スパイダーマンの新シリーズ『スパイダーマン:ホームカミング』が日本上陸。15歳の高校生スパイダーマンのフレッシュさが弾ける本作。新スパイダーマンに抜擢されたトム・ホランドが、初々しい魅力と驚異の身体能力で見事に大役を演じきっている。「スパイダーマンになることが夢だった」というトムを直撃し、夢を叶えた秘訣。アイアンマンを演じるロバート・ダウニー・Jr.から学んだ“ひたむきさ”について話を聞いた。

 本作は、スパイダーマンとして認められたいピーター・パーカーがヒーロー活動に従事し、壁にぶつかりながらもやがて強大な敵に立ち向かおうとする姿を描くアクション映画。トムは、イギリス出身の21歳。「アンドリュー・ガーフィールドの後を継いでスパイダーマンになりたい」と公言するほど、スパイダーマンになることを夢見ていたという。

 ヒーローの中でも、スパイダーマンに惹かれた理由をこう語る。「小さな頃からスパイダーマンは大好きなキャラクターで、尊敬もしていたんだ。ものすごく共感ができて、地に足がついたヒーローだと思う。例えばトニー・スタークの悩みが黄色いランボルギーニのガス欠だとしたら、ピーター・パーカーの悩みはバス代が足りないということだからね(笑)」。

 いわば、大きな夢が叶った形だ。トムは「夢を叶える秘訣は一生懸命、頑張ること」とキッパリ。2008年のミュージカル『ビリー・エリオット』で身体能力を身につけ、その後も熱心に体づくりをするなど努力を続けた。「僕のキャリアはすごくラッキーな事が続いていると思うけれど、いつでも自分にできうる限り最高に頑張ってきた。その代償が得られてとてもうれしいよ」と夢を叶える上で欠かせない要素は“ひたむきさ”だと話す。

 それは、本作で描かれるピーター・パーカーの姿とピタリと重なるもの。トムは新スパイダーマンのヒーロー像について、「僕が学校に行っていた頃は、宿題をやったり、学校で一生懸命に勉強することはクールじゃないことだと思われていた。でも僕は今回、その反対のことを伝えたいと思っていたんだ。一生懸命にやることはクールなんだってね。若い世代が共感のできるピーターのような人が、“自分自身でいることの大切さ”というメッセージを伝えるのはとても重要なことだと思ったんだ」と身近な存在だからこそ、伝えられることがあると誇らしげに語る。

 劇中でアイアンマンに憧れるピーターだが、トム自身もアイアンマンを演じるロバート・ダウニー・Jr.からたくさんのことを学んだそう。「彼から“どんなに有名になっても自分自身であり続けることが大事だ”ということを学んだ。彼は本当に最高のスターだけれど、必ず撮影の10分前には現場に入っているし、現場の全員に挨拶をする。とにかくものすごく一生懸命に仕事をする人なんだ。彼とまた仕事をするのが、とても楽しみだよ」と彼からも“ひたむきさ”をひしひしと感じた様子。

 トム自身、世界的人気キャラクターという大役を得て、スターの仲間入りを果たした。そんな中、自分自身であり続けるためには「友達といる時間を大切にしている」という。「僕がちょっとイヤなヤツになってきたとしても、友達と一緒にいれば“なんだよお前”って言ってくれるからね(笑)。それに親からも“自分らしくいるように“としつけられてきた。僕自身、自分のことをそんなに悪いヤツだとは思っていないしね。なるべくいつもフレンドリーでいて、自分自身であり続けること。そして今の経験を楽しむようにすることが大事だと思っている。だって、自分が今この場所にいることはとてもラッキーなことだからね」。

 キュートな笑顔で熱っぽく自らの想いを語る。スパイダーマンというニューヒーローとともに、次世代スターの誕生を予感させるトム・ホランド。ぜひワクワクするような成長ストーリーを見届けてほしい。(取材・文・写真:成田おり枝)

 『スパイダーマン:ホームカミング』は絶賛上映中。