森と人を架橋する家具

岡山県の北部に位置し、村面積の約9割が森林である西粟倉村。その森の約8割が針葉樹林で、2008年から村では「百年の森林構想」を掲げ、村民が一丸となって森の環境整備を行っています。

西粟倉村の針葉樹林

西粟倉村の針葉樹林

資源循環で森の価値を提供する製材メーカー〈西粟倉森の学校〉では、この取り組みで発生した間伐材を活用した家具ブランド〈KIMIKI(キミキ)〉を、2023年11月25日にスタートさせました。

間伐材を活用した家具ブランド〈KIMIKI(キミキ)〉

同ブランドが掲げるテーマは「木を感じ、森を嗜む」。森と人の架け橋としての家具を目指し、使いづらい木材の節や耳の部分を、「生命力を感じる」魅力ある素材と再定義し、メイン素材として活用しています。

「KIMIKI」という名前は、「幹」という単位で木を生かすという「生幹≒KIMIKI」という造語から命名。

木の製材例

一般的な製材は、節が少ない部分を良質な木材として活用され、外周の丸い形状が角材としては使われにくく、耳(皮)部分は切り落とされて破棄されやすい材料に。KIMIKIは、これらの材を価値として製品に生かし、木に対する認識を再定義することを目指しました。

材料の活用部分で家具の印象が変わるよう、耳(MIMI)、芯(SHIN)、辺(HEN)の3種類の、それぞれの素材の印象を反映した家具を展開。

耳(MIMI)、芯(SHIN)、辺(HEN)の3種類の、それぞれの素材の印象を反映した家具を展開。

MIMIシリーズ(ひのきの耳付き材)では、テーブル天板に厚み40ミリの木を採用し、木の魅力を厚みや存在感で感じられる家具を展開。木の色味は素地色で、表面はすべてオイル仕上げを採用。経年変化が楽しめる仕上がりになっています。

また、シンプルながらに主張あるスチール脚は、細く繊細でまっすぐと垂直に伸びる形状で統一しており、森で育つ針葉樹からインスピレーションを得たフォルムが魅力です。

テーブル 125000円〜 幅1200mm〜1800mm×奥行850mm×高730mm

テーブル 125000円〜 幅1200mm〜1800mm×奥行850mm×高730mm

イス 74500円 幅470mm×奥行455mm×高740mm

イス 74500円 幅470mm×奥行455mm×高740mm

ベンチ 74500円 幅1200mm〜1500mm×奥行382mm×高390mm

ベンチ 74500円 幅1200mm〜1500mm×奥行382mm×高390mm

シェルフ 95,000円 幅1000mm〜1800mm×奥行290mm×高870mm

シェルフ 95,000円 幅1000mm〜1800mm×奥行290mm×高870mm

※仕様、デザインは予告なく変更することがございます。

オーダーカット

ヒノキなどの針葉樹はまっすぐ伸びる木種のため、長い材料がつくりやすいのだとか。そのためKIMIKIシリーズでは好みの長さサイズでのオーダーが可能なのです。

KIMIKIの開発を手がけたデザイナーの池野修平さん

KIMIKIの開発を手がけたデザイナーの池野修平さん。

「普段の生活にあふれている『木』は素材としての木材という見え方が一般的で、木材を見て森をイメージすることは少し遠いように感じます。KIMIKIを通して、木の魅力が暮らしを豊かにすることはもちろん、森で生まれた木がどのように私たちの暮らしに届いているのか、環境にどのように影響があるのかなどの体感につなげたいとも考えており、今後、モノからコトにつながるサービスの提供も検討していきたいと考えています」

そう話すのは、今回開発を担当したデザイナーの池野修平さん。池野さんは現在西粟倉森の学校にて「自然と暮らしを豊かにするデザイン」をテーマに活動されています。

シンプルでありながら、木の生命力が感じられるKIMIKIは、さまざまな空間に合う柔軟性があり、グリーンの多い空間には特に相性が良いでしょう。

購入は、自社サイトとふるさと納税で可能です。

information

西粟倉森の学校 直営店

住所:岡山県英田郡西粟倉村大字長尾461-1

営業時間:9:00〜17:00

定休日:火曜

tel:0868-73-0338

Web:西粟倉森の学校 公式サイト

Instagram:@morinogakko_nishiawakura

*価格はすべて税込です。

writer profile

Kanae Yamada

山田佳苗

やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。