リップル社幹部によると、2023年には健全な企業がより多くの仮想通貨およびブロックチェーン企業を買収することになり、仮想通貨業界の統合が進むことになるという。

リップル社の欧州担当マネージングディレクターであるセンディ・ヤング氏は、1月9日にTwitterで2023年の業界予測を共有し、今後の仮想通貨に対する自信を表明している。

ヤング氏の予測によると、来年はブロックチェーンと仮想通貨の業界で多くの買収が行われ、企業やスタートアップが能力のギャップを埋めるのに役立つという。この買収は、FTX破綻やセルシウス、ボイジャー、スリーアローズなどの問題の余波で苦境にたった業界をさらに強化することになると指摘している。

また、ヤング氏は、2023年に仮想通貨やブロックチェーンの企業が伝統的な金融分野(TradFi)の企業や既存企業に買収されると予測する。

2023年の仮想通貨企業買収を巡っては、今は亡き仮想通貨取引所FTXの子会社買収が大きく注目されている。1月8日の裁判所提出書類によると、117もの企業が、FTXジャパン、FTXヨーロッパ、LedgerX、EmbedといったFTXの各子会社の一つまたは複数を購入する意思を表明しているとのことだ。

またヤング氏は、他の予測として、2023年には、金融機関がブロックチェーンによるリアルタイム決済のメリットを実感することで、法定通貨担保のステーブルコインの採用が進むと予測している。

さらに中央銀行デジタル通貨の時代が来るとも予測し、FTX破綻は、各国が仮想通貨ソリューションに代わる安全なものとして、信頼できるデジタル決済資産を確立する必要性を認識させたと付け加えている。