世界遺産に登録された厳島神社が建つ宮島や、絶景が広がる瀬戸内エリアなど、広島は人気の観光スポットがいっぱい。広島にちなんだスイーツをおみやげに選んで、旅の思い出を深めてみませんか? 変化を遂げた新もみじ饅頭からロングセラー、広島レモンを使ったものなど6点をご紹介します。

「にしき堂」のもみじ饅頭Light

広島みやげの定番といえば、もみじ饅頭。1951年創業の「にしき堂」では、さまざまなフレーバーを展開していますが、2022年11月に新発売となったのが「もみじ饅頭Light(ライト)」です。「沢山の方々に美味しく食べてほしい」という思いから生まれ、同店のもみじ饅頭より糖類の使用量を50%削減することに成功。ダイエットや健康のために食事制限している方も罪悪感なく食べることができ、さらに7大アレルゲンにも対応しているので、誰もが安心して楽しめます。

小麦粉や卵の代わりに豆乳、米粉、食物繊維を使ってしっとりもちもち食感の生地に仕上げ、北海道産の小豆を使った粒あんを中に詰めています。砂糖の使用量を控えてやさしい甘さな分、小豆の素朴な風味をまっすぐ感じられますよ。

「ピースナッツ カフェ」のピースナッツクッキー

呉市焼山のふもとにある「PEAceNUTS Café(ピースナッツ カフェ)」。世羅郡世羅町の「ReSEED農園」で育てられた新鮮な野菜や落花生を使って、ピザやスープ、菓子などを展開しています。「広島県の特産にしたい」という想いから「ピースナッツ」と名付けられた希少な落花生は、大粒で甘く食味のいい品種。その本来の味わいを活かすため、添加物を加えずに作られたのが「ピースナッツクッキー」です。缶の真ん中にはブランドキャラクターのSeraちゃんが描かれ、とんがり帽子は世羅高原のシンボルでもある明神山、胸元には落花生を連想させる蝶ネクタイがデザインされています。

「ピースナッツ」を煎って香りを引き出してから、細かく砕いて生地にたっぷり混ぜ込んでいます。噛みしめるたびに、香ばしさとコク、豊かな香りがくっきり。カリッとした歯ごたえも相まって、一枚、二枚…と、あとを引くおいしさですよ。
2023年4月に新発売された「ピースナッツクッキー瀬戸内レモン」は、瀬戸内レモンが爽やかに香ります。広島の新名物を味わってみて。

「古今果」のan sableナチュール・ショコラ

「古今果(ここんか)」は、もみじ饅頭でおなじみの「藤い屋」が手がけるブランド。98年以上続く伝統の餡や瀬戸内の恵みを活かし、和や洋の垣根を越えた新しいおいしさを提案しています。瀬戸内の波をイメージしたパッケージデザインはシンプルながらセンスを感じられますね。

しっとりしたサブレで伝統の餡を挟んだ「an sable」は、キャラメルの香りが繋ぎ役になった和洋折衷な味わい。こし餡の素朴な甘さを楽しめる「ナチュール」、小豆の食感を残したつぶ餡と濃厚なチョコレートが満足感のある「ショコラ」に加え、それぞれのフレーバーにチョコレートをコーティングした「ショコラ ナチュール」と「ショコラ ショコラ」の4種類が入っています。

「平安堂梅坪」の広島レモンバターケーキ

1918年創業の和菓子店「平安堂梅坪」は、代表的な商品の「吾作饅頭」などさまざまな広島銘菓を生み出しています。和菓子のみならず洋菓子の製造にも注力し、広島みやげとして人気が高い商品が「広島レモンバターケーキ」。爽やかなレモン柄のパッケージが可愛らしく、手に取ると心が弾みます。

「シンプルに安心でおいしい菓子を届けたい」という想いから、添加物は一切不使用。豊かなバターの香りが漂うしっとりした生地に、ハチミツのやさしい甘さと広島レモンの心地いい酸味が口いっぱいに広がります。家族や友人とバターケーキを囲んで、おやつの時間を楽しんでみてはいかが。

「パティスリーイマージュ」のもみじのもなか

「Patisserie IMAGE(パティスリーイマージュ)」は、花口庄太郎さんがオーナーを務めるパティスリー。洋菓子の世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」に日本代表として出場するなどの輝かしい実績をもち、確かな技術で生み出されたスイーツは広島県民に支持され続けています。和洋のおいしさが融合した「もみじのもなか」は、手みやげに人気です。

広島県産のもち米を使ったもなかの器に、黒ごまやアーモンドをキャラメルと合わせて流し込んで香ばしく焼き上げています。パリッ、ザクザクとした軽快な食感は噛むほどにクセになるおいしさで、和風フロランタンのようです。香ばしさが贅沢な「アーモンド」、豊かな香りと弾ける食感がたまらない「黒ごま」の2種類は食べ比べも楽しいですよ。

「もち菓子のかしはら」の元祖はっさく大福

八朔の発祥地とされる広島県尾道市因島に、1941年に創業した和菓子店「もち菓子のかしはら」。「元祖はっさく大福」は1989年に発売以来絶大な人気を誇り、「瀬戸内おみやげコンクール2019」で最優秀賞を受賞するなど多くの人から愛されている広島みやげの定番です。

周りを覆うのは、蒸したミカンともち米から作られるみかん餅。中には白あんで包んだ八朔が入っていて、八朔そのものを表現したルックスにも愛着が沸きますよ。噛みしめると餅がやわらかく伸び、みずみずしい果汁がジュワッと溢れ出します。白あんの上品な甘さが意外にも合い、八朔特有の酸味やほのかな苦味のおかげでさっぱりと食べられます。 消費期限は冷蔵保存で3日間、販売期間は10月〜8月です。

おみやげ選びも旅の楽しみのひとつ。広島を感じられるスイーツをゆっくり味わって、旅の余韻に浸ってみて。