〈Toshi Yoroizuka トシ・ヨロイヅカ〉のオーナーシェフ・鎧塚俊彦さんが群馬のいちご〈やよいひめ〉のおいしさをおうちで楽しむためのお菓子をつくりました。その名も〈ポワソン・ダブリル〉!

ポワソン(Poisson)はフランス語で「魚」、ダブリル(d’Avril)は「4月」のこと。フランスでは4月1日のエイプリルフールをポワソン・ダブリルとよび、楽しむ風習があるのだそう。その日が近づくと、お菓子屋さんのショーケースには魚のかたちをしたパイやチョコレートが、レストランのメニューには魚をかたどったパイが登場するのだとか。ポワソン・ダブリルは、フランスでは春の訪れを祝う伝統菓子なんです。

ヨーロッパで8年間修行したという鎧塚俊彦さん。ベルギーでは日本人初の三ツ星レストランシェフパティシエに就任されていました。2004年、東京に〈ToshiYoroizuka〉をオープン。

なぜ魚なのかというと、エイプリルフールの日にだまされた人のことを、4月頃になると簡単に釣れる鯖(4月の魚)と呼ぶからだとか、禁漁期に釣り好きの人をからかって、ニシンを送ったのが始まりだったなど、諸説あるようです。だからこんな風におどけた顔をしているのでしょうか? かわいいですね。

やよいひめは、群馬県が育成した〈とねほっぺ〉と、栃木県が育成した〈とちおとめ〉をかけ合わせた群馬県オリジナルの品種で、大きくて糖度が高く、まろやかな酸味が特徴。その名のとおり、3月(弥生)でも安定した品質を保てるそうです。

群馬県では、2015年より鎧塚さんにやよいひめを使用したスイーツの開発を依頼してきました。〈やよいひめのポワソン・ダブリル〉は家庭でも簡単につくれるようにと開発された「おうちスイーツ」。実は、Webでレシピを公開しているんです。

そのつくり方は、冷凍のパイ生地シートを使えば以外と簡単。オーブンさえあれば、自宅でもつくれます!

クレーム・ディプロマット(カスタードクリームとホイップクリームを混ぜ合わせたもの)をつくり、魚の形にカットして焼いたパイ生地につめ、やよいひめをのせてナパージュ(フルーツの艶出し)を塗り、パイのヒレとチョコの目を飾りつけたら完成。

「主役であるやよいひめ自体を楽しんでもらえるよう、やよいひめが一番美味しい春先にぴったりな、楽しい季節のお菓子に仕上げました。やよいひめとパイとカスタードクリームという、とてもシンプルでありながらも、つくり手の皆さんひとりひとりのオリジナリティを出せる遊び心のあるお菓子です。皆さんぜひ、ご自宅で楽しんでみてください!」(鎧塚さん)

ポワソン・ダブリルのレシピはこちらから。やよいひめの出荷時期の目安は12月〜6月頃とのこと。(※群馬の平坦地での目安です)エイプリルフールにつくっても楽しそうですね。

information

やよいひめのポワソン・ダブリル

Web:やよいひめのポワソン・ダブリル Toshi Yoroizuka ぐんまのいちご園(いちごの直売やいちご狩り情報)

writer profile

Yu Miyakoshi

宮越裕生

みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。