全国各地のおいしい・かわいいおやつを紹介する「毎日おやつ」。自宅でのスイーツ時間が楽しくなるとっておきの甘味から、旅のおみやげにもぴったりなご当地の恵みを使った逸品まで、新しい発見にきっと出会えるはずです。今回は群馬県の「まゆくわ最中」をご紹介します。

桑の葉と実のあんを“繭”に詰めた「まゆくわ最中」

ひょうたんのようにコロンと丸く、どこか愛らしい形の「まゆくわ最中」。養蚕で栄えた街・富岡ならではの品として地元の和菓子店で手作りされてる最中です。

蚕の繭をモチーフにした最中の皮に、しっとりしたあんこがたっぷりと挟まれ、食べ応え十分。焼き色がついている最中は「桑の葉あん」。抹茶のようなほろ苦さは桑の葉を混ぜ込んだものです。白い最中の「桑の実あん」は、ほんのりフルーティーな香りとプチプチとした食感がアクセント。幼いころに里山で食べた桑の実の甘酸っぱさを思わせます。

地元の産業に大切な「お蚕さん」の繭をイメージした和菓子

明治5年に、生糸産業の要として政府により設立された富岡製糸場。当時は、施設周辺に桑畑が多くあったといいます。創業100年以上の「まゆ菓優 田島屋」は、地元のその歴史を側で見守り続けてきました。「まゆくわ最中」に使っている桑の実と桑の葉は、群馬で収穫したものだけを使用し、桑の実の茎取り作業から一貫して手作業と手作りなのがこだわり。店頭には、ほかにも繭やシルクをモチーフとしたお菓子が並んでいます。

養蚕に携わる人々は敬意を込めて蚕を「お蚕さん」と呼ぶそう。コロンとしたこの最中も「お蚕さんの繭」と親しみを持って呼びたくなるお菓子です。