彫刻家が集まる日本有数の職人町・富山県井波地区。風情漂うこの地区にゲストハウス「BED AND CRAFT」がオープンしました。趣や雰囲気も違う2軒の宿の室内には、職人が手がけた作品もたくさん。泊まった翌日には、職人が直々に教えてくれるワークショップも体験できますよ。ものづくりの魅力にハマること間違いなしの宿を、ちょっと覗いてみましょう。
北陸新幹線「新高岡」駅から車で約35分、「金沢」駅からは車で約75分。歴史情緒が残る井波の地に「BED AND CRAFT」はあります。600年の歴史を誇る瑞泉寺の門前町として栄えた富山県井波地区は、江戸中期に行われた瑞泉寺の再建以来、日本有数の彫刻家が集まる地域としても有名です。

そんな情緒漂う街に佇む「BED AND CRAFT」。オーナーの建築家でもある山川夫婦は、海外でも活躍していた経験があるお二人です。
「昔ながらの建物や情緒の残る井波が大好きで移住しましたが、観光客の方には井波の魅力が十分に伝わってない、もったいないと感じていました。そこで、井波の歴史や文化にふれてもらうための拠点をつくろうと思ったんです」
井波の街を色づかせる「BED AND CRAFT」。「TATEGU-YA」と「KIRAKU-KAN」の2つの宿から選ぶことができ、どちらの宿も1日1組限定で、それぞれ独自の雰囲気と佇まいを堪能できます。
最初に手がけた「TATEGU-YA」(1人14000円、以降1人追加ごとにプラス4000円・最大5名まで)は、以前は建具屋さんだった建物をリノベーション。入口を入ってすぐ目に入る吹き抜けの空間は圧倒されるほどの高さを誇ります。
2軒のうち、一番瑞泉寺に近い場所にあり、歩いて10分のところにはトントン、コンコンと小槌の音が心地よい彫刻の工房が連なる八日町通りもあります。夜は通り沿いのご飯屋さんで、地元の方と一杯というのもいいですね。
5階建ての美術館をフルリノベーションしたのは「KIRAKU-KAN」(1人16000円、以降1人追加ごとにプラス4000円・最大10名まで)。世界中の銘木をふんだんに使用し、さまざまな種類の木のぬくもりを体感できるのが特長です。中には職人が手がけた圧巻の欄間を施した部屋も。お気に入りの場所探しをして楽しむのもおすすめです。
最大で10名宿泊できるので、家族や友達と集まってゆっくり過ごせるのもポイントですよ。
個性と魅力があふれたそれぞれのゲストハウス。木に包まれているような1日を過ごせる室内には、宿泊者にしか出会えない職人の作品も散りばめられています。作品をお目当てに、宿を決めるのもいいですね。
ゲストハウスとともに楽しめるのは、職人と一緒にものづくりができる特別なひととき。職人から直々に教えてもらえるワークショップ(宿泊費にプラス1人6000円)は、「BED AND CRAFT」の醍醐味のひとつです。
ワークショップは豆皿、木のスプーン、箸塗りの3種類から選べます。それぞれのワークショップに職人がついてくれるので、連泊して3者全ての職人に弟子入り体験をしていくお客さんもいるんだとか。
木の手ざわりや模様を楽しみながら、自分の作品を手がける時間は夢中になる人がたくさん。彫刻刀などの用具に慣れていない方でも、職人が丁寧に教えてくれるので安心です。
職人直々に教えてもらえる貴重な時間。井波の街のことから職人になったきっかけなど、いろいろなお話に花を咲かせてみてくださいね。
「BED AND CRAFT」効果もあって、今では井波の街に海外の方が散策していることもよくあるんだそう。
井波の観光スポットを知れるアプリも活用しながら、ものづくりの街で特別なひとときを過ごしてみませんか?