店主が日本各地の茶園を訪ね歩いてセレクトしたお茶を風情ある空間でいただく「鎌倉倶楽部 茶寮小町」。じっくり味わうお茶は、旬のフルーツを使ったパフェとも一緒に楽しめます。ゆったりとお茶を味わうひと時を過ごしてはいかがでしょうか。

ビルの奥にたたずむ情緒あふれる日本茶のお店

お店の入り口につくばいがありモダンな茶室のような「鎌倉倶楽部 茶寮小町」は、店内から石灯篭が見え古都鎌倉らしいしっとりとした情緒を感じる茶寮です。鶴ヶ岡八幡宮の二の鳥居近くに建つビルの奥まった場所にあり、通りから控えたたたずまいは隠れ家のよう。西鎌倉の「鎌倉倶楽部 茶寮」の姉妹店で日本茶や急須、湯呑など陶磁器の販売もしています。

店主との会話も弾むゆったりとしたカウンター

カウンターでは、店主の齊藤亜紀さんが日本各地のお茶農家さんを訪ね歩いて直接仕入れた選りすぐりのお茶をじっくりと味わえます。玉露や煎茶、発酵茶など30種類ほどを販売し、店内ではその時期のおすすめをラインナップした中から選びます。お茶の好みを伝えると希望にあう茶葉を選んでくれるので安心して相談できますよ。

茶葉を決めたら急須も選びます。陶芸作家さんたちとも交流のある齊藤さんは土づくりからはじめる作家のこだわりが詰まった1点物の急須や湯呑、器も揃えていて種類豊富。じっくり見ると色も形もそれぞれでどの急須も表情豊かです。
齊藤さんが話す茶畑の風景や選んだ急須の窯元の様子を聞いていると、お茶を通して日本各地を巡るような気分になり、ゆったりとしたひと時を過ごせるのもこの茶寮の魅力です。

1円玉6個を使って天秤で正確に量る茶葉

茶葉はどのお茶も6gずつ、1円玉を6個のせた天秤で正確に量ります。量り終えるとテーブルに出してくれるので少し手に取って薫りを試したり口に含んで味わうと、はじめていただく茶葉でも何だか身近に感じます。

お湯は鉄釜のまろやかなお湯を竹の柄杓ですくって湯冷ましに入れたあと煎茶70度、微発酵茶90度を目安に急須に注ぎ、齊藤さんが美しい所作でスムーズにお茶を淹れます。茶葉の旨味がいっぱい詰まった美味しさ一の煎目に続いて二煎三煎と味の変化も楽しんで。

日本茶といただく季節のグラスデザート

この茶寮のもう一つの楽しみが日本茶といただくスイーツです。脚の長いグラスに盛り付けられるパフェは栗やキンカン、シャインマスカットなど旬のフルーツをメインに使い、それとあう日本茶があらかじめセレクトされています。取材で訪れた時はリンゴのパフェで茶葉は微発酵茶の宮崎県産「みなみさやか」、香りの高い茶葉と甘みがのったリンゴとのペアリングでした。

パフェのリンゴは蜜が詰まった小ぶりな「こみつ」という品種を使い長野県の契約農家から直接取り寄せます。飾り切りにしたこみつを紅玉の煮リンゴや北海道産のミルクアイスクリーム、粒あんとリンゴの入ったチーズケーキなどと品よく盛り付け、パティスリーでいただくような華やかさです。

モチモチの白玉には季節の餡に合わせた日本茶

ゆでたての白玉を季節の餡でいただく「白玉セット」にも餡に合わせたお茶がセレクトされます。まろやかなカボチャの餡にセレクトされたのは旨味と渋みのバランスのとれた静岡県産のやぶきた茶「春野」。こちらは丸みを帯びた常滑焼のかわいい急須で淹れていただきました。湯のみと白玉の器はステキな京焼きで、器の話を店主に伺うのも楽しいひと時ですよ。

こうした急須や器は、作家さんごとに作品を並べて展示会も開催されます。ぜひお茶と一緒に器も楽しんでくださいね。