近年熱海はV字回復と言われるほど観光客が増え、賑わいをみせているエリア。新しい店舗も増えていますが、建物の2階以上は依然として空室のところが多く、大きな課題となっているそうです。

そんな熱海の繁華街・熱海銀座にある〈ロマンス座〉に隣接するビルの2〜4階をフルリノベーションした、新しい宿泊スポット〈ロマンス座カド〉がオープンしました。

ホテルロマンス座カド

名前にある〈ロマンス座〉とは、かつて熱海にあった映画館。十数年前に惜しまれつつ廃館となりました。温泉地として有名な熱海ですが、一方で小津安二郎監督の『東京物語』や、アニメ『おもひでぽろぽろ』など熱海を舞台にした作品が数多くあることでも知られる地。廃館した映画館に隣接する〈ロマンス座カド〉は、そんな映画のワンシーンのような熱海の日常を体験できる宿泊施設となっています。

物語は宿泊者次第。かつての熱海を表現した客室。

フロアマップは映画館に飾られたポスターのよう。

フロアマップは映画館に飾られたポスターのよう。

〈ロマンス座カド〉にはシングルとツインの部屋がそれぞれ3つずつあり、どの部屋からも熱海銀座が見下ろすことが可能。現地の人たちの暮らしを映画を観るように体験することができます。部屋ごとに内装のテイストが異なり、熱海の歴史や街のストーリーを感じながら宿泊ができるのも特徴のひとつです。

まちの課題を解決するネクストステップ。

〈ロマンス座カド〉を手掛けるのは〈machimori〉という、熱海でまちづくりに取り組んでいる会社です。“クリエイティブな20〜30代に選ばれるサードプレイスにする”をモットーに、遊休化した物件を持つ不動産オーナーと起業家や住み手をつなぐ活動を行っています。

〈ロマンス座カド〉は、熱海の問題でもある2階以上の空き物件にスポットライトを当て、まちづくりのネクストステップとして開業。観光だけには終わらず、泊まることで熱海の過去やいまを体験できる場所です。

各部屋から見下ろせるレトロな熱海銀座の街並み。

各部屋から見下ろせるレトロな熱海銀座の街並み。

熱海は海山空といった自然を満喫でき、昔にタイムスリップしたようなまちの景色を楽しむこともできるユニークなエリア。〈ロマンス座カド〉に宿泊し、熱海の魅力を見つけてみてはいかがでしょうか。映画のワンシーンのような新しい日常に出会えるはずです。

information

ロマンス座カド

住所:静岡県熱海市銀座町8-11

TEL:0557-82-0389

客室数:6部屋

宿泊料金

[平日・日曜日]

シングルルーム ¥7,920(税込)〜/ツインルーム ¥15,840(税込)〜

[土曜日]

シングルルーム ¥9,350(税込)〜/ツインルーム ¥18,700(税込)〜

※祝日や花火大会などの際は料金が異なります。

Web:予約サイト https://www.booking.com/hotel/jp/romansuzuo-kado.ja.html

writer profile

Emi Ishida

石田絵美

いしだ・えみ●埼玉県出身。ファッションやカルチャーを軸に、WEB・紙媒体で編集・執筆を行う。旅行では地元のみなさんが集まる食堂や居酒屋を訪ねるのがマイルール。酒とおいしいものをこよなく愛する飲兵衛。

credit

撮影:岡田良寛