豊かな自然と清らかな水に恵まれた栃木県・那須。静かな時間が流れるこの場所に、まるで絵画の中へ迷い込んだような体験ができる美しい森があります。みずみずしい若葉が芽吹き始めた「アートビオトープ那須」は、これからがまさにベストシーズン。まぶしい新緑の中、五感のすべてで大自然の息吹を感じることができます。この春は、アートな景色に寄り添える那須高原で、特別な時間を過ごしませんか?

きらめきの風景に包まれる、森の中の生きたアート空間

ここは、那須山麓の大自然の中にたたずむ宿泊施設「アートビオトープ那須」内にある「水庭」。コナラやイヌシデなど318本の落葉樹と、大小160のビオトープ(池)で彩られたボタニカルガーデンです。
天然の森林のように見えますが、実はもともとこの地にあった樹木や水、苔を生かし、建築家の石上純也氏が新たにデザインしたものだというからびっくり。季節や時間の経過とともに姿を変えていく、生きたアート空間なんです。

宿泊者はもちろん、前日までに見学ツアーを予約すれば日帰りでの鑑賞も可能。リズミカルに配された飛び石に導かれ、迷路のような森の中を歩いてみましょう。奥へ奥へと歩くに連れて、木も池もスケールが大きくなり、自然と開放的な気分になっていきます。

樹木はどこから見ても重ならないように計算されており、奥行きのある景観が気持ちいい。水庭内のところどころに置かれた大きな石に腰掛けて、じっくり景色を眺めてみましょう。きらきら揺れる水面、風に揺れる葉音、若草の香り。五感のすべてを使って春の息吹を感じることができますよ。

別荘感覚でお泊まりできる、緑に包まれたヴィラ

ここを訪れるなら、ぜひ宿泊してみたいのが2020年秋に誕生した「スイートヴィラ」。世界的な建築家の坂 茂氏が設計を担当した、完全独立型の宿泊棟です。傾斜した土地の形状を生かした開放的な空間構成が魅力で、リビングと一体化したテラスからは那須の自然を楽しめますよ。

アートが飾られた客室には、香り高い国産木材をふんだんに使用。テラスの横に配されたバスルームは仕切りを開け放てば半露天になり、外の緑や星を眺めながらゆったり浸かることができます。気軽に自分で点てられる抹茶セットのほか、コーヒー豆とミルも常備。そばを流れる小川のせせらぎをBGMに、何もしない贅沢な時間を過ごしましょう。

種から育てた食材を、テーブルへつなぐレストラン

食事は、「シード(種子)からテーブルまで」がコンセプトの「レストランμ(ミュー)」へ。敷地内の畑で育てた野菜やハーブを使い、野生の滋味あふれるフレンチベースの料理を提供しています。メニューは、ランチ・ディナー共にその日の食材を使ったシェフおすすめのコースのみ。那須の自然の恵みを体いっぱいに取り込むことができます。

宿泊者でなくとも、事前に予約をすれば水庭自由見学付きでレストランを利用可能。施設内にはほかに、カフェ「KANTAN」もあります。

本格的なアート制作が体験できるスタジオも

さらに、ガラス工芸や陶芸、インディゴ染めを体験できる本格的なスタジオもあり、那須散策の拠点にぴったりの「アートビオトープ那須」。自然やアートに寄り添いながら、感性を磨く旅を楽しみましょう。

「ことりっぷマガジン春号 Vol.28」では、「アートビオトープ那須」のほかにも那須エリアの素敵なスポットを多数紹介しています。芽吹いたばかりの草花、愛らしい動物たち、心ときめくアートやスイーツ。思わずパチリと写真を撮りたくなる、特別な出会いが待っています。ぜひご覧ください。