1973年に発表された『飛龍伝』は1974年青山・VAN99ホールで(平田満、故・三浦洋一、等)の出演者3人のみで上演されて以降公演を重ね、つかこうへいの隠れた名作として愛されています。

これまで『飛龍伝』の神林美智子といえば、名立たる女優たちが憧れ続けてきた大役。今回はアイドルグループ欅坂46のキャプテンである菅井友香が8代目神林美智子を演じます。
また共演にはお笑いコンビ「NON STYLE」の石田明や期待の実力派俳優・味方良介、そして近年のつかこうへい演劇には欠かせない2人に加え、細貝圭、小柳心、久保田創、小澤亮太、須藤公一、大石敦士、吉田智則 などが揃踏み。
2020年新春、再びつかこうへいの嵐が吹き荒れます。

先日の稽古場公開から約二週間、2020年1月29日(水)東京都渋谷区の新国立劇場 中劇場にて初回の公演に先立ち、囲み取材と公開ゲネプロが行われました。

【囲み取材の様子】

囲み取材に登壇したのは、神林美智子役の菅井友香さん、山崎一平役の石田明さん、桂木純一郎役の味方良介さんの3名。

初主演ですが、改めて心境はいかがでしょうか。

菅井さん「歴代の女優さんの演じられたつかさんの作品で、しかも飛龍伝2020というつかさんが亡くなられて10年というこのタイミングでこうして挑戦をさせて頂ける事を誇りに思っています。つかさんに伝えたかった事をしっかりと舞台を通してお伝え出来る様に精一杯頑張りたいなと思っています。」

座長の姿を見てどう感じましたか。

石田さん「もう凄いですね。この成長ぶりが凄い。正直、最初はどうなる事かと思ったんです。声がモスキート音というか俺もオジサンやから、モスキート音聞こえへんから。とてもか細かったんですが、今は凄いよな。飛行機通ったんか?位な。オラアァ!という位、声も出る様になったし、感情の振れ幅の表現もどんどん良くなっていく。公演が始まってからも更に良くなると思います。」

味方さん「スゴいですよ。多くを語る訳ではないんですけど、きちんと自分がやる事で周りを引きつけるというか、神林美智子がきちんと居るなというのを見せてくれる素晴らしい女優さんになったなと。アイドルではなくてキチンと女優として今舞台に立っている姿を間近で見れて嬉しいですね。石田さんの通り、最初はどうなる事かと。”舞台なめんなよ”と思いながらでしたけど、それが日に日に上達してどんどん好きになっていきました。今は皆、菅井さんを大好きですしもっともっと好きになれたらなと思っています。」

石田さん「良い人過ぎるんですよ。台詞の中に「豚ァ!」って言う台詞があってほんまに太った人に言う台詞なんですが、言った瞬間に笑って「…言えないです」って心がキレイ過ぎて。」

稽古は厳しかったのでしょうか。

菅井さん「最初は男性の皆さんに「ワァァァ」って言われる事が今まで無くて、それにも慣れなくて皆さんの声量にも驚いたし、稽古の後、家に帰って寝る時にずっと皆さんの台詞が脳内に…。寝付けない日が結構あったんですけど、今はそれが本当に心地良いし、本当に素晴らしい俳優の皆さんを間近で見れる贅沢過ぎる稽古場で凄く刺激を受けてこの状況に感謝して精一杯お芝居でお返しする事で、ちゃんと恩返し出来たら良いなと毎日過ごしています。」

今回キャスト陣の紅一点だったのは新しい経験でしたか。

菅井さん「男性の皆さんが稽古場で普通に着替えられるからどこを見ていいか。」

石田さん「稽古場で座る位置が俺と味方に挟まれているんですよ。普通に着替えるので。」

味方さん「一人は上半身裸、一人は下半身パンツ一丁。ゴメンねっていいながら。」

菅井さん「でも今は慣れて、公演期間が終ったらお別れが寂しいなと。絶大な信頼を出来る方々に出会えて本当に嬉しいなと思っています。」

石田さんは演じてみていかがでしたか。

石田さん「僕に関して言うと、後半ほぼ記憶が無いんですよね。喋り過ぎて体力を使い過ぎて、後半はほぼ死にながら喋っているんですよ。なので”愛”を貰わないと立てない位なので、いつも生き返らせて貰ってます。」

菅井さん「物凄い汗で石田さんの周りに池の様に水溜りが出来る位に熱演をされていて、それを見て心が凄く動かされました。」

グループのキャプテンと舞台の座長とは違う物でしたか。

菅井さん「座長というのが初めての経験だったんですけど、この未熟すぎる座長によく皆さんがこうやってサポートして下さったなと本当に感謝の気持ちでいっぱいです。座長はもっと気配りとか、引っ張っていける人がなるものだと思うので、もっともっと力を付けなければいけないなと思っています。なので今回の座長というありがたい経験を
活かしてグループにも持ち帰って、今度はキャプテンとして皆をもっともっと美智子の様に引っ張っていける様に頑張りたいです。」

最後に公演への意気込みをお願いします。

石田さん「僕出来る限りの事をやるだけですので、つかさんにはお会い出来なかったので、そのつかさんに届く様なお芝居が出来たらなと。そして芸人らしく、笑いを取れる所はドンドン取って面白い物にしたいなと思います。」

味方さん「つかさんの作品を何作かやらせて頂いているんですけど、やっぱり会えなかったという悔しさがあるので、悔しさをバネに自分が出来る事と出来る以上の事をやって、飛龍伝という作品を2020として後世に伝えていける様、頑張ります。」

菅井さん「今回、新たな挑戦が沢山有る舞台なんですけど、この「飛龍伝2020」を通して、つかさんが伝えたかった事を世代を超えて皆さんにお届けする使命があると思うので、それを精一杯務めたいと思います。楽しみにしていて下さい。」

【公開ゲネプロの様子】

春、駿河台方向から聞こえてくるシュプレヒコールの中、一人の少女が
進学のため愛と希望を胸にいだき上京した。四国高松から上京した神林美智子(菅井友香)である。

しかし、時代は学生運動の真っ只中、やがて美智子は、全共闘作戦参謀の
桂木純一郎(味方良介)に出会い、その理想と革命に燃える姿に憧れ、恋に落ちる…。
やがて、美智子は全共闘40万人を束ねる委員長に、まつり上げられてしまう。
11・26最終決戦を前に、作戦参謀部長の桂木の出した決断は、
美智子を、女として機動隊員の部屋に潜入させる事であった…。

そして、その機動隊員とは、四機の狂犬病の山崎こと、山崎一平(石田明)だった…。

革命の夢と現実と、美智子を愛する者達に翻弄されながら、11・26最終決戦の日は近づいてくる…。

【ニッポン放送開局65周年つかこうへい演劇祭 – 没後10年に祈る -「飛龍伝2020」公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2020年1月30日(木)〜2月12日(水)
※プレビュー公演:2020年1月29日(水)
大阪公演:2020年2月22日(土)〜2月24日(月・祝)

<会場>
東京:新国立劇場 中劇場
大阪:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

<公演時間>
約2時間10分(途中休憩無し)

<料金>
東京:
S席9,500円 A席7,500円
大阪:
9,500円
(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可

<出演者>
神林美智子:菅井友香(欅坂46)

山崎一平:石田明(NON STYLE)
桂木純一郎:味方良介

細貝圭
小柳心
久保田創
小澤亮太
須藤公一
大石敦士
吉田智則

山田良明
友岡靖雅
草野剛(北区AKT STAGE)
うえきやサトシ(劇団4ドル50セント)
和田慶史朗
岩上隼也
河合健太郎
濱田和馬
江浦優大
河本祐貴
米岡孝弘

<STAFF>
作:つかこうへい
演出:岡村俊一
音響:山本熊久
照明:熊岡右恭
音楽:からさきしょういち
映像:ムーチョ村松
舞台監督:中島武
宣伝美術:山下浩介
宣伝写真:神ノ川智早
協力:つかこうへい事務所
企画・制作:アール・ユー・ピー
主催:ニッポン放送/Y&N Brothers/ミックスゾーン/サンライズプロモーション大阪(大阪公演)

©R・U・P CO.,LTD. All rights reserved.