作家パメラ・トラバースの小説『メアリー・ポピンズ』を原作とし、ウォルト・ディズニー・カンパニーによって
1964年に製作され、アカデミー賞5部門を受賞した不朽の名作、映画『メリー・ポピンズ』。
日本でも大変高い知名度を持つこの作品を『ライオン・キング』『アラジン』など
数々のディズニーミュージカルを生み出したトーマス・シューマーカーと、『オペラ座の怪人』『CATS』
『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』といった日本でも大人気のミュージカルを生み出したプロデューサー、
サー・キャメロン・マッキントッシュの手によりミュージカル化。2004年のイギリス・ブリストルのヒッポドローム・シアターでの
トライアウト公演を皮切りに、同年にはロンドンのウエスト・エンド、2006年からはブロードウェイで上演され、
2008年のイギリス国内ツアーを筆頭に、ローレンス・オリヴィエ賞9部門ノミネート、トニー賞7部門にノミネートされる、
圧倒的支持を得て、世界中でツアー公演されているのがミュージカル「メリー・ポピンズ」。

日本では2018年3月〜6月に日本人キャスト版の初演が東京・大阪にて行われ、ミュージカル・演劇界を
代表するスターや音楽界の歌姫、またはコメディアン出身者等、大変に多彩な顔ぶれのキャストと
圧倒的な作品力を誇るディズニーミュージカルのパワーが話題を集め、のべ約17万人を動員する大成功を収めました。
そして2022年3月〜6月、初演と同じく、東京都渋谷区の東急シアターオーブと大阪府大阪市の
梅田芸術劇場メインホールにメリー・ポピンズ達が約4年の時を経て帰ってきます。

2022年1月26日(水)、東京都内某所にて、3月20日からのプレビュー公演開始に先駆けて
出演キャストによる歌唱披露イベントが行われました。

【歌唱披露イベントの様子】

4年ぶりとなるミュージカル『メリー・ポピンズ』のキャストが勢揃いをしての歌唱披露を取材しようと
報道陣が足を運んだ都内某所。そしてこの歌唱披露イベントはインターネットにて生配信がなされるという、
注目度の高さが以下にファンが再演を待ち望んでいたかが窺い知れる所。

TBSアナウンサーの上村彩子さんの進行の下、定刻になると場内の明かりが落ち、
演出用スモークが濛々と焚かれる中、早速歌唱披露へ。

1曲目は「チム・チム・チェリー」(Chim Chim Cher-ee)。主役であるメリー・ポピンズ役の
濱田めぐみさんと、今回新たにメリー役を務める笹本玲奈さん、そしてバート役を初演より続投の
大貫勇輔さんと、初演ではロバートソン・アイ役を演じ、再演ではバート役を演じる
小野田龍之介さんの4名がWデュエットの形をとり、美しく歌い上げます。
作品のキービジュアルパネルを感慨深そうに見る小野田さんの姿が特に印象的。

2曲目はメリー・ポピンズ役の2人が歌う「何もかもパーフェクト」(Practically Perfect)。
キャスト一同は、今回の歌唱披露が人前で歌うのは稽古以外では初めてとの事で、
特に座組に初参加となる笹本さんは少し緊張の様子。そこを初演を務めた濱田さんが
先輩として優しくそして上手にリードし、素晴らしいハーモニーを奏でます。

続く3曲目は「鳥に餌を」(Feel the Birds)。
ードウーマンとミセス・アンドリューという、本作の劇中で最も対極的に描かれている人物2役を演じる
圧倒的な歌唱力と演技力を持つ島田歌穂さん、鈴木ほのかさんの2名による、
感情と質感たっぷりの熱唱がイベント会場内を良い意味で心地良い落ち着きを作り出します。

そして最後は「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」(Supercalifragilisticexpialidocious)。
作品全体を象徴するナンバーであり、プリンシパルキャスト15名、アンサンブルキャスト27名(男性15名・女性17名)、
合計42名での会場幅いっぱいを使ってのパフォーマンスは圧巻。上記3曲を含め、主要役柄は全てWキャスト制が取られている本作。
Wキャスト両名が一度に登壇し歌唱をする機会はもしかしたらこの歌唱披露イベントが最初で最後になるかも?との事でした。
以上、劇中第一幕の特に象徴的なナンバー4曲が約10分間に渡って連続披露されました。

続いて行われるキャスト挨拶の前に、今作のプロデューサー、キャメロン・マッキントッシュ氏からの
コメント映像が会場内スクリーンへ投影、そして共同プロデューサーである、
ディズニーのトーマス・シューマーカー氏からのコメントが上村アナウンサーより代読されます。

【プロデューサーコメント】

キャメロン・マッキントッシュ
「こんにちは、ロンドンのキャメロン・マッキントッシュです。本日は皆様に、私とディズニーによる
『メリー・ポピンズ』が再演するというエキサイティングなニュースをお伝えできることを、嬉しく思います。
4年前、2018年3月の初演は、期間限定の公演が完売する驚異的な成功を収めました。
新型コロナウィルスの影響もあり、再演に4年を要しましたが、この3月には、前回のキャストに加え、
非常にエキサイティングな新しいスターたちの新キャストも加わり、最高のカンパニーが揃います。
観客の皆さまは、連日連夜大いに笑い、拍手を下さり、素晴らしい楽曲と素晴らしいオーケストラとともに、
きっとこの素晴らしいストーリーを愛して下さるでしょう。これは私が今までに手掛けた作品の中で最も華々しく、
そして間違いなく最もマジカルなものの一つです。そして、皆様に元気になって頂くのに、
これ以上の作品は想像できません。さあ、チケット売り場へStep In Time(駈け込んで)して、
メリー・ポピンズと共に最高で最上のひと時をお過ごしください。「

トーマス・シューマーカー
「『メリー・ポピンズ』は家族の癒しと和解の物語です。このメッセージが今ほど歓迎される時はありません。
ホリプロと東宝のパートナーの皆さまのご尽力で、2018年日本初演は大成功となりました。これに引き続き、
皆様に愛されるこのミュージカルが再演されることを、ディズニー・シアトリカル及び私の友人であり
パートナーであるキャメロン・マッキントッシュも、とても嬉しく思っています。
ここ2年ほど私たちは世界的な困難に耐えてまいりました。それだけに、驚くほど見事な共同作業によって
作り上げられたこのミュージカルは、人々をいっそう高揚させ、元気づけてくれることと思います。
これは、東京はもちろん世界各地からもリモートで参加した全てのアーティストたちの努力の賜物であり、
そのような特別なやり方であっても、この作品が再び日本のお客様に大きな喜びをもたらし、歓迎されるものと私は確信しています。」

続いて今作の主要人物8役を務める14名のプリンシパルキャストより挨拶がなされます。
最初にメリー・ポピンズ役の濱田めぐみさんと笹本玲奈さんの挨拶。

濱田さん「2年ぶりにメリー・ポピンズ役をやらさせていただきます。今日は宜しくお願い致します。」

笹本さん「今回、念願叶ってメリー・ポピンズ役をやらせていただく事になりました。本当に幸せです。」

続いてバート役の大貫勇輔さん、小野田龍之介さん。
大貫さん「初演に引き続き、バートという役をやる事が出来て本当に嬉しく思っております。」

小野田さん「初演の時はロバートソン・アイ役として出演をさせて頂きまして、この度はバート役を
役替わりで出演させて頂きます。はりきって稽古をしております。」

次にジョージ・バンクス役の山路和弘さん。※(駒田一さんは別用の為、歌唱披露後に退出)
山路さん「❝緑のジョージ❞がいなくなりましたので、私が代表をして挨拶をさせて頂きます。
マイケルとジェーンの父親をやらせて頂きます。おじいちゃんではありません。宜しくお願い致します。」

4組目はウィニフレッド・バンクス役の木村花代さん、知念里奈さん。
木村さん「初演に引き続き、ウィニフレッド・バンクスを演じます。この作品にまた携わる事が出来て
本当に光栄に思っております。「どんな事も起きるわ。自分がその気になれば」、この台詞にある様に
ウィニフレッドも私自身も毎回、お稽古で勇気と愛を頂いています。今年もどうぞ宜しくお願い致します。」

知念さん「今回、初参加をさせて貰います。今、お稽古で毎日少しづつ、メリー・ポピンズの魔法にかけられて
楽しく過ごしております。精一杯努めたいです。」

5組目はバードウーマン/ミス・アンドリュー役の島田歌穂さんと鈴木ほのかさん
島田さん「初演に、続きバードウーマン、そしてミス・アンドリュー、この両極の真逆の2役に挑戦をさせて頂きます。
もう、今回は更に更にこの女優冥利に尽きる様な幸せな挑戦、楽しく頑張っていきたいと思います。」

鈴木さん「本日は有難うございます。初演に引き続き、バードウーマンとミス・アンドリューの
全く正反対の役をやらせて頂きます。もう既に稽古が白熱しておりまして、新しいバードウーマンと
ミス・アンドリューが生まれそうな気がしています。」

次にブーム提督/頭取役のコング桑田さん、ブラザートムさん。
コング桑田さん「本日はどうも有難うございます。先ずは中年オヤジ達の星、ブーム提督役として、
ジョージ・バンクスが努めております銀行の頭取役をさせて頂きます。初演に引き続いて
楽しく演じたいと思っておりますので、皆様、宜しくお願い致します。」

ブラザートムさん「(コングさんと)以下、同文です。」

続いてミセス・ブリル役の浦嶋りんこさんと久保田磨希さん。
浦嶋さん「家庭の中で物凄く人間味のある表情や言葉を沢山使っている役なので、それを舞台の上から
劇場の皆様にお届けしたいと思っております。」

久保田さん「初演に続きましてミセス・ブリル役をやります。2018年の大千穐楽のその直後から、
もし、再演があるなら是非、もう一度ミセス・ブリルをやりたいと願っておりました。
願い叶って新しい『メリー・ポピンズ』でもミセス・ブリルをやる事が出来てとても嬉しく思っています。
2022年版のバンクス家を支え、愛し、(特にウィニフレッドを)叱咤激励し、支えていく…というのも
おこがましいですけど支えているんですよ。ミセス・ブリルが……というつもりで演じております。」

そして最後にロバートソン・アイ役の石川新太さんの挨拶。※(内藤大希さんは体調不良の為、欠席)
石川さん「誰もが知る名作中の名作『メリー・ポピンズ』に参加出来てとても光栄に思っています。
今も稽古が進んでいるんですけど、僕は今回からの参加なので新しいロバートソン・アイを作れたら良いなと思っています。」

続いて、質疑応答へ。

【質疑応答】

Q:歌唱披露した感想は?

濱田さん「今まではお稽古場でしか歌っていなかったので、誰かに向けて歌うというのが今回の歌唱披露が初めてだったんですよね。
ですから、私自身、如何いう感覚で歌う事になるのかなと思ったら、やっぱり舞台上にメリーが出て来て、
メリーが皆にメッセージを伝えている様な感覚になったので、「いよいよ『メリー・ポピンズ』の再演が始まるんだな」
という気持ちに個人的にはなりました。」

笹本さん「久しぶりにマスクを外して歌ったので凄く気持ちが良かったです。きっと本番になったらもっと
オーケストラの皆さんも加わって気持ち良いんだろうなと思いました。」

大貫さん「最初に渦巻くスモークの中で龍ちゃん(小野田さん)が立って歌い始めた時にスイッチが入って、
僕もこの舞台の上に上がったら、ロンドンの景色ではないですけれども、闇の中に人のエネルギーを感じて
あの中で歌えたのは凄く気持ち良かったです。」

小野田さん「本来は一人で歌う歌を今日は夫々Wキャストで歌わせて頂いてこんな機会はもしかしたら
今日限りかもしれないので、「こうやって歌うのは凄く貴重だな」と思いながら、本腰を入れて
開幕に向けて動いて行くんだな、とまた1個ギアを入れて頂いて、非常に楽しかったです。

Q:Wキャストの相手の印象とそれぞれ演じるの役の色の違いは?

濱田さん「私は4年前の初演に関わらせて頂きまして、今回4年ぶりという事なんですけども、
自分の中の変化というのはそれ程無くて、その時にメリー・ポピンズとして見た目線が、
そのままメリーの感覚で物を見れているな、という感覚がありますので、共演をさせて貰っていた大貫君とは
前とのコンビを大事にしながら今回もまた、より深く掘り下げてやっていけたらなと思っていて。
Wキャストの龍ちゃんは、どんなバートになるのか凄く楽しみであります。
そしてメリー・ポピンズの玲奈ちゃんは本当に真っ新な状態でお稽古が始まったので、
私は出来る限り何でも渡せる物は渡すし、なるべく玲奈ちゃんのやりやすい様に稽古をやってもらいたいなと
思っている反面、彼女がメリー・ポピンズとしてどんどんと演出を受けていく中で成長をして、
メリー・ポピンズの先輩からメリー・ポピンズの後輩が育っていくのを本当に目の当たりにしている様な感じで
色々な方の成長を見て取れてとても楽しいですし、じぶんにとっても刺激的なので、
この4人で手を取ってやっていけたらなとワクワクしながら毎日稽古をしています。」

笹本さん「めぐさん(濱田さん)が仰った通り、私は本当に右も左も分からない真っ新な状態で(稽古に)入ってしまったんですけども、
めぐさんは本当に毎日の様に『メリー・ポピンズ』ならではの細かい所作や、前回の初演の動きだったりとか、
そういった細かい所まで凄く見て下さっていて要点を教えて下さっているので、今はひたすら演出家の皆さんや、
めぐさんの仰っている事を頭に入れ込んでいる状態なので、今の私や、皆さん、バートのお二人がどうなのかという所は
ちょっと周りが見えていない状態です。」

大貫さん「小野田君はロバートソン・アイの役で初演をやられていたので、(劇中で)バートとロバートソン・アイは
絡みが全然無かったので、(自分が舞台に)出ていない所でバートの事をよく見ていたと彼は言っていて、
だから振付の稽古が始まった時に僕よりも彼は振付を覚えているんですよ。やっていた本人としては
結構覚えていない事があって、逆に教えてもらう毎日な感じです。
濱田メリーは「近くにいるのに凄く遠い存在」「遠くにいるのに直ぐ近くにいてくれる存在」で、
笹本さんは凄く、兄弟の様な友達の様な感覚があるんだけど、手が届かない少し高嶺の花の存在というか
そんな雰囲気を今稽古場で感じています。」

小野田さん「笹本さんと同じく、私も初めてバートをやっていますので、早くあちらのお二人の様に
周りをよく見れる様になったらなと思ってはいるんですが、この『メリー・ポピンズ』は本当に
振付や芝居の動き等、形式的な決まり事が多いんですね。とにかく今はそれをやり続けている最中なんですけど、
Wキャストやトリプルキャストの面白さって、それをやった上でその俳優の素養が稽古をする毎に
にじみ出てくる所が面白いのかなと思っているので、前回はロバートソン・アイとしてメリーやバートを見ていましたけど、
今回はバートとして、シアターオーブでどの様なお二人のメリーに出会えるのかなというのをワクワクしながら
今、お稽古をしております。大貫さんはバートとして一度完成されている方なので、その背中を追いながら
時には「これってどうなんだろう」という話を一歩引いた所で見ながらお互いに作っていけたらなと思います。
温かい目で見て下さい。」

Q:稽古中に1曲通した後に思わず笑顔になるナンバーやシーンはあるか?

濱田さん「小野田君の通り、1曲につき、決まり事や、やらなければならない事が物凄く多いんですね。
今、それを夫々習って体に入れ込んでいる最中で、全員一緒にやらなければならない振付とかも有って、
その振りを映してもらって全員でやり終わった瞬間に「はぁぁぁ〜」という安堵の声と、
出来なかった所の悔しさとか、そういうのが毎回毎回稽古の終わり毎に出て来るんですけど、
先程歌いました「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」という曲は、
全員振付をする所がありますし歌う所もあるんですけど、聞いただけでも何を言っているか分からない程
難しい所に振りも付くので、これをお稽古した時の皆の終わった瞬間の感じが、
非常にお祭りが終わった感じで。言ってみれば全曲ですね。毎回、稽古終わりはそういう感じになっています。」

笹本さん「今、一幕のナンバーを毎日振付しているんですけども、めぐさんが仰った様にどの曲も凄く細かい所作だったり、
やらなきゃいけない事だったりとか、そういった物が多くて、その中に難しいステップがあったりするので
凄く頭が混乱しちゃうんですけども、足がパンパンで体も毎日どっしりと重い状態なんですけども、
不思議とお稽古が終わった後は「本当に疲れた〜」という中でも凄く気分が良いというか、
やはり明るいミュージカルで誰も死ななくて、笑顔でどの曲も終れるナンバーだからなのかなという所を
感じていて、体は疲れているけども心は凄く元気になりながら何時もお稽古場を後にしています。」

Q:新規参加キャストの意気込みは?

知念さん「私は初演を拝見していまして、客席で本作を見て本当に何ともハッピーな気持ちになりました。
機会が有ったらウィニフレッド役をやってみたいなとその時に思っていて、オーディションの機会があって、
今回、参加をさせていただける事を嬉しく思っています。作品自体がそうなのですが稽古場はとてもハッピーで
ポジティブで優しくて温かなエネルギーでスタッフ・キャストも皆で一緒に導いていってもらえているなという感じです。
(劇中で)バンクス家がどんどんメリー・ポピンズに影響を受けて変化をしていく様が本当に素敵なお話なので、
きっと多くの方に共感してもらえるんじゃないかなと思います。頑張ります。」

ブラザートムさん「僕全然わかんないんです。まだ台本を読んで本当に少ししかやっていないので
何も言えないんですけど、さぞ面白いんだと思うんです。皆さんがこれだけ夢中になっているんですから、
そりゃ面白くて僕も見に行きたいと思っている位に。僕が驚く位、きっと面白いですから皆さんも是非、見に来て下さい。」

石川さん「僕としては今、一幕のお家のシーンをお稽古しているんですけども、家の中がとても
バタバタしているシーンなんですけども、ロバートソン・アイとしても鞄や傘を渡さなければいけなかったりと、
結構段取りが多くて本当にテンパってしまうんですね。それが演出サイドからは「本当にリアルで最高だった」と
褒めて頂くんですけども、本番では意図的なカオスになれる様、頑張りたいと思います。」

Q:初演参加時の思い出や、2役を演じる事やWキャストへの意気込みは?

コング桑田さん「私、2018年の初演の稽古2日目に母親が急逝しまして、それで稽古始まって直ぐに
大阪に1週間位帰らしてもろうて、お葬式をあげて別れて来たんですね。急だったので
「えらい事になってしもうたな」と凄く悲しかったんですけども、稽古場に戻って来て、
『メリー・ポピンズ』のお稽古に入って、皆に「大丈夫?」とか、UKのクリエイティブメンバーにも言うてもらって、
支えられて、そして悲しみを乗り越える事が出来ました。歌やダンスもあったりして膝が痛いんですわ。大変でございます。
でも、踊らしてもろたりして悲しみを乗り越える事が出来ましたし、「お客さんもぎょうさん来てくれはるし、頑張っていこう!」
という気持ちに変えさせてもらえたので、本当にこの作品には思い出深いものがあります。
そして初演に引き続いて再演にも呼んで頂いて、今度はダンスのシーンやブーム提督が惚れている女性に対する
恋のアプローチ等が変わって、私のなかでドキドキ感が増している等、新しく演出も変わっておりますので、楽しみにしております。」

ブラザートムさん「……あまり意見が無いです。初めてなので分からないですけども、今聞いて「そういう所が違うんだ」と
初演の方がやっているとそうなんだな…という事を感じている事、そしてこれまでした事の無い位、
凄い数のPCR検査をするんですよね?それ位、夢中になってスタッフも何もかもがこれに情熱をかけている事が
やり始めて分かるんですよね。「あっ、これって今届けなきゃいけない作品だ」と凄く分かります。
今、子供達が何処にも行けないじゃないですか。お父さんお母さんも連れて行けないし。
これは今届けなくちゃいけない、その中の2役をやっているのは、これはそこそこ頑張らなきゃいけないと思っています。」

Q:劇中のお気に入りの演出ポイントは?

濱田さん「やはりメリー・ポピンズは空を飛びますので、空を飛んでバンクス家に来る時と、最後にお空に帰っていく時ですかね。」

笹本さん「私も早く空を飛びたいなと毎日思っているので、空を飛ぶシーンが一番楽しみです。
後は、一ミュージカルファンとしては、あれだけの大人数のアンサンブルキャストの方が
舞台でタップを踏む「Step in Time」というシーンが個人的に大好きです。」

大貫さん「今出た「Step in Time」で、メリーの魔法で壁を上っていて逆さまでタップをする。
あの初演の時の景色は未だに覚えている位、本当に素晴らしい景色の中でタップが踏める、
しかも逆さまで。あんな経験は他の作品では出来ない事なので、あの景色が見れる事を嬉しく思っています。」

小野田さん「映画にもあるシーンで、ミュージカルにもある「Jolly Holiday」の一番最初の、
凄く灰色の雲のかかった公園からメリーの魔法でパァンと一気にカラフルな絵の世界に入るあそこが一番僕は好きだなと。
初演に関わった時にも、カラフルになった瞬間に客席で見ていたキャストがうわぁって涙を浮かべた記憶がある位、
何か「目に優しいミュージカル」ですよね。眼でワクワク出来るミュージカルってそうそう無いと思うんですけども、
あそこが僕は大好きです。」

島田さん「私も正に「Jolly Holiday」。灰色から総天然色に変わる所が大好きで、私も舞台袖でずっとその瞬間を
毎回見させてもらっていた位でした。後、重なるかもしれないんですけど、ミス・アンドリューがメリーの魔法で
鳥籠に閉じ込められて葬られてしまうその瞬間が、イリュージョンに自分が入れている幸せを感じます。」

鈴木さん「やっぱり重なりました(笑)。「毒消しの歌 パート2」というのがありまして、急にメリーに魔法をかけられて
子供達に飲ませる筈の毒のボトルが自由に動き回り、最後は鳥籠に入ってしまうんですけども、
その時のデュエット曲が素晴らしくて、それが全て楽曲の中で細かく決められて凄くスペクタクルになっているんです。
やられはするんですけども、鳥籠で消える瞬間が最高に快感なんですね。是非、そこをご覧になって頂きたいと思います。」

Q:濱田さんから頂いたアドバイスとは具体的に何か?

笹本さん「……ボタン外し?メリーは網手袋をずっとしているんですけど、この手袋が本当にやっかいでして、
色んな魔法をかける時に網手袋ですので日々使っていると伸びて来ますし。でも、めぐさんがポイントを教えて下さって、
「こういう風にしたら、スッて外せるよ」と教えて下さって、その通りになって感動したのを覚えています。」

最後にファンへのメッセージを。

小野田さん「初演から4年経って、この再演までにまさかこんなに世の中が制限が多い閉鎖された様な世の中が
来るとは思いませんでした。ですけどもこうやって演劇が動き出してお届け出来る環境になった時に
本当にこの『メリー・ポピンズ』という作品はミュージカルの魔法、そしてディズニーの魔法、
本当に沢山のエネルギーが詰まった最高のエンターテイメントだと思うんですね。
皆さんが中々、人と交流が出来ない中で失いかけていたワクワクする気持ちとかドキドキする気持ちという物を
この作品でまた呼び戻してくれる、こういう状況が明けた時にそういう気持ちをメリーの魔法で引っ張り出してくれる
そういう作品だと思いますので是非、楽しみにして頂けたらなと思います。カンパニー一同、頑張ります。」

大貫さん「稽古をしていてもそうなんですけども、本当に楽し過ぎて幸せ過ぎて涙が出て来るって、
本当にそうそう無い事だと思うんですけど、それが起きるミュージカルで、この幸せを
沢山のお客様と共有を出来る事を夢見ていますし、全力で頑張りますので楽しみにしていて下さい。」

笹本さん「この様な状況の中で絶対に見に来て下さいという風に中々言えない時ですけども、
本当にエンターテイメントというのは、こういう時だからこそ、多くの皆さんに元気を与えたりだとか、
笑顔になって頂くものだなというのを改めて『メリー・ポピンズ』を通して毎日感じています。
この作品を通して少しでも多くの方が温かい気持ちになったり、穏やかに優しい気持ちを持ちたいなと
思える作品になっていると思いますので、そんな温かい作品をお届け出来る様に私達も毎日稽古を頑張りたいと思います。」

濱田さん「今、実際に現実では凄くきつい事とか苦しい事とか、中々思い通りにならない事がずっと続いていますけれども、
メリーは舞台の中でこう言います。「どんな事だって起きるわ、その気になれば。」この舞台を皆さんが観に来て下さって、
このメッセージを持って帰って頂きまして、自分の生活、そして周りの方々に温かい愛を届けて頂ければなと思っておりますので、
メリー・ポピンズとして舞台上で待っていますので是非、皆様で遊びに来て下さい。」

4年ぶりに日本で幕が開くミュージカル『メリー・ポピンズ』。観劇した誰もが笑顔になれる
待望のディズニー・ミュージカルの再演は2022年3月からです。

【ミュージカル『メリー・ポピンズ』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:
『プレビュー公演』
2022年3月20日(日)〜3月25日(金)

『本公演』
2022年3月26日(土)〜5月8日(日)

大阪公演:2022年5月20日(金)〜6月6日(月)

「スペシャルナイト★アフタートーク開催決定」
https://horipro-stage.jp/event/marypoppins20211025/

◎対象公演日程&トークキャスト
3月29日(火)18:00
小野田龍之介/駒田一/鈴木ほのか/久保田磨希

3月31日(木)18:00
大貫勇輔/山路和弘/島田歌穂/浦嶋りんこ

4月5日(火)18:00
濱田めぐみ/木村花代/ブラザートム/石川新太

4月7日(木)18:00
笹本玲奈/知念里奈/コング桑田/内藤大希
※対象公演回のチケットをお持ちの皆様ご参加いただけます。
※登壇者は急遽変更になる場合もございます。

<会場>
東京:東急シアターオーブ
大阪:梅田芸術劇場メインホール

<公演時間>
未定

<料金>
東京:
『プレビュー公演』
S席12,500円 A席9,000円 B席4,000円
『本公演』
S席14,000円 A席10,000円 B席4,500円

大阪:
S席14,000円 A席10,000円 B席4,500円

(全席指定・税込)
※出演者並びに出演スケジュールは変更になる場合がございますのでご了承ください。出演者変更の場合でも他日への変更、払い戻しは致しかねます。
※4歳以上入場可(チケットが必要になります)。
※膝上でのご観劇はできません。
※車椅子でご来場のお客様は、車椅子スペースに限りがございますので、事前にホリプロチケットセンターまでご連絡ください。

「公演に関するお問い合わせ」
東京公演:
ホリプロチケットセンター TEL:03-3490-4949[受付]11:00〜18:00(平日)/定休日(土・日・祝)
東宝テレザーブ TEL:03-3201-7777(営業時間11:00〜17:00)

大阪公演:梅田芸術劇場 06-6377-3800(10:00〜18:00)

<出演者>
メリー・ポピンズ:濱田めぐみ/笹本玲奈(Wキャスト)
バート:大貫勇輔/小野田龍之介(Wキャスト)
ジョージ・バンクス:駒田一/山路和弘(Wキャスト)
ウィニフレッド・バンクス:木村花代/知念里奈(Wキャスト)
バードウーマン/ミス・アンドリュー:島田歌穂/鈴木ほのか(Wキャスト)
ブーム提督/頭取:コング桑田/ブラザートム(Wキャスト)
ミセス・ブリル:浦嶋りんこ/久保田磨希(Wキャスト)
ロバートソン・アイ:内藤大希/石川新太(Wキャスト)

ジェーン・バンクス:大廣アンナ/西光里咲/弘山真菜/深町ようこ(クワトロキャスト)
マイケル・バンクス:井伊巧/髙橋輝/田中誠人/中込佑協(クワトロキャスト)

ノース・ブルック:石川剛
ミセス・コリー:エリアンナ
ケイティ・ナナ:小島亜莉沙
ヴォン・ハスラー:丹宗立峰
ネーレウス:長澤風海
ミス・ラーク:般若愛実
ヴァレンタイン:樋口祥久

青山郁代
五十嵐耕司
石井亜早実
大井新生
岡本華奈
風間無限
工藤彩
熊澤沙穂
今野晶乃
斎藤准一郎
高瀬育海
髙田実那
照井裕隆
東間一貴
長澤仙明
花岡麻里名
藤岡義樹
藤咲みどり
MAOTO
武藤寛
(五十音順)

<STAFF>
原作:パメラ・トラバース
オリジナル音楽:リチャード・M・シャーマン、ロバート・B・シャーマン
追加歌詞&音楽:ジョージ・スタイルズ、アンソニー・ドリュー
訳詞:高橋亜子
脚本:ジュリアン・フェローズ
翻訳:常田景子
オリジナル演出:リチャード・エア
共同演出/オリジナル振付:マシュー・ボーン
東京公演主催:ホリプロ/東宝/TBS/梅田芸術劇場
大阪公演主催:ホリプロ/東宝/TBS/梅田芸術劇場/読売テレビ
東京公演後援:TBSラジオ
東京公演宣伝協力:WOWOW
特別協賛:Sky株式会社
企画製作:ホリプロ/東宝/TBS/梅田芸術劇場

© Disney / CML