カルダノ(ADA)の待望のVasilアップデートが9月22日に公開され、ブロックチェーンが以前よりもスケーラブルで安価になることが約束された。しかし、これはADA市場に強気の勢いをもたらすことができなかった。

「ニュースで売る」がカルダノの足かせに
ADA価格はアップデート以来約9.5%下落し、9月26日には0.43ドルで取引されていた。ADA/USDペアの下落は、日足価格チャートにレジスタンスで拒否を示すローソク足を伴い、フォーク当日に0.48ドルまで一時上昇したものの、その後急激に調整したことが確認されている。

Vasilハードフォークの成功に対するADA強気派の静かな反応は、イーサリアムのマージ後にイーサ(ETH)市場全体で起こったことと似ている。

言い換えれば、「噂で買って、ニュースで売る」という動きで、カルダノの過去のハードフォークでも同様に起こっており、ADAの価格暴落に先行した歴史がある。

さらに、タカ派の米連邦準備制度理事会(FRB)に代表されるマクロリスクも、Vasil後のADAの強気予想を重くした。

米中央銀行が基準金利をさらに0.75%引き上げることを決定したのは、カルダノのアップデートの48時間以内だった。ADAは2022年を通じて株式と一貫して正の相関関係にあることから、これを受けてリスクオン資産と並んで下落した。

9月26日時点で、カルダノトークンとナスダック総合株価指数の相関係数は0.83だった。

ADAの価格は40%の暴落を視野に
一方、ADAのテクニカルは、ディセンディング・トライアングルパターンを描いており、目先は弱気な見通しを示している。

理論的には、下降トレンドのディセンディング・トライアングルは弱気継続シグナルとして機能し、価格がサポートトレンドラインを決定的に割り込んだ後に解消される。その際、価格はトライアングルの最大高さと同じだけ下落する。

したがって、ADAのトライアングルサポートである0.41ドルを下回ると、その価格は0.25ドルに向かって暴落する可能性がある。これはつまり、2022年末までに40%の価格下落が起こるかもしれないということだ。