仮想通貨市場は現在、インフレと金利の上昇を背景に世界的な経済状況の悪化が続いており、ボラティリティが高まっている。

世界の金融市場に逆風が吹き荒れ、強気の市場心理が崩れる中、一部の仮想通貨投資家は、ビットコイン(BTC)価格が底値を見つける前に1万ドルまで下落する可能性があると予測している。

多くのトレーダーはBTCが2017年の史上最高値を下回るというアイデアを一笑に付していたが、最近の1万7600ドルへの下落は、今回の弱気相場が前回とは異なる可能性があることを示唆している。

今後数週間のうちにビットコインが1万ドルまで下落する可能性について、複数のアナリストが述べていることを紹介しよう。

過去の弱気相場と同じ下落率ならば..
BTCが短期的にどのようなパフォーマンスを示すかについての洞察は、2013年と2017年の弱気相場サイクルにおけるそのパフォーマンスを見ることによって得ることができる。2013年、ビットコインの最大の下落率は85%であり、弱気相場は407日間に及んだ。2017年の最大の下落率は84%であり、この期間は364日間続いた。

アーケイン・リサーチの最近のレポートによると、現在の弱気相場は229日間続いており、これまでに最大の下落率は73%となっている。

「ビットコインが過去のサイクルに従うならば、底は2022年第4四半期後半のいつか、10,350ドルという価格で発生するはずだ」

85%の下落の可能性はあるが、アーケイン・リサーチは、「ビットコインは現在、FRB、米国の選挙、仮想通貨規制、株式市場がそのパフォーマンスに影響を与え、幅広い金融市場に関係している」とも指摘している。

1万ドル台への下落の可能性を裏付けるさらなる証拠として、仮想通貨調査会社デルファイ・デジタルが触れており、「長い時間軸の市場構造の観点から、次に見なければならない場所は1万〜1万2000ドルだ」と指摘し、以下のチャートを掲載している。

このチャートから、長い時間軸での相場でのサポートは、9500ドルから1万3500ドルの間に存在すると指摘している。

「偶然にも、このエリアは、BTCが最高値から底まで85%のドローダウンを経験した場合の予想される安値と一致する」

ビットコインは既に底か?
すべてのアナリストが1万ドルへの下落を予想しているわけではない。例えば、ブロックウェア・ソリューションズのウィル・クレメンテ氏のケースだ。クレメンテ氏によると、ビットコインの現在のレンジは、蓄積のための良い機会を提供している。

グラスノードが示したビットコインの200週間移動平均線、バランス価格、デルタ価格といった弱気相場のフロアモデルは、クレメンテ氏が分析した0.6のメイヤー倍数と一致していることが示されている。

グラスノードは次のように書いている。

「4360取引日のうち、同様の状況が発生したのは13回(0.2%)だけで、過去に発生したのは2015年1月と2020年3月の2回だけだ。これらのポイントは、チャート上で緑色でマークされている」

デルタ価格指標に基づくと、BTCの潜在的な安値は15,750ドルとなる。

また、ボリンジャーバンド取引指標の考案者であるジョン・ボリンジャー氏は、ビットコイン価格が底を打った可能性を示唆している。

「月間チャートのBTCUSDでの絵に描いたような完璧なダブル(M型)トップは、バンド幅と%bによる確認で、ボリンジャーバンドの下限バンドにタグ付けされる。まだ兆候はないが、ここが底を入れる論理的な場所だろう」