秋の深まりとともに日本各地を染めていく紅葉。燃えるような赤や黄金色、夕日のようなオレンジ色など、さまざまな彩りを楽しめます。今回は東北6県から1つずつ名所をご紹介。紅葉そのものはもちろん、山や川、沼などの自然や、歴史的建造物との競演も美しいところばかり。澄んだ空気のなか、移ろいゆく季節を楽しみに出かけてみましょう。

【青森県】紅葉を静かな水面が映し出す、十和田「月沼」

十和田湖や奥入瀬渓流にも近い蔦温泉。有名な紅葉スポット「蔦沼」をはじめとする「蔦の七沼(つたのななぬま)」があります。そのひとつが「月沼」。静かな空気に包まれ、写真のようなリフレクションの条件が揃いやすいのも魅力です。

周辺は“十和田樹海”とも呼ばれるブナの原生林で、沼めぐりや野鳥観察ができる散策路も整備。小さな旅気分にひたれそうです。例年の見頃は10月中旬〜11月上旬。

【岩手県】世界遺産のお寺が紅葉に浮かび上がる「中尊寺」

奥州藤原氏四代が眠る「金色堂」などがあり、周辺と合わせて世界遺産に登録されている「中尊寺」。平安初期に開かれ、奥州藤原氏初代・清衡が再興した由緒ある古刹です。

広々とした静かな境内にはイロハモミジやヤマモミジがあり、美しい紅葉や杉の木とのコントラストを楽しむことができます。例年の見頃は10月下旬〜11月中旬。2021年は10月29日から11月14日まで、見頃に合わせて夕刻のライトアップも実施されます。

【秋田県】城下町の街並みに紅葉が映える「角館」

佐竹北家の城下町として400年以上の歴史を持つ角館。当時の姿を残す武家屋敷群もすてきです。桜の名所としても知られますが、秋の紅葉も見事な美しさ。赤や黄色に色づいたモミジやカエデ、イチョウを、このまちならではの黒い板塀の街並みが引き立てます。

例年の見頃は10月下旬〜11月中旬。2021年は10月15日から11月28日の夕刻から夜にかけ、武家屋敷通りの夕刻ライトアップを予定しています。

【山形県】両岸に迫る山の紅葉を船上から♪「最上峡」

松尾芭蕉の名句でも有名な最上川。県南・米沢市から日本海までの広い流域でも指折りの景観を誇るのが、中流の峡谷・最上峡です。四季折々に美しい場所ですが、紅葉も格別。

最上峡は川沿いの道からも眺められますが、舟下りで水上から楽しむのもおすすめ。ゆったりとした流れに身を任せ、カエデ、ブナ、ナラ、モミジなどの鮮やかな色づきを愛でる1時間ほどの旅を楽しめます。例年の見頃は10月下旬〜11月中旬。

【宮城県】名湯と一緒に楽しめる仙台の奥座敷「作並温泉」

仙台市の中心部から車で40分ほど、山形県と宮城県にまたがる「作並温泉」。江戸時代の開湯以来、弱アルカリ性の泉質から“美女づくりの湯”として愛されています。温泉街があるのは、広瀬川が流れる山あい。鮮やかな赤や黄色に色づく山々の眺めを楽しめます。

温泉街には宿が点在し、川沿いの露天風呂など、周囲の自然と一体になれるお風呂が勢揃い。日帰り入浴が可能な施設もあります。例年の見頃は10月下旬〜11月上旬。

【福島県】神秘的な湖との競演が美しい「五色沼湖沼群」

明治時代に磐梯山の噴火によってできた「五色沼湖沼群」。沙門沼・赤沼・みどろ沼・竜沼・弁天沼・るり沼・青沼・柳沼など数十もの湖沼の総称です。湖沼ごと、季節や時間ごとに違った表情を見せるさまざまなグリーンやブルーは、どれも神秘的です。

紅葉の時季はカエデやモミジとの組み合わせが絵のような美しさ。約4kmのハイキングコース「五色沼自然探勝路」で回るのもおすすめです。例年の見頃は10月中旬〜11月上旬。