長野県長野市にある名刹、善光寺の門前町には、参拝した後や街歩きの途中にゆっくりしたくなるカフェが点在。路地に入ると、隠れ家的なカフェが現れます。そんな路地裏の古い建物をリノベーションしたカフェ「SHINKOJI CAFÉ」をご紹介します。

会社をリノベーションしてお洒落な路地裏カフェに

善光寺から続く善光寺表参道を10分ほど歩き、新小路通りと呼ばれる細い路地に入っていくと現れるのが「SHINKOJI CAFÉ」。3階建てのビルの1階にあり、エントランスは白壁でスタイリッシュな雰囲気です。

この建物は、元は昭和40年代に建てられた文具卸会社。新小路通りを人通りのある通りにしようと2012年にプロジェクトが立ち上がり、店長の寺久保さんのご主人の会社が、周辺もあわせてリノベーションをしたそうです。

店内は天井も高く、ゆったりした空間が広がっています。使われている棚や椅子などは、古いものや元からあるものをうまく活用しているといいます。雑貨を並べているライトグリーンのアンティークな棚は、昔の病院で使われていたもので、リノベーション空間にぴったり。

作り付けの棚に並ぶ本や雑貨の下には1人席も用意。コーヒーを飲みながら、テーブルライトの下で本を読んで過ごすのもいいですね。1人席の椅子は教会で使われていたもので、背もたれに聖書を入れる箱がついています。

本棚がある席の反対側には、ペレットストーブと赤いソファが印象的なソファ席が。壁一面に描かれているのは、長野今昔地図。明治時代と現代の善光寺の門前風景がミックスされて描かれているので、じっくり壁の絵も眺めてみて。

家庭の温かさを感じるヘルシーなランチ

「SHINKOJI CAFÉ」は、3人の料理上手な主婦、店長の寺久保さんと友人の2人が料理を担当しています。「家庭料理を素敵な空間で楽しんでもらいたいと始めました」と寺久保さん。主婦ならではの栄養のバランスを考えて作るランチが評判です。

ランチはすべて手作りで週替わり。肉定食と魚定食の2種類があり、肉はヘルシーな国産鶏肉、魚はサバを使ったメインが多いそう。サバは香味野菜のジュレがけなど、味を工夫しながら提供しています。食材は地元のものをなるべく使い、みそ汁の味噌は手作り。サラダやニンジンのマリネ、こんにゃく、漬物など箸休めの小鉢も。ごはんが進む、母の味です。もう1つのランチが「新小路カレー」。裏メニューが表になり、こちらも人気があります。

デザートはアイスを添えたサクサクのアメリカンワッフルが名物。キャラメリゼした香ばしいナッツとキャラメルアイスを添えたワッフルなど、定番は4種類です。

季節限定のメニューもあり、秋におすすめのデザートはアップルパイ。煮詰めた地元産のりんごをパイに乗せ、さらに上にはアイスをトッピング。アツアツのパイと冷たいアイスの相性は抜群。10月中旬から5月初旬まで楽しめます。ほかにパンプキンパイや、リンゴのクランブルも味わえますよ。

長野県の作家たちが作る手作り雑貨も素敵

カフェには長野県で活動するハンドメイド作家の雑貨も並んでいます。着物帯をリメイクしたバッグや、作家が1つずつ編んで作るピアスやイヤリング、市内の花屋さんに勤める作家が作るハーバリウム、オープン当時から作品を販売している信州新町の陶芸家の器などがあり、どれも1点ものなので、ランチやお茶で訪れた時に、お気に入りを探してみては。

「SHINKOJI CAFÉ」と同じ通りにある「新小路ショップ」は、2階にアトリエを持つ作家たちのショップ。アート作品を販売しているので、ぜひこちらものぞいてみてくださいね。