「真の民藝とは何か」

民藝とは、1926年(大正15年)に柳宗悦らによって名付けられた言葉で、職人の手から生み出された日常の生活道具のことであり、それらは美術品に負けない美しさがあると提唱しました。

飾って大事に眺めるものではなく、毎日の生活に用いられる道具であり、今を生きる人々の暮らしの中で使われ続けている道具にこそ用の美が宿る、その有り様も民藝と呼ばれます。

〈Awabi ware〉プレート

〈Awabi ware展〉は4月7日(日)まで開催。

そんな民藝の姿を理解できる展覧会〈Awabi ware(あわびウェア)展〉が、岡山県瀬戸内市のギャラリー〈御茶屋跡〉で開催中です。

壺 パープル

〈Awabi ware〉壺 パープル

会期中は、江戸後期から明治期に栄えた〈珉平焼〉などの器や、〈Awabi ware〉の食器(購入可)を常設展示。また〈Awabi ware〉の岡本純一氏が主催する民藝入門書『ミンゲイサイコウ』も展示されます! その活動内容や民藝のすばらしさにふれることができます。

〈ミンゲイサイコウ〉ののれん

〈ミンゲイサイコウ〉ののれん。

〈ミンゲイサイコウ〉信楽青竹土瓶

〈ミンゲイサイコウ〉信楽青竹土瓶。

淡路島〈CHiQ〉のパン

3月30日(土)は淡路島のパン屋さん〈CHiQ〉も登場。天然酵母パンとビーツのスープセットを〈Awabi ware〉の器で楽しめます(売切次第終了)。

輪花中深皿黒マット

〈Awabi ware〉輪花中深皿黒マット。

展示を行うのは兵庫県淡路島で工房を営む〈Awabi ware〉。「受け継ぐ器」をコンセプトに、子どもたちが大人になったときにも使えるような日用食器をつくっています。

作家の自己表現ではなく、多様化する現代の食生活に合わせて使いやすい定番の器を提案すること。彼らのつくる器には民藝の「用足美」が生かされています。

平皿と木のスプーン

〈Awabi ware〉の平皿と木のスプーン。

また、〈Awabi ware〉の食器はカラフルさも◎。色鮮やかな釉薬の色が魅力の、淡路島の窯元〈珉平焼〉に影響を受けたそう。釉薬には原料の特性を生かしたアースカラーの素材を使用しています(鉛は不使用です)。

使い勝手の良さそうな器のかたち、マットで落ち着いた雰囲気の質感はお料理の邪魔をせず、食材の良さを引き立ててくれます。

わたしたちの暮らしのそばにある民藝。ずっと使い続けることのできる「飽きのこなさ」と、伝統に基づいたものづくりの「本物」を感じに、ぜひ会場へいらっしゃってください。

information

Awabi ware展

会場:御茶屋跡(おちゃやあと)

住所:岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓2833

期間:2019年3月16日(土)〜4月7日(日)

時間:10:00〜17:00

休廊日:水、木曜

問い合わせ

Awabi ware:shop@awabiware.net

御茶屋跡:ochayaato@ybb.ne.jp

※展覧会関連のイベントについては下記より詳細をご確認ください。

「Awabi ware」御茶屋跡

writer profile

Saki Ikuta

生田早紀

いくた・さき●インディペンデントな広告会社『ココホレジャパン』の新米アシスタント。生まれも育ちもド田舎の27歳。やばい芋ねえちゃんとして青春時代を過ごす。その野暮さは現在も健在! さりげなく韻を踏むことが生業です。