佐賀県南西部にある嬉野温泉は角質化した皮膚をなめらかにし、みずみずしい肌にしてくれることから「日本三大美肌の湯」のひとつとして知られています。嬉野川を中心とした温泉街にはその名湯を楽しめる温泉宿をはじめ、レトロな欧風建築の公衆浴場や名物に出会えるショップなどが点在しています。湯の里・嬉野らしさを探しに散策してみましょう。

レトロなオレンジ屋根の公衆浴場

大正ロマンを感じるレトロな木造建築が目を引く「嬉野温泉公衆浴場 シーボルトの湯」。1913(大正2)年に開館するも一度大火で焼失し、1924(大正13)年に当時のゴシック建築で再建された公衆浴場です。その後、老朽化により一時休業しましたが、2010年にゴシック建築で再々建されました。その際に、嬉野温泉を広めた功績でドイツ人医師シーボルトの名前が付けられました。創業時の雰囲気を再現した外観は、大正時代の趣が感じられます。

中に入ると、吹き抜けのロビーを中心に、欧風のシャンデリアやエメラルドグリーンの内観がかわいらしい雰囲気。大浴場をはじめ、檜風呂など3タイプを備える貸切風呂で美肌の湯を楽しめます。2階には休憩できるスペースやギャラリーを備え、地元の人々の交流の場として親しまれています。

多彩な吉田焼を提案するショップ

「嬉野温泉公衆浴場 シーボルトの湯」から歩いてすぐ。温泉街の中心部にあるのが、「224shop+saryo」です。400年以上の伝統ある肥前吉田焼の窯元で培ってきた技術をベースに、デザイン性と機能性をあわせもつ自由な発想の器を提案しています。

食器や花器、インテリアまで幅広い作品をそろえる店内。箸とカトラリーが一緒に置ける箸置きや幅広い形やサイズがそろうボウル、セラミック製フレグランスディフュザーなど、使うのが楽しくなるような、遊び心を感じるアイテムがそろっています。

嬉野茶の老舗が手がけるショップ&カフェ

創業100余年の嬉野茶の老舗が営むのが、「CHAYA6JIZOU produced by 中島美香園」です。直営の茶園で摘み取りから加工まで自社で行い、隣接する工場で製造した新鮮な茶葉をショップで販売しています。併設するカフェでは嬉野茶をはじめ、抹茶やほうじ茶を使ったジェラートや抹茶のスムージーなどが味わえます。

体験型メニューのうれしの玉露(550円)は、手順に沿って自分で茶を淹れることもできます。店内には緑茶やうれしの紅茶などの茶葉から茶器まで、幅広い商品がそろい、嬉野茶の楽しみ方を提案しています。

肌にやさしい美肌の湯を注ぐ嬉野温泉。その名湯はもちろん、かわいい器やおいしい嬉茶スイーツに出会えるお店など、すてきなショップも揃っています。温泉街を歩いて、嬉野名物を楽しんでみてはいかがでしょうか?