仮想通貨の時価総額は24日間下降チャネル内で取引されており、5月6日に1.65兆ドルのサポートを再び試す展開となった。時価総額は1.65兆ドルにまで下落した後、ビットコイン(BTC)は3万5550ドルにまで下落し、70日間で最も安値となった。

仮想通貨全体の時価総額は過去7日間で6%下落した。だが一部の時価総額が中規模のアルトコインはより大きな下落に直面している。

アルトコンが苦戦
過去7日間でビットコイン価格は6%下落し、イーサリアムは3.5%下落した。一方、アルトコインはより酷い状況になっている。下の表は、時価総額トップ80の仮想通貨の中での騰落率の大きなものを比べたものだ。

トロン(TRX)は5月5日にTRON DAOが分散型ステーブルコインであるUSDDを公開した後、26.9%の上昇をみせた。このアルゴリズム型ステーブルコインは、BTTCクロスチェーンプロトコルを介してイーサリアムとBNBチェーンに接続される。

人気のムーブ・トゥ・アーン型ライフスタイルアプリのネイティブトークンであるSTEPN(GMT)は35.7%下落した。4月18日から4月28日までの70%の上昇を調整することになった。同じよう4月22日〜28日に94%上昇したエイプコイン(APE)も同様に調整することになった。

テザープレミアムはマイナスに
OKXでのテザー(USDT)プレミアムは、中国からのピアツーピア(P2P)取引と米ドルとの差を示し、中国発の個人投資家需要の指標となる。

買い需要が過剰であれば、プレミアムは100%を上回る。逆に弱気市場であれば、プレミアムはマイナスになる。

OKXのテザープレミアムは4月30日に1.7%のプラスでピークとなったが、これは個人投資家からの買い需要が活発だったことがわかる。しかし、このプレミアムは次の5日間で0%にまで下がっている。

5月6日にはOKXのテザープレミアムはマイナス1%となった。ビットコインが3万7000ドルを下回ったことで、個人投資家の市場心理が悪化したことがわかる。​​​​​​

先物市場でみる市場心理
永久先物契約には通常8時間ごとに請求される資金調達率がある。取引所はこの手数料を使うことで取引所リスクの不均衡を回避する。

資金調達率がプラスであれば、ロング(買い手)がより多くのレバレッジを要求していることになる。一方、ショート(売り手)がより多くのレバレッジを要求していれば、資金調達率はマイナスとなる。

7日間資金調達率は、ビットコインとイーサリアムでわずかにプラスとなっている。これはロング(買い手)側の需要がわずかながらだが高いことを示している。これはトレーダーがポジションを閉じることを余儀なくされることはないだろう。例えば、毎週0.15%のプラスは、1ヶ月あたり0.6%に相当し、したがって損害を与える可能性は低い。

一方、アルトコインの7日間資金調達率は-0.30%でした。このレートは月間-1.2%に相当し、ショート(売り手)側の需要が高まっていることを示している。

OKXのテザープレミアムが示す個人投資家需要の弱さと、アルトコインのマイナスの資金調達率は、トレーダーの弱気を示すシグナルだろう。買い手側は踏み込む前にさらなる下落を待っているようであり、価格調整が続く可能性がある。