三重県北部に連なる鈴鹿山脈の最高峰、御在所岳。夏は新緑、秋は紅葉と四季折々に美しい表情をみせてくれ、登山客にも人気です。そんな御在所岳の自然を気軽に体感できるのが、冬はスキー場へのアクセスにも使われる「御在所ロープウエイ」。標高1212mからの景色と冬ならではの絶景に心奪われる、空中散歩が楽しめますよ。

登山客や温泉客の旅の拠点ともなる山麓駅

「御在所ロープウエイ」があるのは、三重県三重郡菰野町。鈴鹿山脈の最高峰としてそびえる御在所岳の頂上付近まで約15分で行くことができるロープウエーです。乗り場がある山麓駅は、近鉄「湯の山温泉駅」からバスで10分ほどの場所にあります。周囲には1300年の歴史を持つという湯の山温泉の旅館やホテルがあり、温泉に訪れる人のほか、冬はスキー客、それ以外のシーズンは登山客なども利用する、湯の山エリアのベースキャンプ的なスポットです。

厳しい寒さが生み出す絶景に出会えることも

山上公園駅を降りたら、見晴らし台や展望台がいくつかあるので、足元に気を付けながら絶景を楽しみましょう。山上駅からすぐの場所にある「朝陽台広場」は、北勢地方から名古屋へと続く街並みや伊勢湾を一望できます。

さらに冬のシーズンに現れるのが、幻の絶景と言われている「樹氷」。凍てついた木々が白いオブジェのような姿になって現れ、幻想的な景色を生み出します。気象条件が整ったときにだけできる、貴重な風景です。

レトロなお菓子やかわいいカモシカをお土産に

山上公園駅にはレストランがあるので「御在所カレーうどん」などで体を温めましょう。スーベニアショップも山上公園駅と山麓駅にそれぞれあり、御在所ロープウエイオリジナルの商品や湯の山温泉の名物などが並んでいます。一番の人気商品はレトロなデザインの缶がかわいい「湯の花せんべい」。温泉地などでよく見かける炭酸せんべいで、地元の和菓子店が昔ながらの製法で作り続けている品です。

さらに御在所ロープウエイ限定の商品となっているのが、御在所岳に現れるニホンカモシカをモチーフにした商品。毛並みや色をリアルに再現したぬいぐるみは、群れを作らず、一定の距離を保って行動するなど、三密を守って生きているニホンカモシカを見習い、ソーシャルディスタンスを守ろうという願いを込めたもの。二ホンカモシカの生態を紹介する詳しいテキストも付いています。ほかにも御在所ロープウエイのスタッフがイラストを描いたというクリアファイルやリアルなフォルムのマグネットなど、さまざまなカモシカグッズが並んでいますよ。

スイス直輸入のパンとコーヒーでほっこり

山麓駅にはほかにも地元名物「大石焼」を焼き立てで販売する売店やベーカリーがあり、テラス席もあるので、ちょっと休憩するのにおすすめです。ベーカリー「ギッフェリ」では、スイスから生地を取り寄せお店で焼き上げていて、御在所岳の麓で海外の味を楽しむことができますよ。名物は香り高いバターをたっぷり配合したクロワッサン(ギッフェリ)。中にたっぷりつぶあんが入った「あんこギッフェリ」はこちらお店オリジナルです。ほかにも穀物の食感が楽しい「ミューズリーブレッド」や「ジャーマンブレッド」など、各国と国境を接するスイスならではの多彩なパンが並んでいます。

春夏秋冬さまざまな表情を見せる御在所岳を体感

山麓駅の脇には遊歩道があり、湯の山温泉の宿がある通りへと抜けることができます。切り立った山の斜面などを活かして作られた宿の中には古い歴史があるものも。そんな宿の中には立ち寄り湯ができる宿もあるので、冷えた体を温めてから岐路についてもいいですね。

寒さが厳しい冬だからこそ見ることができる絶景が広がる「御在所ロープウエイ」。山頂は8〜10℃ほど気温が低いので、特に冬は服装にご注意を。公式サイトで現在の山の様子や防寒の装備についてお知らせしているので、しっかりチェックしてから出かけてみてください。