両足院(りょうそくいん)は、京都最古の禅寺・建仁寺の塔頭寺院。観光客で賑わう花街・祇園にありながら、静けさに包まれた心落ち着くお寺です。勝運の仏様・毘沙門天を祀る「毘沙門天堂」には、狛犬ならぬ狛虎をはじめ、絵馬やおみくじ、お守り、ご朱印まで、仏様のお使いである「虎」のモチーフがいっぱい! 新年のお参りや勝利祈願に訪れてはいかが?

京都最古の禅寺・建仁寺の境内 

両足院は、今から約650年前、建仁寺の第35世・龍山徳見(りゅうざんとっけん)が開いた塔頭です。両足院へのアクセスは、京阪・祇園四条駅から徒歩7分ほど。メインストリートの花見小路から建仁寺の北門をくぐると、境内東側の細い路地に山門があります。

毘沙門天堂に「虎」がいる理由 

方丈や書院庭園は通常非公開ですが、境内北側の毘沙門天堂は毎日参拝可能。本尊の毘沙門天は、もとは京都・鞍⾺寺に鎮座する毘沙門天の胎内に秘められていました。織⽥信⻑の比叡山焼き討ちから逃れ、黒⽥⻑政(大河ドラマの主役にもなった、軍師・黒田官兵衛の長男)の手に。長政が関ヶ原の合戦に出陣する際、頭にかぶる兜(かぶと)の内側に毘沙門天をおさめて戦いに挑み、見事勝利されたそうです。そのエピソードにより、勝運のご利益で厚く信仰されているのです。毘沙門天のお使いが虎であることから、お堂の前には狛犬ではなく狛虎の姿が見られます。

新年の主役、虎にご利益祈願

勝運のほか、商売繁盛や縁結びのご利益でも信仰を集めています。虎にちなんで、某アイドルグループファンの聖地にもなっているとか。絵馬やおみくじ、お守りなど虎がモチーフのご利益アイテムも人気で、虎のイラストが添えられたご朱印も。「忍者強」とは「心の揺らぎにふりまわされないで、続けることが大切ですよ」という禅語のメッセージです。虎のデザインが増える予定とのこと。直接お参りに行けない人のために、ご朱印やおみくじはオンラインでも入手できるそうですよ。最新情報はインスタグラムやツイッターをチェックして。

2022年の特別拝観のチャンス

方丈や書院庭園は通常非公開。毎年6月上旬から夏にかけて、書院前庭を楚々と彩る半夏生(はんげしょう)の見頃に特別公開が行われます。また、2022年1月1日から16日の期間にも特別公開のチャンスがあります。見どころは、雪舟天谿(せっしゅうてんけい)画伯による『方丈襖絵32面』。迫力ある水墨画が、言語を超えて禅の心を伝えてくれます。書院前庭の池の周囲をぐるりと散策することもできますよ。

毎朝の坐禅で清々しい一日を

両足院では、ホームページからの事前予約制で毎朝坐禅も実施しています。坐り方から説明してもらえるので、初心者でも心配ご無用。修行という厳しいイメージのものではなく、日常のなかに「禅」を取り入れるライフスタイルを提案してくれます。目に映る景色が季節や天気により異なるのも魅力のひとつです。参加者のほとんどが坐禅体験は初めてですが、近ごろはリピーターも増えているそう。

朝の禅寺の凛とした空気に包まれて心を整えれば、清々しい一日になりそうです。坐禅のあとに虎モチーフのご利益アイテムを授かれば、さらなる運気アップが期待できそうですね。