米ニューヨークで開催されてきた北米最大の日本映画祭「JAPAN CUTS 〜ジャパン・カッツ〜」に、4月死去した大林宣彦監督の日本映画界での偉業を称え、その名を冠した「大林賞」(Obayashi Prize)が新設されることが決まった。

 本賞は、日本映画の未来を担う次世代の若手監督の自主制作による長編作品を7作品上映するネクストジェネレーション・コンペティション部門(NEXT GENERATION)から、最も優れた1作品を選出するもの。総合的な観点から、最も将来性と才能を発揮している若手の映像作家の活動を後押しすることを目的としている。

 同映画祭公式リリースによると、大林監督の長女で料理家・映画監督の大林千茱萸氏は「父が映画作家として歩んできた道がこうして、また新たな未来の作家さんたちへと受け継いで戴けること、たいへん光栄であり、誇らしい限りです。父と共に映画を作り続けてきたプロデューサー恭子さんも、涙ぐみながら『たいへん嬉しいです、感謝します』と、皆さまに伝えて欲しいとのことでした」とコメントしている。

 第14回「JAPAN CUTS〜ジャパン・カッツ〜」は、7月17〜30日(米東部夏時間)、オンライン上で開催され、長編メイン部門(FEATURE SLATE)にて、大林監督の最新作『海辺の映画館−キネマの玉手箱』が上映される。また、大林監督の遺徳をしのび「ライフとキャリア」についてオンライン上で、「大林監督についてのパネル討論会」が開催される。2015年に開催した大林監督作品の特集上映会のキュレーターも務めたアーロン・ジェロー博士が司会を務め、大林千茱萸氏、女優の常盤貴子、朝日新聞記者・石飛徳樹氏、市民出資映画館シアターキノ代表の中島洋氏らが語り合う。

 映画『海辺の映画館−キネマの玉手箱』は、7月31日より全国公開。