BTC/USDT
ビットコインは6月7日に20日指数移動平均(EMA:30,565ドル)を割り込んで急落したが、強気派がアセンディング・トライアングルパターンのトレンドラインまでの押し目を積極的に購入したことはポジティブなサインだ。この結果、当日のローソク足の下ヒゲから分かるように、強い回復が見られた。三角保合の上昇パターンは、買い手に有利な状態を維持している。

しかし、強気はが6月8日の勢いに乗り切れなかったことは悪い兆候だ。これは、再び20日EMAの下に価格を引き戻した弱気派に機会を与えた。この動きは、20日EMAと32,659ドルの間のゾーンで、弱気派が引き続き売りを行っていることを示唆している。

弱気派がトレンドラインの下に価格を沈めた場合、BTC/USDTペアは28,630ドルまで下落し、そこで買いが出現する可能性がある。そうなれば、同ペアはあと数日間、32,659ドルと28,630ドルの間でのレンジ相場が続く可能性を示唆することになる。

次の方向性のある動きは、32,659ドルを超えるか、28,630ドルを下回ることで始まるだろう。それまでは、ボラティリティの高いレンジアクションが続くと思われる。

ETH/USDT
イーサ(ETH)は6日に20日EMA(1908ドル)から下降に転じ、弱気派有利な地合が続いている。その後、売り手は6月7日に重要なサポートである1700ドル以下に価格を沈めようとしたが、ローソク足上の下ヒゲはからわかるように、サポート付近での強気派による積極的な買いがあった。

現在は、下降している20日EMAと1700ドルの間で推移している。このため、次の方向性を決めるようなレンジの拡大が予想される。

買い手が20日EMAを上回る価格に牽引した場合、ETH/USDTペアは2,159ドルまで上昇する。このレベルでは、弱気派が再び強力な防衛を行う可能性がある。そこから下落に転じた場合、同ペアは2,159ドルから1,700ドルのレンジ内でしばらく過ごすだろう。

2159ドルを上抜けした場合、底を打った可能性を示す最初のサインとなり、1700ドルを下抜けした場合、下降トレンドの再開を示すシグナルとなる。

XRP/USDT
リップル(XRP)は、6月7日に日足のつつみ足パターンを形成した。0.38ドルの強力なサポートから反発し、ダウントレンドラインの直上のレジスタンスの近くで取引を終えた。

しかし、強気派はこの動きに乗れず、6月8日にダウントレンドラインの上に価格を押し上げることができなかった。これは、弱気派がレジスタンスライン付近で売りを続けていることを示唆している。弱気派は再び0.38ドル以下に価格を沈めようとするだろう。

彼らが成功すれば、XRP/USDTペアはディセンディング・トライアングルパターンを完成させる。その結果、5月12日の日中安値である0.33ドルまで下落する可能性がある。このサポートが割れた場合、次のストップはパターンのターゲットである0.30ドルになる。

このネガティブな見方は、20日EMAを上回れば、短期的には無効となる。その場合、同ペアは0.46ドルまで上昇する可能性がある。