〈ろくろ舎〉代表、酒井義夫さんが考える新型コロナ以降のものづくりとは

福井県鯖江市を拠点に漆器のベースとなる形を削り出す「木地師」として活動してきた〈ろくろ舎〉代表、酒井義夫さんが新型コロナ以降のものづくりを見据えて、クラウドファウンディングに挑戦しています。

プロジェクトの内容は、移動式工房〈ろくろ車〉をつくるというもの。

※イラストはイメージです

※イラストはイメージです

今は新型コロナウイルスの影響を受け、漆器業界でもオンライン化が進んでいますが、将来はその揺り戻しとして、リアルに対する渇望が起こるのではないか、という予測からプロジェクト実現に向けて動き出したといいます。

制作の様子

もともと対面での出会いを大事にしてきた酒井さん。2017年から全国各地を巡り、「自分だけのお椀」をつくる漆器のセミオーダー会〈オンリー椀〉を実施してきました。

セミオーダー会〈オンリー椀〉

これまでに訪れたのは、北海道から九州まで15都道府県、20店舗。セレクトショップやギャラリー、居酒屋、素麺工場など、さまざまな場所でお客さんとじっくり話し、オーダーを受けていました。

ろくろ舎オリジナル汁椀

ろくろ舎オリジナル汁椀

そうした活動を続けていくなかで沸々と沸いてきたのが「もっと細かな要望にもお応えできないか」という思い。そこで構想したのが移動式工房〈ろくろ車〉でした。

現在の考えているのは、車の中でろくろを回す作業ができ、お客さんが外から見学できる車。フルオーダーを希望する方は「もう少し薄く」「もう少しそこを細く」など、細かいオーダーをすることもできます。

〈高野竹工〉とのコラボレーション 「bamboo pot」

〈高野竹工〉とのコラボレーション 「bamboo pot」

ろくろ舎代表、酒井義夫さん(右)。北海道に生まれ育ち、放浪生活、木工職人、フランスパン職人を経て、伝統工芸師清水正義さんに師事後、2014年にろくろ舎を立ち上げた。

ろくろ舎代表、酒井義夫さん(右)。北海道に生まれ育ち、放浪生活、木工職人、フランスパン職人を経て、伝統工芸師清水正義さんに師事後、2014年にろくろ舎を立ち上げた。

酒井さんは2020年7月23日まで、クラウドファウンディングサービス〈モーションギャラリー〉にてろくろを積み込む車両の購入、改装費用などの資金を募っています。

支援のリターン(お礼)は、ろくろ舎オリジナルの酒器や汁椀、鉢植えはもちろん、木地挽き、漆塗りを体験できる「ろくろ舎1日体験」や、ものづくりの進路相談にのってくれる「ろくろ舎代表酒井のオンライン相談」というものも。

ろくろ舎オリジナル木製鉢植え「Timber pot」

ろくろ舎オリジナル木製鉢植え「Timber pot」

オリジナルの商品開発したいという方には、「商品開発のご相談」も用意されています。

〈BEAMS JAPAN〉オリジナル椀

〈BEAMS JAPAN〉オリジナル椀

そのほかにも、「ろくろ舎代表酒井トークイベント登壇券」「ろくろ舎代表酒井による福井一泊二日体験ツアー」など、ユニークなリターンが揃っています。

トークイベントの様子

酒井さんの心に活動当初からあるのは、「減少の一途を辿る手づくり漆器の良さを伝えたい」「漆塗りの産地や業界を盛り上げたい」という思い。クラウドファウンディングページへはこちらから。ぜひチェックしてみてください。

information

移動式工房「ろくろ車」をつくるクラウドファウンディングプロジェクト

期限:2020年7月23日 23:59

プレゼンター:ろくろ舎代表 酒井義夫

住所:福井県鯖江市西袋町512

電話:0778-42-6523

https://motion-gallery.net/projects/rokurosha

writer profile

Yu Miyakoshi

宮越裕生

みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。