テスラのビットコイン(BTC)市場への進出は、BTC価格が10月に上昇して10月14日に5万8000ドルを超えたため、2021年に大きな成果を上げている。

Bitcoin Treasuriesによれば、テスラは現在約4万3200BTCを保有しており、これは現在の価格で約25億ドルの価値がある。これは、イーロン・マスクの会社が2月に15億ドルのBTCを追加したことを明らかにしたときよりも10億ドル多くなっている。

第2四半期に、テスラはビットコインの保有量の10%をトークンあたり約5万ドルの平均価格で売却したことを明らかにした。同社は第2四半期の収益レポートで、ビットコインの売却により1億2800万ドル相当の利益を計上したと報告している。

第2四半期の自動車販売と並ぶ利益に
ビットコイン価格の反発を受け、テスラの仮想通貨保有による利益は、第2四半期の純利益と同じくらいになる。

つまり、テスラは第2四半期に11億4000万ドルの純利益を計上した。これはテスラとして初めて10億ドルを超えたものとなった。

テスラは10月1日、前四半期に20万1250台に対して、第3四半期には24万1300台の電気自動車を納入したと明らかにしている。テスラのビットコインの利益と合わせ、10月19日に発表される第3四半期決算に期待が高まることになる。

「今回の第3四半期は、テスラにとって最も強力な四半期になるだろう」と、アナリストのアレクサンダー・ポッター氏は指摘している。

他の会社もフォローするか?
これまでのところ、テスラのビットコイン戦略は非常に成功しており、ほかの企業が現金準備の一部をBTCに置き換えるケーススタディを提供している。

さらにテスラの前にビットコインに投資した企業は、より大きな利益を得ている。

たとえばビジネスインテリジェンス企業のマイクロストラテジーは、約31億5000万ドル相当のビットコインを購入している。同社のビットコイン保有による利益は現在63億ドルとなり、投資額の約2倍となっている。

ジャック・ドーシー率いる決済企業スクエアも、ビットコイン保有から利益を得ており、2億2000万ドルの投資から4億4200万ドル以上の価値を得ている。