福島県の中南部に位置し、花や緑などたくさんの自然があふれるまち・須賀川(すかがわ)。ここは〈須賀川牡丹園〉や、〈大桑原つつじ園〉などの観光スポットが充実しているエリアです。
10月26日、そんな須賀川に、一棟貸しの古民家がオープンしました。
一棟貸し古民家〈まるごの宿 耕〉。
〈まるごの宿 耕〉は、事業再構築補助金を活用したプロジェクトで、住居として使われていた古民家をリノベーションして生まれました。
施設名の「耕」には、伝統的な古民家を再利用して“耕していく”という想いと都会の喧騒から離れ、宿で過ごす時間で“心を耕す”という意味がこめられています。
広間兼寝室の様子。
建物は2階建てで、1階には広間や寝室のほか、キッチンやダイニングスペース、浴室などがあります。
二間続きの和室は広々としたスペースで、15人まで宿泊が可能です。縁側があり、外には広いお庭も! 存分にくつろげるスペースが用意されています。昼は日向ぼっこ、夜は星空を眺めてひと息つくのもおすすめです。
板の間とキッチン。
広間から続く板の間には、囲炉裏が設けられています。やわらかな日差しが入りこむ空間で、団らんのひとときが過ごせそうですね。心がほっこり温まりそうです。
2階ゲストルーム。
2階にはゲストルームと収納を完備。木のぬくもりが感じられるスペースが、安らぎの時間を提供してくれます。
〈まるごの宿 耕〉は、1日1組限定の一棟貸しの宿でペットの宿泊も可能です。落ち着いた静かな空間で、大切な家族や友人とじっくり過ごすことができますよ。
須賀川の食材や酒、観光名所を堪能してまるごの宿 耕には調理器具や食器なども含めたBBQセットが用意されているので、お庭でアウトドア気分を味わうことが可能です。食材は近くにある地元の食材を使うスーパーや、野菜の直売所「はたけんぼ」へ。須賀川の新鮮な魚や、採れたての野菜を購入することができます。
さらに〈はたけんぼ〉では生産者手づくりの加工食品や、地酒なども豊富です。オリジナルの日本酒〈特別純米 ゆめほたる〉や、須賀川さんの酒米を100%使った〈純米吟醸酒 銀牡丹〉などにも注目してみてください。
須賀川駅近くにも酒屋があり、種類豊富な地酒のなかからお気に入りの1本を探すのも楽しさが増しますよ。日本酒初心者なら〈特別純米 廣戸川(ひろとがわ)〉が飲みやすくおすすめです。
福島県は澄んだ水と、おいしいお米がそろい、酒づくりに適した地域。「酒どころ福島」ならではの自慢の地酒を、この機会にぜひ堪能しましょう。
〈まるごの宿 耕〉周辺。
山が近く、自然がいっぱいの須賀川周辺。かつては宿場町として栄えたエリアで、四季ごとにお祭りなどのイベントが盛んです。
夏には1万発の花火が打ちあがる「須賀川市釈迦堂川花火大会」、秋には日本三大火祭りのひとつ、須賀川市の伝統行事「松明あかし」が行われます。どの季節に訪れても楽しめて、旅の思い出を鮮やかに彩ってくれます。
4〜5月は、290種の牡丹が咲き誇る〈須賀川牡丹園〉、1万株のつつじやシャクヤクなどが美しい〈大桑原つつじ園〉などが見どころです。ほかにも桜の名所として有名な釈迦堂川や翠ヶ丘公園、松尾芭蕉が訪れた場所として知られる乙字ヶ滝などのスポットも。日々の忙しさを忘れて、ゆったり過ごしたい人にはおすすめの観光地となっています。
別荘感覚のプライベート空間が魅力のまるごの宿 耕。自然豊かなこの場所で、おいしいものを食べつつゆっくり過ごしたら、日々のストレスが解消され、心と体をリフレッシュすることができるはずです。
information
まるごの宿 耕
住所:福島県須賀川市梅田字岩瀬79番
TEL:03-6454-7875
料金:平日 45000円/1泊、休日 75000円/1泊
※宿泊料金はシーズン・人数により変動します。
Web:「まるごの宿 耕」公式ホームページ
writer profile
Ayumi Otaki
大瀧亜友美
おおたき・あゆみ●山形県出身。広告制作会社や出版会社での勤務経験を活かして、フリーライターへ転身。WEBや紙媒体で編集から取材、執筆まで幅広く行う。旅や料理、植物など心を豊かにしてくれるモノやコトが大好き。