焼き石でグツグツ煮立たせた〈わっぱ煮〉が食べられる!

わずか周囲23キロ、日本海にぽっかり浮かぶ、自然豊かな小島、新潟県・粟島。半日もあれば自転車で一周できてしまうほどのとても小さな島でありながら、温泉やサイクリング、バードウォッチングなどのアクティビティが充実しており、特産物も多く、観光地としても賑わいを見せています。<

美しい粟島の海岸

美しい粟島の海岸

そんな粟島の食を特集したフェアが、現在、日本全国にある離島の郷土料理が食べられるレストラン・離島キッチン日本橋店で開催中。

このフェアで出されるメニューは、粟島の代表的郷土料理と言われ、熱した焼き石をお椀に入れて煮立たせるのが特徴の〈わっぱ煮〉をはじめ、他人に教えたくないほどおいしいことから〈いうなよ〉という別名までつけられたえだまめ〈一人娘〉、浅瀬でとれる磯ダコと粟島産のじゃがいもを一緒に煮詰めた〈芋だこ〉などです。

タコだけでなく、栄養満点で育ったジャガイモも抜群においしい〈芋だこ〉。

タコだけでなく、栄養満点で育ったジャガイモも抜群においしい〈芋だこ〉。

山の上に畑があるため、陽の光をいっぱいに浴びて育つ〈一人娘〉。

山の上に畑があるため、陽の光をいっぱいに浴びて育つ〈一人娘〉。

この〈わっぱ煮〉というのが、輪状の食器に粟島で採れた新鮮な魚とネギ、味噌を入れ、食べる直前に真っ赤に焼いた石で一気に煮立たせた漁師料理。漁師の方々の間で脈々と受け継がれてきた、これぞ伝統の味です。マグマのようにグツグツ煮た立ち湯気に覆われた見た目と、まるで海が近くにあるかのように漂う磯と味噌の香り、それに香ばしく焼いた魚とのハーモニーが楽しめそうです。

粟島の人から愛され続けた郷土料理を現地でいただくのと同じようにいただけるのはなんとも贅沢。とこか懐かしく、味わい深く感じられるのではないでしょうか。

離島キッチンと直接取引することでコスト削減を目指す

粟島のお母ちゃんたちが新鮮な魚を真空パックに詰める様子。現在このプロジェクトに6名の方が手を挙げ、活動されています。

粟島のお母ちゃんたちが新鮮な魚を真空パックに詰める様子。現在このプロジェクトに6名の方が手を挙げ、活動されています。

今回のフェアは、輸送における工程の多さにより、安価にやりとりされてしまう粟島の水産物の価値向上・鮮度保持のために粟島浦漁協と離島キッチンがタッグを組んで実現された企画。

粟島浦漁協に加工部を開設し、離島キッチンと直接取引することで、鮮魚の適切な価格設定と加工法を案出していくのだそうです。ただのフェアを開催するだけでなく、その中で地域の課題を解決する策を編み出していく。とても生産的で頼もしい試みです。これをきっかけに、粟島に興味を持ってくれる人が増え、水産物の流通の簡素化にも繋がっていくといいですね。

離島キッチン日本橋店

離島キッチン日本橋店

フェア期間中は、ディナーを予約された方は、〈一人娘〉の煎り大豆がもらえます。さらにディナーを利用すると、うれしいことに〈わっぱ煮〉が無料でいただけるとのこと(〈わっぱ煮〉はディナータイムのみ提供)。ディナータイムは、北から南まで日本の離島の食材を使ったビュッフェも登場するそうなので、〈わっぱ煮〉と一緒に楽しみたいですね。Web予約はこちらから可能です。

フェアは10月31日(木)まで開催。ほっとひと息つけそうな、真心こもった料理を食べに行きませんか。

information

粟島フェア

開催期間:2019年10月1日(火)〜10月31日(木)

会場:離島キッチン日本橋店

住所:東京都中央区日本橋室町2-4-3 日本橋室町野村ビルB1

時間:18:00〜22:00 ※最終入店 21:00

TEL:03-6225-2095

予約:http://ritokitchen.com/shop/nihonbashi/

※粟島フェアを実施しているのは日本橋店のみ。

writer profile

Kanae Yamada

山田佳苗

やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。