映画『ライトスタッフ』や『パリ、テキサス』などで知られる俳優サム・シェパードが現地時間7月27日、米ケンタッキー州の自宅で筋萎縮性側索硬化症(ALS)の合併症により死去したという。享年73歳。VarietyやEntertainment Weekly などの海外メディアが伝えた。

 舞台俳優として1960年代にキャリアをスタートさせたサムは劇作家としても才能を発揮。1979年に『埋められた子供』でピュリツァー賞を受賞した。1983年の『ライトスタッフ』では音速の壁に挑む米空軍パイロットのチャック・イェーガーを演じ、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。脚本を担当した1984年の『パリ、テキサス』はカンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞している。

 出演作はほかに、『マグノリアの花たち』(90)や『ソードフィッシュ』(01)、『きみに読む物語』(05)、『ジェシー・ジェームズの暗殺』(08)、『デンジャラス・ラン』(12)など。1988年には『ファーノース』で長編監督デビューを果たし、1992年に再び『アメリカンレガシー』でメガホンを取った。

 サムの訃報を受け、ハリウッドやブロードウェイなどの俳優・関係者などが、SNSなどを通じてサムのこれまでの功績を称え哀悼の意を表している。映画『ヒマラヤ杉に降る雪』で共演した俳優イーサン・ホークは、「彼は映画で2度、僕の父親を演じた。短気になるかと思えば、別の時は非常に賢明で優しかった。僕の世代の真剣なアメリカ人俳優であれば、誰もが彼の書いた作品で経験を積みたいと思うような脚本家でもあった。こんな言葉では足りないが、彼の死が惜しまれる」と声明でコメントしたという。

 俳優エドワード・ノートンは「今晩はカウボーイブーツを履き、偉大なサム・シェパードを称えて乾杯するつもりだ」とツイート。俳優ジェレミー・レナーは「安らかに眠って下さい、ミスター・シェパード!! あなたの声は永遠に僕の考えと祈りの中に聞こえるでしょう」とツイートし、サムを弔った。