家で楽しめることはたくさんある!

新型コロナウイルスの影響で自粛モードになってから2か月過ぎました。田舎で暮らしていると、そもそも普段から人が少ないので、海に行こうが山に行こうが人に会わなければ別に問題ないんじゃないかと思うんですけど、なんとなくのしかかる「自粛」という言葉。

島の友人のお店でテイクアウトしたランチを車の中で。

島の友人のお店でテイクアウトしたランチを車の中で。

港に車を停めて、海を眺めながら。

港に車を停めて、海を眺めながら。

心と体の健康のために、近くの海に散歩しに行くのは不要不急の外出? なんでもかんでもやめてしまうのはちょっと違う気がする。国や行政から出ている要請の内容を確認したうえで、自分たちがどうすべきかちゃんと考えていかないといけないなと思います。

中学生になって、まだ数日しか登校していない娘。

中学生になって、まだ数日しか登校していない娘。

さて、そんな自粛モードの中で「あー、遊びに行きたい! みんなで飲みたい!」と思ったりするわけですが、いましばらく我慢。

じゃ、どうしようか、家で何しようかと考えるのですが、最近、パンづくりが世界的に流行っているそうです。パンをつくるのに必要なドライイーストや強力粉、ベーキングパウダーなどは売り切れているところも多いそう。

ほんとにー? と思いつつ、いつも利用している製菓材料のネット通販をみてみたら、たしかに! 入荷待ちだったり購入できる数に制限がかかっていたり、発送も注文が込み合っているため遅れるらしい。これはびっくり。

まぁ、でもわかる気がします。うちでも休校中のいろは(娘)は、よく白玉団子や「はったいあめ」(はったい粉に水あめを混ぜてつくるお菓子)をつくったりしてます。

iPadでレシピ見ながらおやつづくり。

iPadでレシピ見ながらおやつづくり。

家で焼いたパンに友人がつくったレモンカードをたっぷり塗って食べるのが最近の楽しみ。

家で焼いたパンに友人がつくったレモンカードをたっぷり塗って食べるのが最近の楽しみ。

いままで時間に追われて「時短料理」ばかり求めていたのに、コロナの影響で急に時間ができて、パンでもつくってみようか、スコーンでも焼いてみようか、餃子の皮からつくってみようか、そんなふうにして時間をかけて料理することを楽しみ始めてる人が増えているみたいです。これって悪いことじゃないなって思うんです。

外食やお惣菜、インスタント食品で済ませちゃうんじゃなくて(たまにはいいと思います!)、自分の手でつくることを楽しむ! これまさに、私たち〈HOMEMAKERS〉が大切にしていることだったりします。Webサイトに掲載している私たちについての文章を引用すると、

働いてお金を稼いで消費する、仕事と暮らしが別々、そういう生き方じゃなくて、欲しいもの、必要なものはなるべく自分たちの手でつくる、働くことと暮らすことが近い生き方をしよう。

かつてアメリカで主婦のことを“HOMEMAKER”と呼んだ時代がありました。家でいろいろつくるのが仕事という意味です。食べ物、洋服、家具、家など身の回りのモノをいろいろつくる。暮らしに必要なものを自分たちの手でつくる生活が送れたら、きっと人生は豊かになるだろう。そんな気持ちを胸に2013年6月、夫婦でHOMEMAKERS(ホームメイカーズ)を立ち上げました。

冬に種をまいたベビーニンジン。ようやく収穫。洗ってそのままポリポリおいしい。

冬に種をまいたベビーニンジン。ようやく収穫。洗ってそのままポリポリおいしい。

収穫したベビーニンジン、新玉ねぎ、ズッキーニのサラダ。元気になる色!

収穫したベビーニンジン、新玉ねぎ、ズッキーニのサラダ。元気になる色!

いまは多くの人たちがHOMEMAKERかもしれませんね。ジャムをつくったり、梅干しをつくったり、味噌を仕込んだり、まだまだ家で楽しめることはたくさんあります! つくることって楽しいんですよね。

もう何年も前に読んだ新田穂高さんの『家族で楽しむ自給自足』という本に書いてあったことをふと思い出しました。

現代に生きるぼくたちは、生きるために何かを自分で作ったりなんてしなくていい。けれども昔の記憶を受け継いだ手は、何かを作りたいと思っている。(新田穂高『家族で楽しむ自給自足』より)

休校中はなるべく家の仕事を子どもも一緒にするようにしています。

休校中はなるべく家の仕事を子どもも一緒にするようにしています。

この日は家族の昼ごはんをつくってもらいました。たくちゃん(夫)が料理の先生。

この日は家族の昼ごはんをつくってもらいました。たくちゃん(夫)が料理の先生。

映画やゲームなどの娯楽ももちろんいいんだけど、自分でつくる、何かを生み出すことの楽しさを味わうことができたら、それってとても幸せだなと思います。

私たちは毎日粛々と野菜を育ててます。

私たちは毎日粛々と野菜を育ててます。

新型コロナの影響は、まだしばらく続きそうです。そんななかでまずは体が健康であること、経済的にちゃんと生活できること、そして心が健康であること。いままでとは少し違った毎日を楽しめるように、それは自分たちだけじゃなくて、身近な人たちやつながりがある人たちも。そのためにいまの私たちができることをしていこうと思います。

information

HOMEMAKERS 

住所:香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1

営業時間:金曜、土曜のみ 11:00〜17:00(L.O. 16:00)*臨時休業中

http://homemakers.jp/

writer profile

Hikari Mimura

三村ひかり

みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。http://homemakers.jp/