■755cc・2気筒エンジン搭載のアドベンチャーモデル

ホンダは、イタリアのミラノで開催されているEICMA2022(通称ミラノショー、2022年11月8日〜13日)で、新型のアドベンチャーモデル「XL750トランザルプ(XL750 TRANSALP)」を発表しました。

ホンダがXL750トランザルプを欧州で発表
ホンダ・XL750トランザルプ(欧州モデル)

ホンダのトランザルプといえば、1980年代後半から1990年代にオンロードからオフロードまで幅広い道を走破できるアドベンチャーモデルとして、一斉を風靡したモデルです。

その後継といえる新型では新開発の755cc・直列2気筒エンジンを搭載するほか、最新の電子制御システムやスマートフォンと連携できる5インチTFTカラーディスプレイを採用。

市街地から高速道路、峠道や未舗装路まで、オールラウンドに楽しめるバイクだといいます。

しかも、このモデルは日本での発売も予定されており、ツーリング派には今から注目の2023年最新バイクです。

●ロングツーリングを快適に楽しめるモデル

ホンダのトランザルプは、1987年に583cc・V型2気筒エンジン搭載の「トランザルプ600V」、1991年には398cc・V型2気筒エンジンを採用した「トランザルプ400V」などが国内発売されたほか、欧州など海外でも人気を誇ったモデルです。

1987年に発売されたトランザルプ600V。フロントビュー
1987年に発売されたトランザルプ600V

その復刻版ともいえるXL750トランザルプは、市街地から高速道路、峠道から未舗装路まで、オールラウンドで、雄大なスケールのロングツーリングを快適に楽しめるモデルとして開発。

「日常短距離での扱いやすさと、休日の長距離、高速走行時の快適性の両立」「舗装路での軽快性と未舗装路の走破性の両立」「冒険心を掻き立てる豊富で充実した装備」を高い次元でバランスさせた大型ツアラーです。

ホンダがXL750トランザルプを欧州で発表
ホンダ・XL750トランザルプ(欧州モデル)のリヤビュー

外観には、親しみやすく頼れるタフなデザインをコンセプトに、歴代のトランザルプを彷彿とさせるスタイルを採用。

防風性能(ウインドプロテクション)と空力性能を高次元でバランスさせた大型フェアリングの採用などで、高速道路での高い快適性を実現します。

エンジンは、完全新設計の755cc・270°クランク直列2気筒で、最高出力67.5kW(91.8ps)・最大トルク75Nm(7.64kgf-m)を発揮。常用域では扱いやすく、高回転域ではパワフルな特性を両立しています。

ホンダがXL750トランザルプを欧州で発表。ディテール
755cc・270°クランク直列2気筒エンジンを搭載

また、CRF450RやCRF1100Lなど、オフロードで高い走破性を持つモデルで実績のある軽量コンパクトなユニカム方式の動弁系、ダウンドラフトエアインテークも装備。加えて、車体左右に配置した新採用の渦ダクト(Vortex Air Flow Duct)により、低中速領域の吸入効率を向上させ、力強いトルクフィーリングを実現しています。

ほかにも、スロットルバイワイヤシステム(TBW)の採用により、5タイプから選べるライディングモードも搭載。パワー、Hondaセレクタブルトルクコントロール(HSTC)、ABS、エンジンブレーキのレベルを路面状況や好みなどで切り替えることが可能で、幅広いシーンで心地よい走りを楽しめます。

●最新のコネクティッド機能も装備

車体では、構造やレイアウトの最適化を図った軽量なスチール製ダイヤモンドフレームを採用し、軽快で扱いやすく、快適で安定したハンドリングを実現します。

ホンダがXL750トランザルプを欧州で発表
21インチのフロントホイール採用

また、サスペンションには、フロントにショーワ(日立Astemo)製の43mmSFF-CA倒立フロントフォーク、リヤにはプロリンクサスペンションとハイブリッド構造のアルミスイングアームを装備し、ニュートラルなハンドリングとオフロードでの高い走破性を実現します。

さらに、21インチのフロントホイールと18インチのリヤホイールの組み合わせにより、オンロードでの快適な走りと、オフロードでの安定性なども追求しています。

ホンダがXL750トランザルプを欧州で発表。コクピット
XL750トランザルプ(欧州モデル)のメーターやコクピット

メーターには、5インチTFTカラーディスプレイを採用。AndroidおよびiOSデバイスに対応したHondaスマートフォンボイスコントロールシステム(HSVCS)の搭載により、スマートフォンの機能を表示できるなど、最新のコネクティッド機能により高い利便性も実現しています。

なお、このモデルは、前述の通り、日本でも発売が予定されています。発売時期などはまだ未発表ですが、ツーリング派にはかなり注目のモデルだといえるでしょう。

(文:平塚直樹)