人生が変わった『スペシャルティコーヒー』との出会い


福岡市六本松にある「小さな焙煎所 花待ち雨(ほまちあめ)珈琲」。お店のオーナーである安川さんは、ジャパン・ハンドドリップ・チャンピオンシップ2019年で九州1位、全国大会で4位という経歴をお持ちです。そんな安川さんとコーヒーとの出会いはどんなものだったのでしょうか。

「実は私、全くコーヒーが飲めなかったんです。スティックシュガーを5,6本くらい入れて、それをカフェラテにしないと飲めないくらい苦手でした。ところがある日、スペシャルティコーヒーという素晴らしいフレーバーを持ったコーヒーに出会い、『こんなに飲みやすいコーヒーがあったんだ!』という驚きからコーヒーの世界にハマっていきました」(安川さん)

コーヒー品質を表すピラミッドの頂点に位置するスペシャルティコーヒーは、市場に出回っているコーヒーのうちの約5%と言われているそう。安川さんが営む「小さな焙煎所 花待ち雨珈琲」で取り扱うのは、風味豊かなスペシャルティコーヒーのみ。取り扱っているコーヒーは、全てお店で独自焙煎しているそう。どんなこだわりのカフェなのでしょうか。

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「2017年に小さな焙煎所として開業してからは、登山をして山頂でコーヒー飲む『山頂珈琲』を開催したり、お茶室でコーヒーを飲んでみたり、日常の中にコーヒーを加えると、こういう楽しみ方もありますよというイベントをたくさん提案していました。2020年1月に焙煎とカフェを併設した店舗をオープンしてからは、華やかなものからフルーティーなもの、香ばしいものや、酸味や甘味のバランスがいいものなど常時5,6種類のスペシャルティコーヒーを置いています。最近は、フルーツとコーヒーを組み合わせたアレンジコーヒーも提供しています。『コーヒーって、こんなにフルーツと合うんだ!』ということを知っていただきたいと思っています」(安川さん)

おいしいコーヒーを淹れるコツ


ジャパン・ハンドドリップ・チャンピオンシップ2019年で九州1位を受賞する腕前を持つ安川さんに、ハンドドリップの魅力を聞きました。

「ハンドドリップは、良い意味で味のコントロールがしやすい抽出器具です。また器具も揃えやすいので、ご家庭で楽しまれている方も多く、カウンターでコーヒーを淹れていると、お客さまから『お湯の温度は何度で淹れているんですか?』と、ご質問をいただくことも多いです。淹れ方についてネットで調べると、いろいろな情報が出てきて迷ってしまう方も多いのですが、私はシンプルな方法で淹れています。難しく考えず、豆に合わせて淹れるだけで簡単においしく作れますし、100円ショップでも器具がそろえられるので、興味がある方はまずやってみるというのがおすすめです」(安川さん)

おいしいコーヒーを自分で淹れることに挑戦するとなると、その手前の段階のコーヒー豆の選び方も気になりますよね。安川さんに、コーヒー豆の選ぶときのポイントを教えてもらいました。

コーヒー豆の選び方
1.焙煎方法

浅い、深い、どういう煎り方なのかということを確認してください。浅煎りは焙煎時間が短いので酸味が多くあり、軽やかですっきりした味わい。深煎りになっていくと、苦みが感じられる味わいになります。香ばしさやボディ感のある、コーヒーらしいコーヒーがお好きな方には深煎りを、コーヒーの風味をより楽しみたい方は浅煎りをおすすめしています。

2.フレーバー、風味の確認

スペシャルティーコーヒーであれば、どういうフレーバーなのか、どういう風味なのかが、必ず記載されている欄があります。農園単位で風味が変わってくるので、同じグアテマラでも、オレンジ系の酸味を持っているものから、ナッツ系の酸味を持っているものまであります。普段、グアテマラを飲んでいるから同じ産地にしようというのではなく、フレーバーを確認してもらうことが大切です。

ドリップバッグコーヒーのおいしい淹れ方

ハンドドリップよりも手軽に楽しめるドリップバッグコーヒー。こちらも、淹れ方を工夫することでおいしさがアップするそうです。

準備するもの

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必ず必要なもの

・コーヒーカップ

・お湯(80〜90度。沸騰したお湯にさし水をして調整してもOK)

・お好きなドリップバッグコーヒー

あると便利なもの

・温度計

・細口のポット

さらにこだわりたい方

・量り

・タイマー

淹れ方

1.コーヒーカップにドリップバッグをセットします。

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こだわって作る方は、空のカップを量りにのせて0gにした後にドリップバッグをセットしてください。

2.最初に全体を湿らせるようにお湯をかけて、30秒ほど蒸らしたら、細口のポット(あれば)でまわしながらお湯を注いでください。注ぎ方は、内側からでも外側からでも大丈夫です。

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3.お湯は、4回に分けて淹れます(数回にわけて注いだほうが抽出効率はよくなり、濃度感がしっかり出るため)

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ドリップバッグを持ち上げて、抽出量が150mlになるように量りながら抽出すると、よりおいしくいただけます。


淹れ方次第で何が変わるのか?


あると便利なものでご紹介したアイテムを使うと、どのように味に変化がでるのでしょうか。コーヒーを淹れるときには、必須なイメージの細口のポットはどのように効果的なのでしょうか。

「私も家でドリップバッグタイプを使うこともありますが、一般的なやかんのような注ぎ口が大きいものは、滞留がおこって味にムラが出てしまうので、注ぎ口が広いものよりも細口のポットを使ってみてください。全体に均一にお湯をかけることができます」(安川さん)

次に温度計。コーヒーを淹れるときの理想的な温度は何度なのでしょうか。

「私のお店では、80〜90度でコーヒーを淹れています。沸騰した直後の温度では、香りと甘味が少ないコーヒーができてしまいます。沸騰させたお湯を使う場合は、計量カップなどにお湯を移して少し温度を下げてから淹れてみてください。甘さやボディ感をしっかり楽しみたい方は、82〜84度。後味はすっきりと飲みたい方は86〜88度をおすすめしています」(安川さん)


量りを使ってコーヒーを淹れるという方は少ないかもしれませんが、ドリップバッグからは、どのくらいのコーヒーを抽出するのがベストな量なのでしょうか。

「ドリップバッグでは150ml抽出するのがベストな量となります。正確に測る場合は、量りの上にコーヒーカップを置いた状態でメモリを0にして、ドリップバッグを置いてコーヒーを淹れて150mlを抽出します。また、いつも使うコーヒーカップの、『このへんが150ml』というのを覚えておくのも良いと思います」(安川さん)

タイマーを使うということは、抽出時間にもおいしさが関係するのでしょうか。

「当店のドリップバッグは、抽出時間を2分以内でお願いしています。2分以上かけてしまうと、雑味が出てしまうので、ぜひ時間をはかりながら抽出していただきたいです。抽出中にバッグがコーヒーに浸かるのも、2分以内の抽出時間を守っていただければ問題ありません。

そして、最後にもうワンポイント! 飲む前にティースプーンでかきまぜてください。抽出したままのだと、上のほうが薄い状態、下のほうが濃い状態になっているので、かきまぜることで均一になっておいしく飲めます」(安川さん)


少しだけ淹れ方を工夫するだけで、ぐっと味わいがアップするコーヒー。まずは気軽に取り入れられることから初めてみると、新しいおいしさに出会えるかもしれませんよ。

(TEXT:上原かほり)

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取材協力
小さな焙煎所 花待ち雨(ほまちあめ)珈琲

2017年9月18日に無店舗で焙煎を始めイベント出店や間借りカフェで営業。そして、2020年1月18日に実店舗を六本松にオープン。焙煎、豆売り、カフェ、イベント、珈琲教室などを通じてスペシャルティコーヒーの魅力を発信しています。


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