遊び方を知って、自然をもっと楽しむ

「小豆島の魅力って何ですか?」と聞かれることがときどきあります。うーん、何でしょ。自然が身近にあること、人が多すぎないこと、島だけどネットで注文したら翌日に荷物が届くこと、などなど。いろんな視点から、島の良さを考えることができると思います。

小豆島は人口約26000人の島。本州、四国とはフェリーがつなぐ。

小豆島は人口約26000人の島。本州、四国とはフェリーがつなぐ。

私たちが小豆島に移住することを決めたとき、その理由のひとつに「離島であること」がありました。私たちは海が好きで、海に囲まれた島で暮らすってなんてすてきなんだろうと感じてました。離島であること、すぐそばに海があることは、多くの人にとって小豆島の魅力のひとつなんじゃないかと思います。

前回のこの小豆島日記「日常のなかに海がある! 小豆島で海遊び」でも書きましたが、今年の夏はとにかく海でよく遊びました。

シュノーケルつけて魚を探したり、突堤から飛び込んだり、潜る練習したり。そうそう、この夏、初めて小豆島の海でサーフィンしました(と言っても、私はまだ数回しかやったことなくて、波においていかれてばかりですが)。普段は穏やかで湖のような瀬戸内海ですが、風が強い日は波がたち、サーフィンできるような時もあるんです。

風がある日は波がたつ。この日は小さな波。でもいつもの瀬戸内海と比べたら波がある!

風がある日は波がたつ。この日は小さな波。でもいつもの瀬戸内海と比べたら波がある!

そんな小豆島の海での遊び方を教えてくれる人たちがいます。小豆島の北側、「小部(こべ)」という地区の海岸にSUP(サップ)ベースキャンプ地を構える〈シマアソビ〉のみなさんです。シマアソビは、小豆島生まれの大川大地くんと藤田智光くんが2020年春に立ち上げたチーム。

〈シマアソビ〉の拠点は、島の北側の小部というエリアの海岸。もともとは地域の自治会が管理していたキャンプ場。ここの運営をいまはシマアソビがしています。

〈シマアソビ〉の拠点は、島の北側の小部というエリアの海岸。もともとは地域の自治会が管理していたキャンプ場。ここの運営をいまはシマアソビがしています。

SUPは「Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)」の略で、ボードの上に立ってパドルを漕いで海・川・湖などの水面を進んでいくアウトドアアクティビティ。

SUPは「Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)」の略で、ボードの上に立ってパドルを漕いで海・川・湖などの水面を進んでいくアウトドアアクティビティ。

私たちが生まれ育ったこの小豆島の素晴らしい自然を、SUPを中心とした海遊びの中で魅力を伝えたいと思っています。そこから少しでも島を好きになってもらえる人が増えると、こんなにうれしいことはありません。そして島生まれの子どもたちが将来、この島のことを誇りに思えるように、アクティビティを通して伝えていきます。

(シマアソビWebサイトより)

田舎の魅力のひとつとして、海がある! 山がある! ってよく言われると思いますが、じゃ、どう遊んだらいいのか? そもそもどこの海、山で遊んだらいいのか? なかなかわからないと思います。

そばに自然があるだけで、癒やされるかもしれない。でもその自然との接し方、自然の中での遊び方を知れば、もっと楽しむことができる、もう一歩深くその魅力を味わえるんじゃないかと。

湖みたいな瀬戸内海。パドルで漕ぐとすいすい進みます。

湖みたいな瀬戸内海。パドルで漕ぐとすいすい進みます。

小豆島の北側は海岸ぎりぎりまで山が迫ってるところが多く、海!山! の景色が続く。

小豆島の北側は海岸ぎりぎりまで山が迫ってるところが多く、海!山! の景色が続く。

ボードに立ってパドルで漕いで、海岸から少し離れた小さな島まですぃーすぃー。穏やかな瀬戸内海、思ったよりもずっと速くボードが進んでいく。あっという間に300メートル離れた小島へ。

ボードの下の海では、大きなクラゲやエイが泳いでたりして、ヒヤッとしながら通り過ぎたり。ボードの上で三点倒立しようとがんばったり、前転しながら飛び込んだり、どっちが速く進めるか競争したり。目的とかなくて、ただ海で遊ぶことを楽しむ時間。そんな時間をシマアソビのみんなが教えてくれる。

SUPして、釣りして、浜辺で焚き火して、キャンプ! までできる。

SUPして、釣りして、浜辺で焚き火して、キャンプ! までできる。

道具を全部揃えようとするとなかなかハードルが高いけど、ボードなど一式用意してくれるので気軽に遊べる。

道具を全部揃えようとするとなかなかハードルが高いけど、ボードなど一式用意してくれるので気軽に遊べる。

小豆島には海があって、山があって、そこでの遊び方を教えてくれる人たちがいる。その人たちがいることが魅力だなと思います。ぐっと心に残る体験をさせてくれる。その体験こそが小豆島を好きになる、また行きたくなる、帰ってきたくなる、暮らしたくなるきっかけになるのかもしれない。

キャンプ場の真ん中にある吊り橋。子どもたちにとってはこれもひとつのアトラクション。

キャンプ場の真ん中にある吊り橋。子どもたちにとってはこれもひとつのアトラクション。

小豆島で遊ぼう! と思ったら、そんな島の人たちと一緒に楽しんでみるのもおすすめです。

information

SHIMAASOBI シマアソビ

住所:香川県小豆郡土庄町小部303-3

Web:https://shimaasobi.jp/

writer profile

Hikari Mimura

三村ひかり

みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。https://homemakers.jp/