万葉集にも詠まれた太宰府

福岡県太宰府市にある、太宰府天満宮。天神さまとして菅原道真公をお祀りする太宰府天満宮は、平安時代からこの地を守り続けています。

「飛梅」が有名な太宰府天満宮は今まさに梅の季節に。

「飛梅」が有名な太宰府天満宮は今まさに梅の季節に。

「令和」への改元で一躍注目を浴びた太宰府。太宰府天満宮の参道には、多くのお茶処やお土産店などが立ち並びます。

梅ヶ枝餅が人気の〈かさの家〉。

梅ヶ枝餅が人気の〈かさの家〉。

菅原道真公ゆかりの太宰府名物「梅ヶ枝餅」。大正11年創業の〈かさの家〉は、旅人の宿泊と食事を提供する旅籠(はたご)から始まり、現在は梅ヶ枝餅の製造販売を主に、参道に店を構えています。

ひとつ一つ手作業で焼かれている自慢の梅ヶ枝餅。

ひとつひとつ手作業で焼かれている自慢の梅ヶ枝餅。

例年であれば受験シーズンのこの季節、多くの参拝客で賑わう天満宮ですが、コロナ禍の影響を受けてめっきり人足が減ってしまったといいます。

そんな中、この梅ヶ枝餅の名店〈かさの家〉が新しくカフェをオープン!

昨年12月25日、もともとあった雑貨店を改装し、てぬぐいを扱う〈てのごい家〉とその奥に〈cafe kasanoya〉をオープンしたということで、さっそく伺いました。

〈かさの家〉の姉妹店〈てのごい家〉と〈cafe kasanoya〉。

〈かさの家〉の姉妹店〈てのごい家〉と〈cafe kasanoya〉。

令和を記念した太宰府ならではのスイーツを

内装は大正ロマンを思わせる木調の贅沢な造り。

内装は大正ロマンを思わせる木調の贅沢なつくり。

店内へ足を踏み入れると、レトロで落ち着いた雰囲気が漂いながらも、庭から差し込む自然光で明るい空間が広がります。

席に着くとあたたかいほうじ茶が出され、ほっと一息。撮影:miki watanabe

席に着くとあたたかいほうじ茶が出され、ほっと一息。撮影:miki watanabe

〈cafe kasanoya〉の看板メニューは「紅梅」と「白梅」。なんとも太宰府らしいネーミングのこちら、実は“和洋折衷”のスイーツなのです。

紅梅 500円(税込)撮影:miki watanabe

紅梅 500円(税込)撮影:miki watanabe

白梅 500円(税込)撮影:miki watanabe

白梅 500円(税込)撮影:miki watanabe

そう、艶々のチョコレートがたっぷり、香ばしい焼き餅にかかっているんです。

今回、〈かさの家〉と「博多のチョコのはじまりどころ」として親しまれる洋菓子専門店〈チョコレートショップ〉とのコラボが実現。〈かさの家〉自慢の焼き餅に、チョコレートショップこだわりの口溶けなめらかなチョコレートが使用されているというから、なんとも贅沢!

抹茶、コーヒーのセットもご用意。撮影:miki watanabe

抹茶、コーヒーのセットもご用意。撮影:miki watanabe

株式会社かさの家の副社長・栗山由佳さんは、「以前から太宰府で令和の記念になるような新しいスイーツを出せたら……という構想があり、今回チョコレートショップさんとのコラボスイーツが完成しました。チョコレートと焼き餅がこんなに合うなんて、私たちもびっくり。和菓子・洋菓子関係なく、見た目も味も新しい出会いを感じてもらえればうれしいです」と話します。

専用の焼き型で皮はパリッと香ばしく中はふっくら焼き上がる。撮影:miki watanabe

専用の焼き型で皮はパリッと香ばしく中はふっくら焼き上がる。撮影:miki watanabe

ホイップクリームとロッシェ(フレーク)、チョコレート、アーモンド、ピスタチオをトッピング。

ホイップクリームとロッシェ(フレーク)、チョコレート、アーモンド、ピスタチオをトッピング。

「紅梅」はビターチョコレート、「白梅」はミルクチョコレートを使用。ロッシェもビターとミルクのテイストがそれぞれ違うので、食べ比べをしてみるのもおすすめです。

「若い方は斬新なデザートを受け入れやすいと思いますが、『え?合うの?』とおっしゃいそうな中高年の方にもぜひ食べてもらいたいです」(栗山さん)

焼き餅の香ばしさとなめらかで濃厚なチョコレートがクセになる、新×旧、和×洋の“令和を喜ぶスイーツ”。老若男女問わずおすすめの一品です。

一杯ずつ淹れられるコーヒーは、雑味が少ないセラミックフィルターを採用。撮影:miki watanabe

一杯ずつ淹れられるコーヒーは、雑味が少ないセラミックフィルターを採用。撮影:miki watanabe

丁寧に点てられる抹茶が、餅菓子によく合います。撮影:miki watanabe

丁寧に点てられる抹茶が、餅菓子によく合います。撮影:miki watanabe

梅咲くカフェで、ゆったりと

梅の水引が上品なカトラリーレスト。撮影:miki watanabe

梅の水引が上品なカトラリーレスト。撮影:miki watanabe

ガラス扉や小窓にも。梅の文様、いくつあるか探してみるのも楽しそう? 撮影:miki watanabe

ガラス扉や小窓にも。梅の文様、いくつあるか探してみるのも楽しそう? 撮影:miki watanabe

あちらこちらに、かわいい“梅モチーフ”が。〈cafe kasanoya〉のこだわりは味だけではなく、梅の形のプレートや小物などのアイテムが散りばめられているのも特徴。思わず、乙女心がくすぐられてしまいますね。

笑顔で迎えてくださったスタッフのみなさん。

笑顔で迎えてくださったスタッフのみなさん。

また、スタッフのみなさんの朗らかで丁寧な接客につい時間を忘れてゆっくりとしてしまうはず。さまざまな心地よい空間づくりに老舗の品格を感じます。

「太宰府を満喫できる観光づくり、まちづくりとして何かできないか」と太宰府全体のこれからを考える栗山さん。

「太宰府を満喫できる観光づくり、まちづくりとして何かできないか」と太宰府全体のこれからを考える栗山さん。

「去年は、参道の店のシャッターが全て閉まっていた時期もありました。以前は忙しさに追われるばかりでしたが、今は『来てくださってありがとう』という感謝の気持ちがより強くなりました。カフェをオープンして約1か月半。いろんなお店や周りの人から勇気をもらうこともあり、気持ちも明るくなります」(栗山さん)

これから梅の見頃がピークを迎える太宰府天満宮

これから梅の見頃がピークを迎える太宰府天満宮。

太宰府を訪れた際には、歴史に思いを馳せ、季節を感じ、あま〜いスイーツに舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか?

information

cafe kasanoya

住所:福岡県太宰府市宰府2-7-26

時間:平日10:00〜17:00 (L.O16:30)/休日10:00〜17:30 (L.O17:00)※時間の変更がある場合がございます。事前にお問い合わせください。

TEL:092-922-1035

かさの家ホームページ

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Mayo Hayashi

林 真世

はやし・まよ●福岡県出身。木工デザインや保育職、飲食関係などさまざまな職種を経験し、現在はフリーランスのライターとして活動中。東京から福岡へ帰郷し九州の魅力を発信したいとおもしろい人やモノを探しては、気づくとコーヒーブレイクばかりしている好奇心旺盛な1984年生まれ。実家で暮らす祖母との会話がなによりの栄養源。

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Miki Watanabe

渡辺美樹

わたなべ・みきhttp://walnuuut.com/