毎日の暮らしのなかで少しだけ心が弾むような豊かさをお届けするWEBマガジンPARISmag(パリマグ)から、おいしいクラフトビールとパンがいただけるお店「good sleep baker」をご紹介します。
夏の暑い日が続くなか、みなさんいかがお過ごしでしょうか?夏は、休みの日は夕方からのアペロタイムや、平日の仕事終わりの1杯などビールがおいしい季節。

今、注目されている松陰神社前エリアに、おいしいクラフトビールとパンがいただけるお店があるということで、さっそく訪ねてみました。

世田谷線松陰神社前駅を降りるとすぐ、『松陰PLAT』が見えます。

『松陰PLAT』とは、築50年以上の木造アパートをリノベーションして新しい価値を宿した建物で、カフェや雑貨屋さん、お花屋さんなどの店舗を中心に構成されています。
その一番奥の一角にあるのが『good sleep baker(グッド スリープ ベイカー)』。フクロウと麦のイラストがかわいいらしい看板とネイビーブルーで囲まれたドアが目印のお店です。

一体どんなお店なのだろうと期待に胸を膨らませ、お話を伺ってきました。
朝早くから開店するパン屋さんが多いなか、『good sleep baker』がオープンするのは夕方から。その理由を伺ってみました。

「友人にすごくパンが好きな子がいるんですが、仕事終わりにパン屋さんに行くと、お店が閉まっているか、余っているパンが少しあるかっていうくらいで、平日の夜だとパンが買えないと言っていたんです。そのときに、だったら『夜開いてるパン屋さんをやればいいじゃん!』って思いついたんです」とオーナーの小林さん。平日の夜はなんと25時までの営業。終電で帰ってきてもパンを買えるなんて!
また、以前ビアパブに働いていたことがあり、自身もビールが好きという小林さん。夕方から開くパン屋さんならビールも一緒に販売し、「ビールを飲んで、ついでにパンが買える」「パンを買いに来て、ついでにビールが飲める」というように、クラフトビールとパンをコンセプトにすることを決めたのだそう。
そしてお店の名前『good sleep baker』にはこんな思いも込められています。

「おいしいビールを飲んで、次の日の朝食べるパンを買って、楽しみにしながら眠りにつければいいな、と思って。それゆえの『ぐっすり(good sleep)』なんです」。仕事帰りの1杯も、翌朝のおいしいパンも叶えてくれるというのは、うれしいですね。
お店ではいつもビールは「樽」で仕入れるのだそう。小林さんが仕入れた、選りすぐりのビールの中から、毎日3種類の「本日のビール」が出されます。その日のビールが完売すると、「待機樽(たいきだる)」と呼ばれる、異なる種類のビールを開栓するのです。

「生のクラフトビールがおいしいのと、新鮮な状態で飲むのは全然ちがうのでビンではなく、樽で仕入れています。大体2〜3日で1樽空くので常にフレッシュな状態で楽しめるのが魅力です」と教えてくれました。
数日で樽が変わっていくので、その日飲めるビールとの出会いは一期一会。サイズはハーフとパイントから選べるので、何種類か飲んでみたいという方はハーフで飲み比べるのもおすすめです。飲んでみてお気に入りを見つけたら、パイントでオーダーしてみるのもいいですね。また、開店前にお店のFacebookページにて、「本日のビール」のお知らせがあるので、気になる方はチェックしてみてください。
店内に並ぶパンは珍しいメニューがたくさん。オーナーの小林さんも大好きだという「キャラウェイとゴーダ」は、スパイスが香るパン。生地にはキャラウェイとフェンネルシードが練りこまれていて、噛むとフルーティーで爽やかな味と香りが広がります。プチっとした食感も含めくせになる味わいで、カリカリに焼かれたゴーダチーズとの相性も抜群。ハーブが効いたパンなので、ビールのおつまみにもぴったりです。
こちらはおすすめ&定番メニュー「パクチーベーコン」。ソフトな食感のフランスパン生地に、パクチーとベーコンがパンの端から端まで包まれています。

シンプルな具材ですが噛んだ瞬間から、パクチーの香りがふんわり。パクチーとベーコンの組み合わせも相性抜群。ベーコンの塩気がちょうどよく、香りが強いパクチーにも負けていません。絶妙なコラボレーションにますますビールが進むこと間違いなしです。
今回は「パクチーベーコン」にクラフトビールの中でも飲みやすいと言われる白ビールを合わせてみました。ビールがあまり得意ではない人や女性にもおすすめのビールです。フルーティーですっきりとした味わい。パンチのある「パクチーベーコン」に爽やかさをプラスしてくれました。
ビールに合うフードメニューも充実しています。定番メニューでおすすめなのは「海老バター」。海老をニンニクとバターで炒めて、クリームを加えて煮込んだもの。パンがセットになっているので、一緒に食べると◎。海老の出汁と濃厚なクリームがとてもおいしいのだとか。

その他、八百屋さんで旬のものや珍しい野菜を見つけると当日メニューに書き加えるそうなので、お店に来てみてのお楽しみですね。
オーナーの小林さん自身、お酒を飲んだあとに甘いものが欲しくなるということで、焼き菓子のメニューも充実。

最近では飲んだあとに食べるよりも、ビールと一緒に楽しんでいかれるお客さんが多いのだそうです。「女性のお客さんはもちろん、男性のお客さんがチーズケーキをおつまみにビールを楽しむことも多いです」と教えて下さいました。
「クラフトビールは、そのビールによってすごく香りのあるものもありますし、黒ビールだとコーヒーのような味わいもするので、焼き菓子とも合うんです。でも、あまりこれとこれが合いますよというのは提示しないようにしています。もちろんセオリーのようなものはありますが、組み合わせはお客さん自身で探して楽しんでいただければうれしいです」と話す小林さん。

写真のケーキは黒ビールとたっぷりのフルーツを使用したもの。大きめのイチジクやレーズンは酸味とちょっと炭酸のような刺激があります。黒ビールのほろ苦さがおいしいケーキは、豊かなコクと独特な香りが広がるIPAといただくとよりいっそう大人な味わいに。お友だちとシェアしながら、「これとこれ合うね!」なんて楽しむのもよさそうですね。
夏の間は、裏庭には近いうちに椅子やテーブルを置いて、ビアガーデンみたいに外でもビールを楽しめるようにする予定なのだそう。現在もお店の入り口にはベンチがあり、犬のお散歩がてら外で1杯飲んでいくお客さんもいるとのことでした。

天気の良い日に外で飲むビール、とても気持ちが良さそうですね。
毎日種類が変わるため、全部がおすすめだというビールメニュー。「どのビールを選ぼうか迷ってしまう!」という方は、気軽に聞いてみてくださいねと小林さん。

朝やお昼に食べるイメージのパンを、夕方や夜にビールと一緒にいただくという新しい楽しみを提供してくれる『good sleep baker』。夏の夕暮れのお散歩の途中ふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?