宮城県石巻市にある「日和キッチン」は、ヨーロッパの片田舎にあるような居心地のいい食堂です。牡鹿半島で獲れた鹿肉を使った本格的なジビエ料理や、地元食材中心の日替わりランチを味わいましょう。
JR石巻駅から徒歩すぐの商店街にある「日和キッチン」。大正時代の建物をモダンにリノベーションした店内は、どこか懐かしく居心地のいい空間です。オーナーの天野美紀さんは首都圏で活動していた建築家。震災後、石巻にボランティアとして通ううちに、この土地の食の魅力を発信して街を活気づかせたいと考えるようになったのだそう。

土・日曜に早朝6時半から店を開けるのは、夜行バスで石巻に着いた旅行客やボランティアの人たちが、駅からすぐの場所で温かい朝ご飯が食べられるようにとの心づかいから。おいしいお米に新鮮な海の幸、山の幸を使った煮物や漬物など、真心のこもった食事が、朝も昼も味わえます。特に昼のワンコインで食べられるランチが好評です。



「日和キッチン」の大きな魅力は、牡鹿半島の鹿肉を使ったジビエ料理が味わえることです。地元猟友会から届けられる鹿肉は、完璧な下処理が施してあるため臭みがなくてやわらかい上質なもの。ミネラルも豊富で、牛肉や豚肉に比べてカロリーは3分の1、脂質は10分の1とヘルシーな食材です。
ランチで気軽に味わうなら「鹿カレー」(平日750円、土・日曜900円)がおすすめ。口の中で崩れるほどやわらかく煮込まれた赤身の鹿肉がスパイシーなカレーにぴったりです。夜は、たたきやローストなど本格的なジビエ料理をどうぞ。鹿肉料理によく合う、山形産の芳醇な地ワインや宮城の地酒とともに楽しめます。

たくさんの人が集い、ゆったりと食事を楽しむ「日和キッチン」。調理の様子が見えるオープンキッチンは、安心感と温かな雰囲気を醸し出します。パン職人のスタッフが手作りするハードタイプのパンも隠れた人気で、おみやげに買い求める人も多いそう。

朝、昼、夜、それぞれ違う表情を見せる「日和キッチン」で、石巻の素朴な家庭料理や本格的なジビエ料理を楽しんでみてはいかがですか。