山崎育三郎(I)、尾上松也(M)、城田優(Y)の3人が2015年、ミュージカル「レ・ミゼラブル」での競演を機に
自分たちの感性でオリジナル作品を製作したいという思いを共有し、3人の名前の頭文字から名付けられた
日本初の新しいエンターテインメントを生み出すべく2019年より始動したプロジェクト「IMY」。

そのIMY待望の第一弾舞台公演が『あいまい劇場其の壱「あくと」』。
演出は、ミュージカル、ストレートプレイ、1人芝居など様々な舞台で大活躍中の成河(ソンハ)。
本舞台が初演出作品となります。脚本は「あたらしいエクスプロージョン」で
第62回岸田國士戯曲賞を受賞し、テレビドラマ「あなたの番です」の全話脚本の他、
舞台、ミュージカルと各方面から大注目の福原充則。新しい挑戦をしたいというIMYからのオーダーにこたえ、
福原が3話を書き下ろしました。そして、残るもう1話を城田が初めて脚本にチャレンジし、
全4話のオムニバスで構成されます。音楽監督は、自身で作曲し楽曲提供も手掛ける桑原まこ。
バンドメンバーと共に生演奏で舞台を彩ります。
出演は、IMYの熱烈オファーにより出演が実現したキムラ緑子、皆本麻帆。
そして、山崎が自身のドキュメント番組でNYに行き、現地のミュージカル校で出会った清水美依紗。
IMYの大抜擢により、今作が初舞台となります。IMYの思いに共感してくれたクリエイターやキャストが集結し、
創り出すオリジナル舞台作品の初日の開幕に先立ち、2021年11月19日(金)、
東京都港区のEX THEATER ROPPONGIにて囲み取材と公開ゲネプロが行われました。

【囲み取材の様子】

公開ゲネプロ開始に先立ち、舞台上にて山崎育三郎さん、尾上松也さん、城田優さん、皆本麻帆さん、
清水美依紗さん、キムラ緑子さん、そして演出を務めた成河さんの7名が登壇しての囲み取材が行われました。

Q:初日を迎える今の気持ちは?

山崎さん「いよいよ始まるんだなという実感が今湧いていますけども、2015年に
3人で雑談をした所からスタートをして約6年が経って、こういうステージを用意して頂いて、
本当に今、感動しております。ずっと稽古をしてきたんですけども、お客様がそれを如何、
受け止めて下さるかというのが凄くワクワクしております。」
松也さん「我々3人の普段の会話の中から生まれた企画というか、アイデアというのが
どんどん大きくなって形になって出演者の皆さん、スタッフの皆さん、そして
演出を引き受けてくれた成河君、脚本の福原さんを含め一所懸命にこの作品を
面白く素敵な物にしようとして下さっている姿を見るだけで日々、感動しておりました。
その結晶をこれから皆さんに観て頂くというのは非常に楽しみでもあり、
我々3人が言い出しただけはありまして不安もありますが、一所懸命努めたいなと思っております。」
城田さん「その不安を一番感じていたのが私でして、僕もかれこれ20年近くミュージカルや
演劇を色々やらせて頂いてるんですけども、その中でも群を抜いてこの劇場に来た瞬間から
本当に言葉に出来ない不安感とか緊張に包まれて。一時、体調が凄く悪くなったんですけど、
ふと、今朝気付いたんです。今まで自分がやってきたものと今回の「あいまい」を比べると、
僕等は今回、兎に角、自分達が楽しい面白いと思える物を作ろうと思ってやってきた、
言葉に語弊があるかもしれませんが、「下らない」と思ってもらいたいと思う部分も正直あって。
そう考えるとプレッシャーをそこまで感じる必要ないなと。少なくとも我々が目指した
演劇・ミュージカル・コンサート・ショー、色んなジャンルのエンターテイメントの
その全ての良い所を凝縮した「あいまい」ならではの、間違い無く他では見た事の無いが
完成したと思いますので、後は一所懸命に僕等が演じれば、きっとお客様には素敵な時間を
過ごして頂けるんじゃないかなと思っております。」
キムラさん「稽古場が凄く楽しかったです。こんなに楽しい稽古場でいいのかしら?って思って。
3人の意向だと思うんですけど、稽古場で緊張をせずに皆で和気藹々と楽しくみたいな感じで、
初演出の成河さんがゲームとかを中に導入をして下さって、それを皆で楽しみながら
一つ一つ作品を作っていくという過程を踏んだので次第に皆が仲良くなって、
体も自由で発想も自由で、兎に角、3人の自由な発想を毎日毎日見ていられるこの幸せ。
本当に素晴らしいんですよ。稽古場がこんなに楽しいだなんて私、毎日笑っていたの。
エチュードみたいな事をやった事があまりなくて。成河さんがお題を「はいっ」って出されて、
それを3人がその日その日で応えていくんですね。それを毎日稽古場でも見せて貰って、
本当にこの3人の信頼関係というか、それを見れただけでも幸せだなと。
こんな歳になってもこんなに良い事があるんだなと日々思っておりました。」
皆本さん「今、急に緊張が押し寄せて来て。稽古場では本当に毎日毎日、凄く楽しく自由に伸び伸びと
やらせてもらったんですけど、御三方とキムラさんが真剣に体当たりでふざけた事を
大真面目にやっているお姿が本当に美しくてとってもカッコ良くて、それを毎日見れたのが本当に幸せだったんです。
なので、お客様にも絶対に楽しんで頂けると思います。私も頑張ります。」

清水さん「このカンパニーの中で一番新人で今回が初舞台なので、右も左も分からない状態で
私は稽古に臨んだんですけど、自分がどういう形で稽古場でいたら良いのかなと凄く感じましたし、
そういう不安とかを感じさせない位、カンパニーの皆さんが凄くフラットに話しかけて下さったり、
リラックスできる環境を作ってくれたので、今日まで稽古を頑張って来れました。
本当に初めて過ぎて、今も手が震えているんですけど、何より安心したのが芸歴の長い城田さんでも、
何時も緊張するというのを耳にして安心しました。城田さんも緊張されるのかなと思ったんですけど、
本当に緊張されてて凄く安心しました。頑張ります。」

Q:初演出を手掛けた感想は?

成河さん「僕は本当に頼りない演出家で、初めてでこんな場所と本当に一流のスタッフさんと
俳優さんと一緒に作らせて頂いて、俺もったいねーな、と毎日毎日思っていました。
ただ、どんなに間違えた事を言っても、それをすごく許容する場作りが3人はとても上手いので、
そこに甘えて本当に全員に助けて貰いながらやっています。僕にお願いをして下さったからには、
僕が一番好きな物にはなっていると思うので、本当に稽古場でそれこそ不安な思いをさせまくっているので、
こんなん、自分がやらされたら文句を言うだろうなという事もお願いしているので。
ただ、その分僕は凄く客席で毎日本気で笑ったり泣いたりしています。」

ムービーセッション時に松也さんにいたずらをする城田さん

城田さん「ご謙遜されていますけど、最初に育三郎が「成河君と一緒の現場なんだけど、
演出家に彼を迎え入れたらどうか」という提案を受けて。我々3人は成河君の事を知っていたし、
共演もあったので、おもしろそうだねと居酒屋で彼を口説いて。本当に初演出とは思えないし、
僕も少なからず演出をしているんですけど勉強になる事が沢山あったし、
これからお世辞抜きに確実に色んなポスターで「演出:成河」の文字が来年以降
絶対に増えていくと思います。才能が目茶苦茶有ると思うし、(今作で)自分は脚本を
1本書かせて頂いているんですけど、もしかしたら僕よりも深く台本を掘り下げて
理解しているんじゃないかなと思う位、「ここはこういう意図なんです…」と、
間違った事は何も1回も無くて、むしろ気付かされたり。本当に才能の塊だなと思いましたし、
演出の方法だったり、役者は繊細な生き物ですからそれをやられているから勿論理解していて、
毎回僕等に無理をさせる事無く、そしてなにかをチャレンジする時には「ありがとう」と、
必ず感謝の気持ちを言ってくれる所が人としても演出家としても役者としても完璧で、
兎に角、来年以降、成河がキます。」

山崎さん「凄い演出家が誕生しました。僕の目は間違いなかったな。信頼できる成河君の演出に付いて行けば大丈夫。」

松也さん「本当に同世代でこうやって演出を受けるという経験も正直、なくて、世代も近いし、
お互いに最初の解釈も違ったりする中、話し合いながらちゃんと一つ一つをお互いに納得して
やっていけたのは凄く楽しかったし、その中で発見も沢山ありましたし。
プラスα、僕等3人はふとした時に結構ふざけちゃうので、そこを成河君の芝居力で
グッと引き締めて貰いたいという意図も、最初に彼に頼んだ時にはあったりしたので、
正に一緒にふざけながら、楽しみながら引っ張ってくれる感じとかは素晴らしかったです。
一つだけ言えるのは、すごい演出家が誕生しました。」

成河さん「ゲネやりましょ!稽古しましょ!(笑)」

Q:そもそもIMYが生まれた経緯は?そしてIMYが目指す所は?

山崎さん「僕個人的な事を言うと、1998年の小椋佳さんのオリジナルミュージカルがデビューだったので、
オリジナル作品という所に思い入れが強くあって、何か日本で生まれたオリジナル作品を、
という所にずっと興味があって、何時から作れたら良いなという思いをずっと持っていました。
その中で2人と共演する中で、松也も歌舞伎の世界で自分で新しい作品を作り出し、優は演出をしていたりと、
役者以外の活動もしていて、そんな2人と意気投合しまして、僕等の世代で何か演劇エンターテイメントを
作りたいねと2015年に話したのがキッカケでスタートをしました。」

松也さん「目指す所は我々が楽しいと思える物を作るという事と、色んな事に対しての固定概念に囚われず、
例えば役者さんや演出に関して、すべての事がこうじゃなきゃいけないという事に囚われず、
自分達が純粋にやってみたいと思った人と出会って発見するという事を大切にするようなものを作りたいという事、
それから一つ大きな夢としては、こうやって自分達でオリジナル作品を作る事で、勿論国内の方にも
観て頂きたいですし、日本以外の方でもIMYのあの作品を見に行きたいなって、思って貰える様なもの、
あるいは、この作品を何処かでやりたいなと思って貰える様なものを作っていこうという事が
いわゆる日本発のものを作ろうという事が大きな発想の根源です。」

Q:今作で何をやるかという所で議論や言い争いはあったのか?

松也さん「言い争いはないですけどもルールがありまして、3にんいるので、何かを決めなきゃいけない時には
2票入ったら1人が違う意見でも絶対にそれに従うというルールを決めているので、揉める事は無いです。」

城田さん「基本的に夫々が信頼しあえているからこそであり、この壇上にいる全員や報道陣の皆さん、
夫々の好みが全員違うから、好きになる部分が全く違うけれど、3人の中では2人が寄った時点で
もう1人も合わせるので、極端に分かれる事は基本的には無いのでスムーズに進められましたし、
3人で新しい風穴というか、違う事務所に所属している同じ世代3人の奴等で中々画期的な事をやっていると
自負していますし、この僕等の活動を通してお客様は勿論の事、同じエンターテイメントをやっている
仲間達、先輩方や後輩が何か少しでも良い影響を受けて、日本のエンターテイメント界が
盛り上がっていってくれたら嬉しいなと我々は常に思っています。」

Q:改めてこの3人で組んで良かったと思う所は?

城田さん「ただただ、2人の人間性と僕みたいな面倒臭い人間の事を毎回ケアしてくれる事に
感謝しかないですし、僕の心の安定剤みたいな部分なので、圧倒的にメンタルが
「(IMYの順に)強・中・弱」な感じなんですよ。体のサイズ的には僕が特大なんですけど、
特大の体にノミの心臓というのが特徴で、この公演に限らずIMYの活動をする前から
そういった意味で2人に支えられている部分というのは本当に大きくて。
感覚も近いし、感性も近いし、仕事がうんぬんという事は勿論ですけど、
人間としてリスペクト出来る部分が2人には元々あり、松也なんかは高校時代からの友達なので、
2人の事は良く知っているつもりですし、プライベートな関係だからこそ、仕事となった時に
面倒な事も沢山あるんですけど、そこを飛び越えてやって良かったなと思える作品が作れたりとか、
関係性が出来るので非常に僕は2人の関係性に感謝しております。」

松也さん「自分に無いものを2人は持っているし、夫々全然違う所で活動をしているんですけど、
でも凄く強烈に同じだと感じる感性とかいう部分が凄く多くて、それは普段を含めてですけど、
お芝居を見ていたり、一緒にお仕事をさせて頂いていても、色んなプロセスや持っていきかたが
違うにしても、最終的に何がしたいかという事というのは凄く分かるし、理解が出来て
同じものを持っているなと思うからこそ一緒にやりたいなと思ったし、今回、長期に渡って
稽古をするというのは初めてですけども、改めて一緒にやれて良かったなと思える部分が多々ありました。
それは一緒にいて楽なのもあるし、一緒にやる事で違う何かが生まれる瞬間というのを
感じる事も出来るからというのが凄く大きいかなと思います。」

山崎さん「感覚が凄く近いというか、感性が凄く近くて泣けたり、面白いなと思う物も
皆同じ所と思えるというのが凄く大きくて、新しい物とか賛否があるものを踏み入れる力が
凄く僕等の強みかなと思いますし、チャレンジをしていける仲間だなと思っています。」

【ストーリー】

約2時間に及ぶ公演は全4話に分かれたオムニバス形式の上演がなされ、
バンドによる生演奏が物語を彩ります。

第1話は「朝ドラオーディション」。(脚本:福原充則)
尾上(尾上松也)と城田(城田優)が参加するオーデションにプロデューサーのザキヤマ
(山崎育三郎)が連れて来た「木村魅(T_T)(ドリコ)」(キムラ緑子)という新人が
勉強させて貰うつもりで審査をするとやってきて、非常に低姿勢ながらも
毒を吐く審査で2人をなぎ倒していく、捧腹絶倒のストーリー。
劇中にてIMYの3人が即興で行う日替わりネタのお題はSNS「Twitter」で実際に
一般募集されたもので、出演者も何起こるか分からない、文字通りの出たとこ勝負に
IMY3人の役者力が試されます。
第2話は「Lateral thinking」。(脚本:城田優)
清水景介(山崎育三郎)、山下拓人(城田優)、岩崎良太(尾上松也)の3人が
何者かによって捕えられて密室に監禁され、あるゲームに付き合わされるというストーリー。
彼らのポケットにはそのゲームの説明書というべきメモが入っており、3人の問いに
「はい」「いいえ」のみで返答する姿の見えない女の声に対して、思考を巡らす
実際に謎解きの要素が含まれているサスペンスな一幕。この第2話は城田さんが
自身初となる脚本を執筆しており、観客も推理小説を読むかの如くのめりこんでいく事でしょう。

続く第3話は「1996年の鳥山明」。(脚本:福原充則)
少年時代に鳥山明に会ったという漫画家を目指す酒井順平(尾上松也)と順平のかつての
漫画仲間であった高井(山崎育三郎)と大黒(城田優)は順平の職場で知り合った丸川(皆本麻帆)と
居酒屋で集まる事に。しかしそこで順平は漫画家をやめると皆に切り出します。
高井と大黒は俺達の分までお前には夢を見続けて欲しいと背中を押しますが、
順平は勝手な事を言うなと3人は喧嘩に。「何年かかっても良い、おじさんみたいな漫画家になれよ」
という鳥山明の言葉を信じ、今も漫画家を続ける順平ですが、大黒は1000回聞いたホラ話だと一蹴。
そして居酒屋からの帰りに順平の離婚した元妻である恭子(キムラ緑子)と息子が登場し
順平にプレゼントと称しあるものが渡されるのですが……。

囲み取材終了間際、IMYの3人から第4話の取り扱いに関して直接の注意がなされました。

そしてラストを飾る第4話ですが、報道陣もその内容の詳細を伝える事が一切禁じられている一幕。
タイトルは「EXシアターのジャン・ヴァルジャン」。(脚本:福原充則)
約2時間に及ぶ「あくと」のフィナーレは、是非自身の目で現地で確かめて下さい。

【あいまい劇場其の壱「あくと」公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
2021年11月20日(土)〜12月5日(日)

<会場>
EX THEATER ROPPONGI

<公演時間>
約2時間(途中休憩無し)

<料金>
S席12000円 A席9800円 S席(U25)6000円 A席(U25)4900円 IMYシート(U18)1500円
SPセット(特典付きS席)20000円

<出演者>
山崎育三郎
尾上松也
城田優

皆本麻帆
清水美依紗
キムラ緑子

<STAFF>
脚本:福原充則、城田優
演出:成河
音楽監督:桑原まこ
美術:秋山光洋
照明:宮野和夫
音響:大木裕介
衣裳:髙木阿友子
ヘアメイク:大宝みゆき
振付:碓井菜央
歌唱指導:高原紳輔
演出助手:坂本聖子
舞台監督:幸光順平、津江健太
ビジュアルアート:原愛梨
宣伝美術:菅原麻衣子
宣伝写真:佐藤航嗣 (UM)
宣伝スタイリスト:ゴウダアツコ
宣伝ヘアメイク:MARVEE(鈴木將夫、箕輪亜希乃、池ヶ谷夢)
制作:中柄毅志、原佳乃子
制作助手:辻村実央
制作協力:プラグマックス&エンタテインメント
主催:ニッポン放送/テレビ朝日