女優の芦田愛菜が3日、都内で行われた主演映画『星の子』の完成報告イベントに共演の永瀬正敏、原田知世、大森立嗣監督と共に出席。“信じること”についての芦田の熱弁に、永瀬が「これ以上の答えはない」と感心する場面があった。

 本作は、芥川賞作家・今村夏子の同名小説の実写化。あやしい宗教を深く信仰している両親をもつ娘が、次第に自身を取り巻く環境へ疑問を抱き、葛藤する姿を描き出す。芦田が主人公で中学3年生のちひろを、その両親を永瀬と原田が演じる。

 実写映画の主演は6年ぶりになる芦田。ちひろと重なる部分に関しては、「親にも言えなくて一人で抱え込んでいた悩みを、心許せる友達にだったら学校で話せる、というのは、思春期の私たちのリアルな一コマだと感じて共感しました」と答えた。永瀬と原田の印象については「本当に二人ともフレンドリーに接してくださって、待ち時間は本当の家族みたいに他愛もない話をさせていただいてました」と話し「優しくしてくださってありがとうございました」と頭を下げた。

 原田は芦田について「小さい頃から活躍しているお姿をずっと見ていたので、すごく親しみを持っていて」と話し、「すてきな女の子になっているんだけど、見ていると幼い頃の面影というか、かわいらしい部分が見えてくるんですね、自分の記憶と混ざって。一緒に芝居をすると自然と愛しい気持ちになりました」とほほ笑んだ。

 映画のひとつの要にもなっている“信じる”ということについて芦田は、人を信じるということはその人自身を信じているのではなく、自分が理想とするその人の人物像に期待してしまっていることなのではないかと考えたという。

 「だからこそ人は、裏切られたとか言うけれど、それはその人の見えなかった部分が見えただけであって、そのときに『それもその人なんだ』って受け止められる揺るがない自分がいることが信じられることなのかな、と思った」と考えを明かし「でも揺るがない自分の軸を持つのはすごく難しい。だからこそ人は信じるって口に出して、不安な自分がいるからこそ、成功した自分や理想の人物像にすがりたいんじゃないかなって思いました」と熱弁した。

 芦田の回答に監督は「難しいよ〜!」、永瀬は「しっかりしてるでしょ? これ以上の答えはないんじゃないかってくらい」と感心していた。

 映画『星の子』は10月9日より全国公開。