格子窓、一文字瓦、犬矢来など古きよき意匠を生かしながら、京町家をモダンにリノベーションした日本茶スタンド「YUGEN」。京都・宇治茶を中心とした選りすぐりの茶葉で、ていねいに極上の一杯を淹れてくれます。仏光寺通さんぽの途中に立ち寄ってはいかが。

気鋭の日本茶スタンド×長い時を紡いできた京町家

「お茶を楽しむことって、人生を豊かにしてくれるように思います。いままでお茶を楽しんだことがない人にも気軽にお茶を楽しんでもらえたら」と話すのは代表の須藤惟行さん。現代の茶室をイメージしたというクールな空間は、自身がデザインし、一級建築事務所に建築を依頼したのだそう。

香り豊かな抹茶&ほうじ茶のラテは石臼挽き

ストレートで味わう日本茶はもちろんのこと、ラテも評判。抹茶ラテは、石臼でゆっくりと挽いたきめ細かな抹茶を茶筅で点て、ミルクとあわせてくれます。香り高い抹茶とまろやかなミルクは、この上ない相性の良さ。
特筆したいのは、焙じ茶ラテに使用する焙じ茶も石臼で挽いたものを茶筅で点ててくれること。カウンターで待っているときから豊かで芳しい香りが立ちのぼり、飲んだ後もここちよい余韻が残ります。抹茶もほうじ茶も甘さを4段階から選べるのもうれしいところです。

新メニューは京の名店製、黒豆入りどら焼き

3周年を迎えた今夏、「津乃吉さんの黒豆どら焼き」が日本茶のおともとして新登場。京都にある佃煮・ちりめん山椒の店「津乃吉」が、おせち料理用に特上黒豆を炊く際、皮が破れたり豆にひびが入ってしまうことによりやむを得ず廃棄処分となってしまう「ハネ」の黒豆を活用。京都の老舗甘味処・うめぞのが焼き上げたどら焼きです。
氷が溶ける水分だけで前日から時間をかけ抽出する水出しのお煎茶と合わせていかが。

運命だったYUGENのはじまり

「好きなものは抹茶」と答えていたほど少年時代からお茶に親しんできた須藤さん。東京で2つの会社を起こし、多忙を極めていた頃、お茶でホッとするのが癒しの時間だったそう。
飲んで楽しむ抹茶は衰退し、製菓材料やペットボトル飲料にとってかわっていくことに寂しさを抱く日々のなか、日本茶に関わるさまざまな縁がつながり、お店を開くことに。気軽に立ち寄ってほしいという思いからコーヒースタンドのような空間を作り上げたのです。

抹茶はランクの異なる4種を販売

京都のコーヒースタンドやラグジュアリーホテルも信頼を寄せるYUGENの日本茶。
店内では「#0」〜「#3」の4種の抹茶を販売。初心者でも選びやすいよう、商品のそばには「旨味」「渋味」「色味」のバランスが一目でわかる図が添えられています。

テイクアウトするのもよし、抹茶を買って、お家で気軽に点ててみるのもよし。日本茶で一服すると五感が満たされ、リフレッシュできますよ。