復興の想いが詰まったブルーシート製の御守

2021年4月で熊本地震が発生して5年目。被害にあった熊本城も現在では天守が復旧しました。

震災時は、瓦が崩壊するなど被害も大きく、石垣は全体の約3割が崩れたそうです。元の位置へ正確に戻すため、番号をつけて振り分けて保管するなど、地道な作業が続けられてきました。写真は2020年11月の熊本城の様子。

震災時は、瓦が崩壊するなど被害も大きく、石垣は全体の約3割が崩れたそうです。元の位置へ正確に戻すため、番号をつけて振り分けて保管するなど、地道な作業が続けられてきました。写真は2020年11月の熊本城の様子。

そんな熊本城で現在お土産として人気を集めているのが〈熊本城瓦御守〉です。被災した住宅などで使用されたブルーシートの切れ端を再利用してつくられています。

熊本城で現在お土産として人気の〈熊本城瓦御守〉と天守が復旧した熊本城。

さらに、御守袋の中には地震で崩れた熊本城の瓦のかけらが入っていて二度と落ちないという「後来不落(こうらいふらく)」の意味が込められています。受験生をはじめ、目標に向かってがんばる人、身近な人への心願成就を願う人たちが購入していくそうです。

さらにこの御守の収益の一部は、「熊本城災害復旧支援金」へ寄付されており購入すれば支援にもつながります。

想像力で被災地を支援する地元団体

このプロジェクトは地元・熊本で活動する〈BRIDGE KUMAMOTO〉が発起人。

〈BRIDGE KUMAMOTO〉の理事メンバー。熊本地震から1ヵ月後の2016年5月に設立し、クリエイティブを通して熊本の災害復興に尽力しています。

〈BRIDGE KUMAMOTO〉の理事メンバー。熊本地震から1か月後の2016年5月に設立し、クリエイティブを通して熊本の災害復興に尽力しています。

「RETURN=被災地に還元=寄付」「REMAKE=被災が原因で捨てられるものをアップサイクル」「REMIND=災害や復興を忘れない」という、「3つのRE」をコンセプトにさまざまなアイテムを企画・制作しています。

また、〈熊本城瓦御守〉は熊本市にある障がいを持つ方の就労支援施設でひとつひとつ手作業でつくられています。〈熊本城瓦御守〉は、御守購入によって、熊本復興支援だけではなく、障がいを持つ人たちの働く機会もつながるという訳です。

〈加藤神社〉で祈祷される〈熊本城瓦御守〉。

〈加藤神社〉で祈祷される〈熊本城瓦御守〉。

〈熊本城瓦御守〉は、制作後に熊本城敷地内にある戦国時代の武将・加藤清正公を祀った〈加藤神社〉で復興祈願を祈祷したのち、私たちの手に渡ります。

熊本の復興をはじめ多くの人たちの希望となる御守、おひとついかがでしょうか。

information

熊本城瓦御守

住所:熊本県熊本市中央区本丸1−1

販売場所:熊本城売二の丸お休み処(二の丸駐車場内)

熊本城本丸お休み処(特別公開エリア天守閣間広場))

Web:オンラインショップ

writer profile

Emi Ishida

石田絵美

いしだ・えみ●埼玉県出身。ファッションやカルチャーを軸に、WEB・紙媒体で編集・執筆を行う。旅行では地元のみなさんが集まる食堂や居酒屋を訪ねるのがマイルール。酒とおいしいものをこよなく愛する飲兵衛。