5回目となる瀬戸内国際芸術祭が開幕した2022年4月、舞台のひとつである直島に新たな宿が誕生しました。「直島旅館 ろ霞」があるのは、本村エリアから少し離れたのどかな山あい。直島初の本格旅館として、和モダンな客室や、本格的な会席が味わえるレストラン、水盤が点在する日本庭園など、いたるところに和の情緒がただよいます。さらに、現代アートの島ならではのおもてなしもこちらの魅力。和とアートが調和する新たな旅館へご案内します。

露天風呂に癒やされる、スイート仕様の客室へ

客室は全11室あり、そのすべてにリビング、露天風呂、寝室が付いたスイート仕様。露天風呂では、岡山県北部で1200年の歴史を誇る美肌の湯「湯郷(ゆのごう)温泉」の成分を濃縮還元した温泉水が楽しめます。今後、完成していくという庭を眺めながら開放的な空間でリラックスできますよ。

瀬戸内の食材たっぷりの料理をどうぞ

夕食は「RESTAURANT EN」で、京都の旅館で修業を積んだ2人の料理人がおもてなし。会席料理と寿司を組み合わせたコース料理をはじめ、その日のおいしい食材を使ったアラカルトも用意しています。

隣の「CAFE/BAR moya」では、「海鮮丼」と「ローストビーフ丼」の2種類のランチが味わえます。海鮮丼は、瀬戸内海で獲れた旬の白身魚を中心に、たっぷりの野菜をかけあわせた見た目も華やかな一杯。カツオと昆布を使った自家製醤油がおいしさを引き立てます。

レストランとカフェのランチは、宿泊者以外も利用できるので島めぐりの途中に訪れるのもおすすめです。

和の空間に調和する現代アートに出会う

自然に囲まれた場所で、「アートと寄り添うディープな時間を体感してほしい」と、館内のいたるところにコンテンポラリーアートを展示しています。こちらで鑑賞できる作品の多くは、日本で活躍する気鋭の若手作家によるもの。どれも和の情緒に溶け込み、作品の世界に入り込むことができます。

なかでも注目は毎年展示替えされる12の作品。2022年は京都芸術大学教授でアートプロデューサーの後藤繁雄がキュレーションを行い、ペインターの品川亮が新作を手がけました。新古今和歌集の12首をもとに和歌の背景や季節感を近代美術の手法で描くことで、「現代ならではの日本画」を表現しています。客室やカフェに展示されているので、時間を気にせずじっくりと鑑賞してくださいね。

ほかにも、水盤が点在する日本庭園では彫刻家・名和晃平が手がけたオブジェ、レストランでは山田康平や山本捷平といった注目の若手アーティストの作品が鑑賞できます。

アートな旅館で島旅を豊かに

地中美術館や家プロジェクトはもちろん、「ヴァレーギャラリー」や「杉本博司ギャラリー 時の回廊」といった新たなミュージアムが誕生し、ますます注目を集めている直島。アートな島旅をより濃密にしてくれる「直島旅館 ろ霞」に1泊して、ゆっくりとめぐってみてはいかがでしょうか。