでは速度を落とし、ゆっくり走る方がいいのですが、その時に足着き性がよければ、最悪は両足を付きながら、轍の中をノソノソと走行することも可能です。

●スタンダード仕様は新色を採用

もちろん、ノソノソ走行はタイムが落ちます。でも、かつてエンデューロレースによく出ていた筆者の経験からいえば、転倒してバイクが破損したり、ケガやバイクの引き起こしなどで体力を使う方が、結果的に遅くなったり、最悪は走行不能になってしまいがちです。雨など悪天候の日は、初心者はゆっくり走った方が「結局はお特で速い」ことも多いのです。

カワサキがオフロード専用バイク新型KLX230R S発売
足着き性を向上した新型KLX230R S

つまり、KLX230R Sは、筆者のような「永遠の初心者」にも優しいオフロード専用レーサーなのです。

もちろん、ナンバーは付きませんから、コースなどに行くには積載する車両(トランスポーター)が必要ですが、一度レーサーの走りを味わうと、車体の軽さやパワフル感はナンバー付きバイクの比ではなく、病みつきになります。これから、エンデューロレースなどを始めたい人には、おススメだといえるでしょう。

カワサキがオフロード専用バイク新型KLX230R S発売
KLX230Rの右サイドビュー

ちなみに、スタンダード仕様のKLX230Rは、2022年ニューカラーが登場。カワサキのレーサー伝統のライムグリーンを採用しながらも、サイドカウルのデカールなどに新デザインを採用し、よりスパルタンなイメージを演出しています。

なお、価格(税込)は両モデル共に52万8000円です。

(文:平塚 直樹)