竹箸は摘みやすく、使いやすさも抜群。

毎日のように手に取る箸ですが、何気なく購入し、使っているという人も多いのでは?素材で選ぶなら「竹箸」がおすすめ。軽くて適度なしなりがある竹は、箸の素材として適しているんです。

左手にごはん茶碗、右手に竹箸を持って食事をしている手元

熊本県南関町にある〈ヤマチク〉は1963年の創業以来、「竹の、箸だけ。」をコンセプトに、純国産の竹材を用いた箸の専門メーカー。福岡や熊本周辺の山々から竹を1本ずつ切り出した天然竹を使い、年間500万膳もの箸を製造しています。

竹にまつわる職業の人にも配慮したものづくり。

「かぐや姫」などの童話にも登場する竹は、日本人にとって古くから身近な素材です。いろいろな生活用品に使われてきましたが、時代の変化とともに、国産の竹ではなく輸入された竹やプラスチックなどが多く使われるようになったそうです。

〈ヤマチク〉によって生産される高品質の竹箸

「竹にまつわる仕事を持続可能なものにしていきたい」ヤマチクでは、そんな想いを込めて切子と呼ばれる竹を切り出す職人や竹材の卸問屋と協力し、高い品質の商品を生産しています。

竹取りは、福岡の八女、熊本の菊水や和水に生えている天然の孟宗竹(もうそうちく)を切子が1本ずつ切り出していきます。竹林に定期的に人の手が入ることで、地域の生態系の保全にもひと役買っているそう。

竹取りは、福岡の八女、熊本の菊水や和水に生えている天然の孟宗竹(もうそうちく)を切子が1本ずつ切り出していきます。竹林に定期的に人の手が入ることで、地域の生態系の保全にもひと役買っているそう。

切子が切り出した竹を竹材の卸問屋を通して仕入れ。天然素材である竹を安定供給する卸問屋のおかげで、竹箸など加工品の計画的な製造が可能になっています。

切子が切り出した竹を竹材の卸問屋を通して仕入れ。天然素材である竹を安定供給する卸問屋のおかげで、竹箸など加工品の計画的な製造が可能になっています。

箸は、手に触れて食べ物を摘み、口に運ぶもの。それゆえ、ヤマチクでは完成した箸を1本ずつ目視で確認するんだとか。0.2ミリ程度の誤差まで判定するその高い基準がヤマチクの優れた品質の秘密なんです。

〈ヤマチク〉による竹箸の製造工程

〈ヤマチク〉による竹箸の製造工程

厳しい検品で不合格となってしまったものも、生竹を乾燥させる焼却の燃料として再利用されています。無駄がでないヤマチクのものづくりは、サステナブルな産業と言えます。

国内外で行われるコンテストでの受賞歴も。

享保元年創業の奈良の老舗〈中川政七商店〉などのOEM商品の製造にも携わるヤマチク。自社ブランドの商品も販売しています。

なかでも人気の〈okaeri〉は、2019年には全国から隠れた名品を選ぶコンテスト「にっぽんの宝物グランプリ」工芸部門での準グランプリに。さらに、イギリスで開催される世界最高峰のパッケージデザイン賞「Pentawards」でSilver Awardを受賞しています。

〈okaeri〉各1,650円(税込)。長さ:(写真左から)21cm、23cm細、23cm太。中学生までは21cm、大人は23cmを目安に。

〈okaeri〉各1,650円(税込)。長さ:(写真左から)21センチ、23センチ細、23センチ太。中学生までは21センチ、大人は23センチを目安に。

このほか、野菜をイメージしたカラーリングのものや、菜箸、盛りつけ箸など多種多様の商品がラインナップされています。

生育が早い竹は、エコ素材としても近年注目されている素材。毎日使う箸だからこそ、細部にまでこだわりが光るものを使ってみてはいかがでしょうか?

竹箸を使って食事をしている様子

information

ヤマチク 

Web:https://yamachiku.stores.jp/

writer profile

Emi Ishida

石田絵美

いしだ・えみ●埼玉県出身。ファッションやカルチャーを軸に、WEB・紙媒体で編集・執筆を行う。旅行では地元のみなさんが集まる食堂や居酒屋を訪ねるのがマイルール。酒とおいしいものをこよなく愛する飲兵衛。