岩手県平泉町周辺で受け継がれる伝統工芸品・秀衡塗(ひでひらぬり)。漆器に金箔をあしらった華やかな模様が食卓を上品に彩ります。
そんな秀衡塗の漆器製造を手掛けるのが1904年創業の〈丸三漆器〉。現在も伝統を受け継ぎ、多種多様な秀衡塗を展開している老舗工房です。
このたび、丸三漆器とマグカップで有名なアメリカのテーブルウェアブランド〈ファイヤーキング(Fire-King)〉がコラボレーション。秀衡塗の伝統技術が生きる、漆塗りの新作「グラニット」が限定発売されました。
Fire-Kingは、1941年にアメリカ・オハイオ州ランカスターにある耐熱ガラス食器メーカーの先駆けであるアンカーホッキング社の社内ブランドとして誕生。揺るぎない人気を博しながら、1986年にアメリカでの生産が終了となったミルクガラスのファイヤーキングは、時を経て、日本のガラス職人の熟練した技術によって、現在日本で生産されているといいます。
ファイヤーキング スタッキングマグ ジェダイ [秀衡塗] グラニット ネイビー(紺漆)6600円。
ファイヤーキング スタッキングマグ ジェダイ [秀衡塗] グラニット アイボリー(白漆)6600円。
発売されたのは、丁寧に漆を塗り上げた表面に、別の色漆を飛ばして柄を描き出したジェダイカラーのスタッキングマグ。アメリカ製のヴィンテージ・ファイヤーキングで、1960年代頃を中心に展開された「Granite(グラニット)」シリーズのデザインを復刻してつくられました。
斑点模様が特徴的な花崗岩(かこうがん)を意味する「グラニット」は、インクを飛ばしたようなデザインで、今もヴィンテージ食器のなかでは人気があるといいます。
今回、紺と白(アイボリー)の2色の漆を使用して、秀衡塗の職人の手仕事により、ひとつひとつ丁寧に「グラニット」デザインを漆塗りで表現。より味わい深い、温かみのあるプロダクトに仕上がりました。
パッケージもかわいらしいので、大切な方への贈り物としてもおすすめ。購入は、ファイヤーキングのオンラインストアで可能です。
information
ファイヤーキング ジャパン
Web:公式オンラインストア
Instagram: @firekingjapan
*価格はすべて税込です。
writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。