「TOKINOHA」は、陶芸家の清水大介さん、友恵さん夫妻が手がける清水焼のブランド。普段使いしやすいシンプルなデザインの器が人気を集めます。2021年4月には、京都の清水焼団地にあったショップが複合施設「TOKINOHA Ceramic Studio(トキノハセラミックスタジオ)」としてリニューアル。ショップや間近で見学できる工房のほかにも、フードスタンドや陶芸体験などさまざまな機能を持っています。じっくりと巡って、陶芸の魅力を感じてみてはいかがでしょうか。

作り手との距離が近い陶芸の複合施設

京阪バス・清水焼団地から歩いて3分ほど。京都の伝統工芸・清水焼の窯元や工房などが集まる山科区の清水焼団地にお店があります。

「TOKINOHA」は清水大介さん、友恵さん夫妻が手がけるブランドで、清水焼の制作や販売を行っています。もともとショップと工房は離れた場所にありましたが、2021年4月にショップと工房を1つにし、陶芸にまつわるさまざまな体験ができる施設「TOKINOHA Ceramic Studio」としてリニューアルしました。

制作の様子を身近に感じられる工房

工房は、職人さんが心地よく制作を行えるような環境作りにこだわられています。「どこか暗くて、散らかっている」など、これまでの工房に対するマイナスなイメージを変えたいという思いから生まれたのが、きれいで明るく、すっきりとした空間。ガラス張りになっていて、訪れた人が間近で制作風景を見ることができるのも魅力です。

食卓をそっと彩る器がそろうショップ

ショップには、工房で作られた器が美しく並びます。決まった技法などがなく、窯元によってさまざまな特徴を持つ清水焼。「TOKINOHA」の器は、料理の魅力を引き出すシンプルなデザインが魅力です。飾るための華美なものではなく、くらしに寄り添う器作りを大切にしています。

「TOKINOHA」を代表するシリーズが「shiro-kuro」。名前の通り、あたたかみを帯びた白色と黒色で構成された器で、料理の色合いが美しく映えます。デザインはもちろん、シンプルな形や持ったときの軽さなど、使いやすさにもこだわりが光ります。

プレートやお碗、豆皿、マグカップなど、さまざまな種類があるので、同じシリーズでそろえて食卓をコーディネートする楽しみもあります。

「copper」は、銅を使った釉薬をかけたシリーズ。試作中に意図せず生まれたという青や紫の絶妙な色合いがぱっと目を引きます。マットな質感も素敵で、じっくりと眺めたくなる美しさを持つ器です。

ほかにも、ナチュラルな色合いに小さな黒い斑点が印象的な「sesame」や、アフリカの民族衣装に着想を得た配色の「iroe」など多彩なシリーズがそろいます。

「TOKINOHA」ならではのメニューがいただけるフードスタンド

店内には、陶芸をコンセプトにしたドリンクなどがいただけるフードスタンドも。メニューのために特別に作られたという器にも注目です。

「トキノスミ」は、釉薬の原料でもある炭を表現した黒色のドリンク。飲んでみるとさっぱりとした炭酸のドリンクで、ザクロの甘酸っぱさやジンジャーのピリッとした刺激が利いています。中に入っている真っ黒な塊は、陶器を凍らせたものなのだそうです。

「トキノハナ」は「TIKINOHA」の器たちから受けるやわらかな印象をお茶で表現。カモミールやローズマリーなどをブレンドしており、さわやかな香りにほっとします。

「トキノドロ」は、粘土を表現したグレーのドリンク。とろりとした舌触りで、バナナのやさしい甘みやごまの香ばしさが広がります。

器のセミオーダーや体験も楽しみたい

「TOKINOHA Ceramic Studio」では、会員限定で器のセミオーダーも可能。形や色、材質など個性あふれる器たちが並ぶ2階のギャラリーで、器について相談できます。カフェやレストランなどはもちろん、個人でオーダーする人も多いそうで、理想や好みが詰まった器はより愛着が湧きそうです。会員は商品がお買い得になったり、イベントへのプレ招待などの特典があり、店頭やWEBで入会を受け付けています。

電動ろくろ体験や、釉薬を自由に塗っていく楽焼体験もあり、こちらは会員でなくても楽しめます。楽焼体験は当日に持って帰ることができ、旅の思い出にもおすすめですよ。