六九通りにある木工作家・三谷龍二さんのお店〈10cm〉

爽やかな空気に包まれる5月。長野県松本市は工芸月間〈工芸の五月〉を迎え、つくり手たちとクラフトファンでにぎわいます。この期間は〈クラフトフェアまつもと〉をはじめ、展示会が目白押し。今日はそのなかから、10cm、ミナ ペルホネン、工芸青花、森岡書店、さる山、gallery yamahon、Roundabout/OUTBOUNDが参加するイベント〈六九(ろっく)クラフトストリート〉をご紹介します。

〈六九クラフトストリート Vol.6 日用美品〉2018年5月25日(金)〜27日(日)開催

〈六九クラフトストリート Vol.6 日用美品〉2018年5月25日(金)〜27日(日)開催

六九クラフトストリートは、戦前からの古い建物が残る六九通りで2012年に始まったイベント。作家が中心となるクラフトフェアに対し、ギャラリーという選者の眼を通して工芸を紹介するのだとか。今年は7つの眼が「日用美品」をテーマに作品を揃えます。

松本駅から歩いていくと、六九通りへ入ってまず出会うのが木工作家・三谷龍二さんのお店〈10cm〉。

〈10cm〉

〈10cm〉

もとはたばこ屋さんだった建物を改装したというこちらのお店。なんとも素敵な雰囲気ですね! 三谷さんは〈クラフトフェアまつもと〉や〈瀬戸内生活工芸祭〉の運営に発足時から参加されている方でもあります。ここは、クラフト好きなら一度は訪れたい聖地といったところでしょうか。

ふだんの10cmの様子。

ふだんの10cmの様子。

三谷龍二さんが手がけた陶磁器のような木のうつわ。

三谷龍二さんが手がけた陶磁器のような木のうつわ。

六九クラフトストリートの舞台となる六九通りは、かつてハイカラな商店街として親しまれた場所。開発が進むにつれ、にぎわいは駅前へと移っていきましたが、そのおかげで開発の波を逃れ、新しいまちにはない陰影と奥行きが残されたといいます。

そんな六九通りに10cmがオープンしたのは2011年のこと。すると、新たな層のお客さんが訪れるようになり、2013年にはデザイナーの皆川明さんのブランド〈ミナ ペルホネン 松本店〉もオープンしました。こちらも何とも雰囲気がある、素敵な佇まいのお店です。

〈六九クラフトストリート〉7つの眼が「日用美品」を紹介

さて、今年の六九クラフトストリートではどんな催しが行われるのでしょうか?10cmでは、三谷さんの新刊『すぐそばの工芸』(講談社)の出版に合わせ、出版記念展を開催するそう。同書に登場する秋野ちひろさん、岩田圭介さん、内田鋼一さん、金森正起さん、寒川義雄さん、辻和美さん、冨永淳さん、ハタノワタルさん、ピーターアイビーさん、三谷龍二さん、村上躍さん、矢野義憲さん、山本亮平さんの作品を展示します。

ミナ ペルホネンでは、松本店とはすむかいの〈mm(ミリメートル)〉にて楽しいアイテムをお祭りのように用意するとのこと。他のスペースでも、目利きの皆さんが腕によりをかけてセレクトした作品を紹介します。

また、5月25日(金)はギャラリストや作家たちがトークリレーを開催。『工芸青花』編集長の菅野康晴さんが聞き手となり、三谷さんやミナ ペルホネンの皆川明さん、森岡書店・店主の森岡督行さん、 ギャラリーやまほん・店主の山本忠臣さんらが「日用美品」をテーマに語ります。お申し込み、詳細はこちらから。工芸の真髄を知る皆さんのお話、ぜひ聞いてみたいです!

information

六九クラフトストリート Vol.6 日用美品

開催日:2018年5月25日(金)、26日(土)、27日(日)

時間:11:00〜18:00(27日は17:00まで)

会場:六九通り

住所:長野県松本市大手2丁目

アクセス:松本駅から徒歩7分

Web:六九クラフトストリート

writer profile

Yu Miyakoshi

宮越裕生

みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。