ウェルト(Welt)のマーケットアナリストで、仮想通貨コメンテーターであるホルガー・ズシャピッツ氏は、ビットコインがグーグルの時価総額である1兆5000億ドルに向かって進んでいると主張している。

記事執筆時点で、ビットコインの時価総額は1兆500億ドルほどを推移している。

ビットコインとグーグルは似ている?
ズシャピッツ氏はビットコインとグーグルの共通点は、どちらもそれぞれの分野で優位性を持っていることだという。

ズシャピッツ氏は、ビットコインは仮想通貨市場で最も強力なネットワークを持ち、仮想通貨市場全体の51%を占めていることを指摘。一方でグーグルは検索エンジンで世界を席巻し、YouTubeを所有することで動画共有・ストリーミング分野で大きなシェアを持っている。

「指数関数的な時代だ。ネットワーク効果により、1兆1590億ドルの時価総額を持つビットコイン価格は上昇しており、Googleの1.5兆ドルの時価総額に近づいている。」

現在、仮想通貨市場におけるビットコインの優位性が長期的に維持されるかどうかは、イーサリアムやレイヤー1のブロックチェーンネットワークの評価が上昇していることから、まだ疑問が残るところだ。

しかし、ビットコインと他の市場との大きな違いは、ビットコインが他に類を見ないブロックチェーンネットワークの計算能力を持ち、そのために安全性と信頼性が高いため、価値の保存手段としての機関投資家の需要があることだ。

投資家は一般的に、ビットコインをインフレヘッジ手段としてみており、事実上の基軸仮想通貨であると見なしている。

1月、JPモルガンのストラテジストは、ビットコインが価値の保存手段として金と競合することで、14万6,000ドルまで上昇する可能性があると書いている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン