愛知県東部に位置する豊橋市。豊橋駅は新幹線も止まりますが、市電と呼ばれ親しまれている、路面電車が走っていて、昔から変わらない景色も広がる街です。また農業や酪農も盛んで、街中からすぐ近くに美味しいものがいっぱいあります。今回ご紹介するのは、そんな地元の農産物を使って、さまざまなパンを焼き上げているベーカリー。食パンやドイツパンといったパンから、揚げパン、メロンパンといったおやつまで。日常に寄り添うパンを長年焼き続けているお店です。

コルゲートハウスに憧れ作り上げた建物

今回紹介するベーカリー「コンティキ」があるのは、豊橋市の郊外にある住宅街。巨大なトンネルのような円形をした建物なのですぐにわかると思います。こちらは「コルゲートハウス」と呼ばれる、河合健二氏が作り上げた豊橋に今も残る鉄製住宅をモチーフに、店主の天野さんが地元建設会社にオーダーして作り上げたというもの。

丹下健三など名だたる建築家の元で設計士として働いた経歴を持ち、科学者、エンジニアでもあった河合氏。コルゲートと呼ばれる鉄製の資材を使って、基礎のない楕円形の建物を豊橋の郊外に作り上げたのは50年以上前。天野さんはこの建築に感銘を受け、コルゲートハウスをオマージュしたお店を作り上げました。

ずらりと並ぶ60種以上のパン

パンのよい香りが漂う店内からは、朝からひっきりなしに、成型、焼成を繰り返している店主の天野さんの様子も見えます。なんと60種類以上のパンをひとりで焼き上げているとか。いろいろな種類が選べるように、お客様のリクエストにこたえていたら、どんどんと数が増えてしまったそうです。

地元のおいしいものを使って

地元豊橋の作り手のものを積極的に取り入れているのもお店の特徴となっていて、卵やバター、牛乳は豊橋産のものを使用しています。さらに店内にはイギリスのジャムコンテストで金賞を受賞したこともある豊橋のジャム屋さん「Nui」のジャムのコーナーがあり、季節の品も並びます。このジャムを使ったサンドイッチもお店では人気なんだそう。

コーヒーとともに、焼き立てのパンを

「KON-TIKI」では、いろいろな種類を焼き上げていますが、11〜12時ごろが一番種類豊富なので、この時間帯がおすすめですよ。パンを購入した人にコーヒーのサービスも行っているので、ぜひどうぞ。遊び心溢れる建物と地元のおいしいものに出会えることを楽しみに、ぜひ足を運んでみてくださいね。