アニメ映画『クー!キン・ザ・ザ』より、キッチュでシュールな作品世界を象徴する新場面写真10点が解禁された。

 本作は、「クー!」という意味不明な言葉で世界中で多くのファンを生んだ旧ソ連カルトSF映画の傑作『不思議惑星キン・ザ・ザ』を、故ゲオルギー・ダネリヤ監督自身がレトロ感あふれながらSFタッチの未来を感じさせるアニメで再構築。“キン・ザ・ザ”界を象徴する釣鐘型宇宙船の浮遊感は、監督が実写版では表現できなかったアニメならではの珍妙なリアルさを描き出している。

 実写版は当時のソ連の政治体制を皮肉めいた視点で描いたと評されたが、本作は、大きな変革の波にあった現代のロシアを戯画化して風刺している。ダネリヤ監督は本作の完成後、2019年に88歳で死去。本作が遺作となった。

 著名なチェリストのチジョフとDJ志望の青年トリクは、雪に覆われたモスクワの大通りでパジャマ姿のはだしの宇宙人と遭遇し、思いがけずキン・ザ・ザ星雲の惑星プリュクにワープしてしまう。そこは見渡す限りの砂漠に覆われ、身に着けるズボンの色によって階級が分かれた場所だった。ほとんど「クー!」しか言葉が存在しない異星人たちを相手に、2人は地球に帰ろうと奮闘を始めるのだった。

 本作には、実写版にはない小さなブリキのロボットがメインキャラクターとして登場し、『スター・ウォーズ』を想起させる珍道中を繰り広げる。解禁された場面写真には、このブリキのロボットも写し出されている。

 アニメ映画『クー!キン・ザ・ザ』は、5月14日より全国順次公開。