スマホ証券アプリのロビンフッドが、イギリスを拠点とする仮想通貨企業ジグル(Ziglu)を買収し、世界展開を推し進めている。

ロビンフッドは19日、ジグルーを買収する契約を締結したと発表した。買収額は非公表。

「規制当局の承認を条件として、短期的には、現在のジグルーの顧客には何も影響はない。長期的には、ジグルを完全にロビンフッドに統合する。ロビンフッドのブランドを海外に持ち出し、英国を越えて欧州に事業を拡大するよう努力する」とロビンフッドの広報担当者は述べた。

今回の買収は、ロビンフッドが国際的な展開を加速させ、最終的に英国およびヨーロッパ全域の市場に参入することを目的としている。ロビンフッドは以前、2020年にイギリスなどの国での野心的な拡大計画を中止していたが、今年に入って新たに拡大を目標に掲げている。

コインテレグラフが報じたように、ジグルは2020年に元バークレイズの技術責任者でスターリング銀行の共同創業者であるマーク・ヒッパーソン氏が設立した。同社は、顧客がビットコイン(BTC)やイーサ(ETH)など11種類の仮想通貨を売買できるデジタル・プラットフォームを提供している。また、ジグルは、ユーザーがデビットカードを使用して報酬を収得し、サービスの支払いを行うことを可能にする。

ロビンフッドは、米国で手数料無料の投資・取引プラットフォームを提供することで知られる大手スマホ証券会社。2018年にBTCやETHなどの主要な仮想通貨の取引を展開した後、仮想通貨コミュニティで広く知られるようになった。